福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

VOGUE

2009年02月24日 | 過去のBLOG記事

ファッション誌「VOGUE NIPPON (ヴォーグ ニッポン)」の
撮影に参加させていただきました。
今回もフォトグラファー笹口さん
お誘いで実現しました。


急なお話だったので
スケジュールがあやしかったのですが、
少し日程をずらさせていただくことができ、
何とか無事撮影出来ました。
やりたかったので、実現出来て嬉しいです。
ありがとうございます!


実は私、「VOGUE NIPPON」購読者です。
「VOGUE」は言うまでもなく
世界で発売されているファッションのトップ誌。
私が学生の頃は「スーパーモデル」ブームまっただ中。
「スーパーモデル」=「VOGUE」なイメージでした。
まだ海外版しかなくて、
タワーブックや青山ブックセンターなどでしか見ない
香水臭い「洋書」なものでしたが、
日本版が発売されることになり、かなり注目しました。


ブランド物などに疎い私なのですが、
美しい女性とか非現実的な
ファッションの広告などは好きなので、
アートに携わるお仕事をするなら
知っておかなくてはいけないかも
と思い「VOGUE」を購読することにしました。
ファッション誌で一番王道というか、
くせがなくて品があって大人な感じがして
なんか好きなのです。


実家が美容院で
毎月いろいろなファッション誌が届いていたので、
「購読」って結構好きなんです。
お家に本が届くっていいですよね。
ちなみに私が小さい頃、
お店に届いていたのは
ELLE japon」「Olive」「nonno」「Men's nonno」などと、
女性週刊誌、あとは美容師用のヘアーモード誌などですね。
本屋のおばさんが毎回自転車で届けてくれました。


そんな憧れの雑誌で
まさかお仕事ができるとは思いませんでしたが、
そんな余韻にひたることもなく
かなりタイトなスケジュールの中、
「VOGUE」編集部の村松さん、笹口さんと
世界観を作り上げて行きました。


ビューティーページでコスメの紹介をします。
テーマはシェイクスピアの「真夏の夜の夢」。
実写版とイジィ・トルンカの
アニメーションのDVD2作品をみんなで見て研究し、
さらに笹口さんが用意してくれた
他の資料も参考にして決めていきました。


実際に現場で合わせるまでは
どうなるのかわからなかったのですが、
とても素敵にできあがったと思います。


撮影の様子。


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切り上げたものを
実際に配置して撮影していただきました。
ファインダーを覗いているのが笹口さん。
お世話になっております。


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当日は朝まで切ってみましたが
2作品目の一部が切り上がらず、
現場でもずっと切らせていただきました。
そして何とか2作品目の撮影に
無事間に合ったのでほっとしました。


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撮影するとその場でみんなでチェック。
ページは2作品ですが、
かなり濃厚な感じになっています。


1作品目で色々試行錯誤したので、
2作品目はスムーズに撮影が進みました。
切った昆虫たちも実際に吊るして撮影してみたりと、
笹口さんがいろいろな可能性を試してくださいました。
いつも一人で制作しているので、
こうしてみんなで作り上げるのはとても楽しい作業です。
みなさんありがとうございました。
そしてお疲れさまです。


発売はちょっと先で5月号だったかな?
またその時お知らせします。


そして、この日のお昼は
笹口さんのスタジオが六本木にあることもあって、
六本木の「梅好」さんというお店のちらし寿司!
おいしかったです。
ご飯がおいしいと幸せ。


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* * * *


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さよなら公演

2009年02月18日 | 過去のBLOG記事

今年は、また正月歌舞伎で
新年をめでたく迎えたいと思い、
銀座の歌舞伎座に「初春大歌舞伎」を
観に行きました。


ご存知のとおり、
来年取り壊しが決定したため
今年の正月から1年4ヶ月間
歌舞伎座さよなら公演」として、
歌舞伎座での最後の公演がスタートしました。
本当に残念。


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やってきました。歌舞伎座!満員御礼です。


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そうなんです。さよなら公演なのです。


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私が行ったのはお昼の公演なので、
お弁当を調達しました。
歌舞伎座の中の食堂で食べたりと
いろいろな方法があるのですが、
今回は歌舞伎座の向かい側にある
お弁当屋さんで買う事にしました。
寿司系が充実しています。
どれも美味しそうでとても悩みました。


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こちらは歌舞伎座の前に
積み上げられた酒樽たち。めでたいですね。
大入りです。


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お昼の公演はこちらの演目です。
右から演目順
「祝初春式三番叟(いわうはるしきさんばそう)」
「俊寛(しゅんかん)」
「十六夜清心(いざよいせいしん)」
「鷺娘(さぎむすめ)」
です。


今回は初の一階席から鑑賞。
今までの2階からでは見えにくかった花道が
ばっちり見えるのです。


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こちらは、座敷席。
ポットなども置いてありゆったりと鑑賞出来ます。
一度はここで観てみたい!


演目は正月にふさわしく
華やかでめでたい演目なのですが、
「さよなら公演」というからなのか、
少しもの悲しい余韻が残りました。


「俊寛」は2度目でしたが、
以前は中村吉右衛門さんで
今回は松本幸四郎さんでした。
同じ演目でも演じる人によってだいぶ違うので、
見比べれたのはおもしろかったです。
これは、涙を誘いました。


その後、尾上菊五郎さんの「十六夜清心」でしたが、
こちらは笑いありの楽しい作品です。
最後は結局もの悲しいのですが。


そして最後は坂東玉三郎さんが一人で舞う「鷺娘」です。
こちらは、舞台上での着物の早変わりが見物です。
着物が情景と一緒に白になったり、
赤になったりとさっと変わるのですが、
最後は髪型も変わり驚きの連続です。
それ以上に何と言っても玉三郎さんが美しく、
舞も素敵で「昼の部」最後を
華やかにそしてしっとりと締めくくりました。


若手の女形の方も美しい方はいらっしゃいますが、
やはり玉三郎さんが不出世と言われるだけあって、
それ以上の容姿を持って舞も上手な女形の方を
観た事がありません。
歌舞伎の今後のためにも若い方にがんばってほしいです。


年内はできるだけ、
いろいろ観に行きたいなあと思っています。
次ぎは何を観ようかな。というか、いつ行けるかな?


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私が食したのはこちらの「日の出」さんのお弁当。
彩りがきれいなのが好きです。
もちろん味もおいしかったです。
一度食堂で食べましたが、事前の予約が必要だし、
慌ただしかったのでこうして座席で食べれるお弁当が好きです。


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しかし、本当に残念。
確かに、エレベーターはないし、
見に来る方の大半が高齢者なのに、
大してバリアフリーなところはないのですが、
みんなそれでも観たいと頑張っていて、
何せ活気があります。
中に入っているお店も大好きです。
建物すべてに雰囲気があって大好きなのですが、
やっぱり取り壊すんですねー。
以前から言われていましたが、
現実になってしまいましたね。
残念。


そしてさらに残念なのが、
東京都のトップのお方が「オペラ座ふうにしたい。」と言っている事。
ナゼに?
日本ですけど。
オペラではありませんが?
役者たちが反対したのも頷けます。


演目のチョイスがやや物悲しい感じだったのは、
そういう事に対する、演者たちの怒りとか
悲しい気持ちもあるのかもと感じました。
昭和の古き良きものがまた一つ無くなるのですね。
残念無念。


* * * *


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2009年02月02日 | 過去のBLOG記事

さてー。
2009年最初に行うのはこちらも恒例の
「初日の出」でございます。


朝6時くらいに起きて、
寝ている家族をたたき起こしながら
「カイロ持ってない?」と聞く私。


持参はしていたのですが、
連れて行く老犬ミラのことを考えると
もう少し必要かと思いはじめ慌てて調達しました。(すごい迷惑)
意外とみんな持ってなかったのですが、
釣りをする兄が靴にいれるカイロを持っていたので、
それをいただきお父さんの車で出発。


お父さんは職業柄、
年末年始とか週末とか祝日とか一切関係ないので、
元日もお仕事。
私たちを送った後、仕事に向かいます。
お父さんはだいたい元日は仕事の日になっています。


空は、白んできていますが、なかなか日はあがりません。
みんなひたすら海の先をみて日の出を待っています。
駿河太鼓の会のみなさまがドンドコ叩いて雰囲気を高めています。


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富士山もよく見えていたので撮ってみましたが、
見えすぎて合成写真のように写っていますね。
結構、例年よりいい見えっぷりだと思います。
これは日の出も期待出来ます。


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わー!あがってきましたー!
今年の日の出はここ数年のなかでも
最も良く美しく見えた日の出だと思います。
いつもは海の先に少し山の尾根があるのですが、
その上に雲があって、その先からもやもやっと出てくるのですが、
今回は山の尾根からすっきりさっぱり昇ってきました。


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素晴らしー。
眩しすぎて直視できません。めでたい!


海岸に見に来ている人達は様々で、
海に裸で飛び込む若者や、
前の日からテントを張るグループや、
老人会、町内会、学校の部活動などでの
炊き出しも多々見受けられます。


私も中学校が近くて、
部活で初日の出は恒例になっていましたが、
1年の時はまんまと寝坊して見に行けませんでした。
同じ時間に毎日起きる体質で、
イレギュラーな事に対応できなかったんですよね。


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2匹のヨーキーも初日の出を堪能。


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ミラちゃんは終始、ぬくぬくのバックの中で過ごしました。
二重に着せた服にはカイロが貼ってあります。
母から借りたバックはなぜか猫の絵柄。


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グラムは、日の出を見終わって
砂浜に降ろすと走り回っていました。
若いし、砂浜をどう歩いていいのかわからないのかもしれないですね。
おかげで、肉球の間にかなり砂が入り込み、お家で足を洗うのが大変でした。


帰りはみんなで歩いて帰りました。
ミラちゃんは老犬なのであまり歩かせないでほしい
という家族の要望でしたが、
何だか歩きたそうだったので
車の少ない所から歩かせました。


途中、ヨーキーを散歩しているおばさんに遭遇し、
ヨーキー話で盛り上がりました。
ミラちゃんが14歳だというと、突然抱きかかえ、
背中をカイロでさすったりものすごい介抱をしだして
ミラもビックリしすぎて硬直。
ミラちゃんはヨーキーでも小さい方で、
目鼻がくっきりして大きいので
逆に若いと思われがちですが、実はかなりの老犬。
そのかわいさと老犬という不憫さから、
常に注目の的になります。


それに対して、ヨーキーにしてはややデカめで、
つぶらな瞳(目がちいさめ)、ホワイトテリアかと思うくらい
長いお鼻のグラムは「かわいい」という対象は
すべてミラちゃんに持って行かれるため、
いつもほったらかしにされます。
なぜかオスにみえる雰囲気をかもしだしてるし。
愛想がいいのはグラムの方なんですけどね。
従姉の娘も小さい方のミラしか追いまわさないです。


お家に着いて、
朝ご飯のお雑煮を食べたら今度は初詣です。
もちろん2匹も参加。母や兄も一緒に行きます。


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静岡市内では浅間神社が一番大きいでしょうか。
たくさんの人がお参りにきます。
徳川家康ゆかりの地ですから、
建物には葵の御紋が至る所に入っています。
豪華絢爛ですよね。


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こちらの本殿の前の建物では、
巫女さん達が舞っています。


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不況な近年、破魔矢に願いをこめる人が大勢並んで、
巫女さん達に舞ってもらっていました。


そして元日の午後には旦那の実家、名古屋に移動。


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こちらでは新参者のレオさんが
遊びたい盛りで、かわいかったです。
前からいる古株の猫ケンケンは、
凶暴で触らせてくれないのです。
レオさんは触らせてくれる猫として
みんなにかわいがられていました。


名古屋は1泊して、こちらでも初詣を済ませ、
1月2日には東京に帰ってきました。
毎回、新幹線のチケットは事前に取らず
行き当たりばったりで行きますが、
今年は本当に席がなくて大変でした。


静岡ではミラに嫌われ(ミラは全ての犬と友好的になれません)、
名古屋ではレオとケンケンに「シャー!」と牙を剥かれ、
どこからも嫌われてしまったグラムさんですが、
おとなしくバッグに入り、
ほとんど毎日の新幹線移動も我慢強く耐えてくれました。


東京に帰って来てからは、
安心しきったように寝まくっていました。
エラかったね。お疲れさまです。


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自分のシマである東京にて、
ドッグランで元気に走り回るグラムです。
他に犬がいないと走り回ります。
めったにないのですが、
他に1匹も犬がいない時だけドッグランにグラムをいれます。
冬でも元気なグラムです。


本年もよろしくお願いいたしますぅ!


* * * *


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