私のブログでも何回かご紹介させていただいた、
漫画家さんたちによる被災地復興支援プロジェクト
漫画で描き残す東日本大震災「ストーリー311」が、
いよいよ1冊の本として震災2年目の、3月11日に発売されました!
昨年から、講談社さんのWEB上で、毎月様々な漫画家さんが連載し、
1年のリレーを経て、いよいよ刊行となりました。
参加漫画家さんはいずれも超売れっ子の方々で、
何本も連載を抱えるお忙しいスケジュールの中、
実際に被災地に赴き、取材を重ね、有志で描いてくださったそうです。
参加漫画家さんは
ひうらさとるさん
上田倫子さん
うめさん
おかざき真里さん
岡本慶子さん
さちみりほさん
新條まゆさん
末次由紀さん
東村アキコさん
樋口橘さん
こちらのプロジェクトの発起人でもある
超売れっ子漫画家のひうらさとる大先生は、
娘さんが同じ妊娠時期だったこともあり、
仲良くさせていただいています。
マネージャーが同じということもあり、
以前、被災地ボランティアに行って来た増賀マネがぼそっと
「被災地でのお話を漫画にしてもらえないかな・・・。」という言葉が、
あれよあれよと実現された
すんばらしいプロジェクトなのです。
私はその言葉を聞いていたので、
今回のプロジェクトは、とても応援していました。
(実際には私は何もしていませんが・・・。)
私が応援するまでもなく、確実に「やる」方々なので、
見届けただけ、というのがふさわしいかもしれませんが(笑)。
そして、その出版イベントが、先日講談社さんで開催されました。
左から
ひうらさとるさん
岡本慶子さん
さちみりほさん
新條まゆさん
うめ/妹尾朝子さん
うめ/小沢高広さん
この日は、漫画にも登場した被災地の語り部をしている
「かっちゃん」がいらしていて、
震災当日のエピソードや、今の現状についてお話くださいました。
漫画家さんたちは、描いた時の苦労や
取材時のエピソードも交えて、色々なお話をしてくださいました。
漫画家さんって、絵も描くのはもちろん、
お話も作れる方々なので(すごいことです~ほんとに~)、
なんせお話も上手。
とても聞きごたえのある有意義なイベントでした。
質問者の
「描けなかった取材時のエピソードとかありますか。」
という質問のお答えで印象的だったのは、
南三陸など漁師の町に取材に行ったチームは
「漁師さんたちのブラックジョークというか、
第三者からすると笑うに笑えない、
被災地での自虐的な笑いなどもおっしゃったりするんだけど、
そういうのは今回の漫画には組み込めなかった。」
というのに対し、
福島取材チームは
「取材時にあんまり笑いはなかったですね。」
という言葉でした。
漁師さん達は元来明るく前向きで、
厳しい状況ではありますが、訪れてくる方々を温かく迎え、
笑いを交える余裕も出て来ていたそうですが(取材は震災1年後から)、
福島の一部地域でお話を聞いた方の中には、
いまなお大変な状況におられる方もいらっしゃった、
ということです。
福島取材時の夜、漫画家さんたちが地元のお酒で過ごす輪に、
地元の案内役の人が加わった際、
「久しぶりにこんなに笑った。」とおっしゃったそうです(涙)。
参加した漫画家さんたちは、
みな「このプロジェクトに参加して良かった。」とおっしゃっていました。
みなさんが行かれた先の取材地PRもかなり熱かったです(笑)。
この日、あまりにも海鮮の美味しさのお話があったので
帰りに海鮮丼を買って夕食にしていました(笑)。
そして、このプロジェクトは
こちらの本が売れることによって
その利益が被災地に寄付されるので、
ここからが実質的な支援になります。
ぜひぜひご購入ください!
(といっても、アマゾンでは当日完売でしたが・・・。)
お近くの大きめの書店などにはまだあるかと思います。
私は何冊か購入して、知り合いに配ろうかと思ったら、
近くの書店にかろうじて1冊。
出版イベントでも売り切れでした!
これからさっそく重版される予定とのことです。
ぜひぜひご購入ください~!
本が手に入らない方は電子書籍でも読めるそうです。
Yahoo!ブックス「ストーリー311」
Amazon Kindle版「ストーリー311」
「ストーリー311」WEBサイトはこちら
話は変わって・・・・。
そんな先週、ついに
会田誠さんの「天才でごめんなさい」を観に
森美術館へ行ってきました~!
いやいや、本当におもしろかったし、うまかった!
すばらしかった!
常時おもしろすぎてにやけっぱなしの私でしたが、
まわりが真剣に見ていて、
笑いをこらえて見ていました。
新作、おにぎり仮面の「考える人」。
ここは撮影OKです。
「日本に会田さんがいて良かった。アーティストがかっこつけたり、
世間体から言えない本音をちゃんと作品にしている。」と、
一緒に行った主人もいたく感動。
何度も見に来たいと大絶賛していました。
本人解説の音声ガイドもおすすめです~!
今回の展覧会もいろいろ物議をかもしたようですが、
実際の所、会田さんとは社会学者の父と教員の母をもち、
芸大の油画科の院を卒業し、
NYに国際交流基金での滞在制作もし、
いうなれば普通に芸術家としてはエリート。
作品や言葉にはちゃんと歴代の芸術家たちの言葉や哲学を踏まえ、
社会的に知的に語っているのです。
ご本人とお話したことありますが、
普通に筋の通ったまともな事を言う方です。
確実に歴史に名を残す方だろうし、
現代を生きる日本の芸術家としてとても頼もしく感じました。
と、他の方のことばかり語ってしまいましたが、
私の近況は、ひたすら制作・・・。
そして取材。
カチンコにビビるグラム。
ロンドン土産で、雛祭りにプレゼント予定だった物を開封しました。
そのくらいかな・・・。