日本人アーティストによる合同展のため、N.Yへ行ってきました。
滞在は4泊6日だったのですが、その前後の私のスケジュールがてんこ盛りだったため、
報告が遅くなってしまいました。しかも、時差ボケもなく
(渡航前に睡眠が余り取れなかった事が幸い)、
N.Yでも日本人だらけで行った気が全然しないのも変な感じです。
展示もすでに無事終了したらしく、6千人を超える入場者で大盛況だったようです。
今回の企画展は、携帯電話会社のNTT DoCoMoから生まれたキャラクター「ドコモダケ」を
モチーフに、アーティストがアート作品に料理するという、
その名も「HOW TO COOK DOKOMODAKE?」展です。
写真でざっくりと紹介します。
オープニングにて会場の様子。関係者へのレセプションタイム。
松井えり菜さんの作品の前で。左がご本人。ドコモダケが好きで一体化した模様です。
ただ今多摩美の4年生です。頭は卒業制作でいっぱいだそうです。そうだよねー。
そんな松井さんへの取材の様子。肩にウーパールーパーが乗っています。
髪飾りにもドコモダケさんがついていました。その他、自由の女神像の前で被るという、
ウーパールーパーの被り物も発泡スチロールで制作してきて、手持ちで搭乗してきたようです。
無事撮影できたのでしょうか。作品同様キャラも立っていておもしろい方でした。
えぐちりかさんの作品と。右がご本人。ドコモダケが黒こげになったり、
切られたりと本当に料理されています。よくできているし、おもしろい!
ご本人に「どれかお気に入りの前で撮りましょう」と言った所、溶けてるドコモダケにしてくれました。
私、入るつもりなかったんですけど結局この先ほとんどの方と撮影してしまい、
かなりなおのぼりさん状態になっています(笑)。
MUSTONE(マスト)さんの作品。「妖怪ドコモダケ」です。板同士の間隔が
ドコモの携帯規格サイズになっています。MUSTONEさん、大学の同学年だったんですねー。
お互い初めてN.Yで会ったと思っていたのに、学校でお話とかしてましたね。
設営時に紹介していただい時には気づかず。2日目のオープニング時に
「今回多摩美の人多いよねー」って話から発覚。いやいやビックリ。
今井トゥーンズさんの作品。日本の「勲記」という賞状と勲章を入れる額を使用しています。
壁紙もキノコ柄。絵柄はとてもポップなのに和を感じますね。
この作品すぐに売れてしまったようです。すごい!
こちらは、和菓子屋さんの千鳥屋さんの展示。ドコモダケ落雁が税関の検査で通らなかったため、
木型だけが展示されました。食べ物は厳しいんですね。
白い粉でできてたし。木型も十分素晴らしかったです。
細かければ細かいほど良いとされる世界だそうです。NIPPON万歳!
ちょっと休憩。グリーンティーアイスがおいしかったです。抹茶でない所がミソ。
この向かい側には松井えり菜さんがいます。
さてさて午後6時半、一般の方に向けてオープンです。雨にも関わらず、
大勢の方が足を運んで下さいました。
DJの方達も、キノコ帽子かぶってます。レセプションのケイタリングも全てきのこ料理でした。
私は1つも食べれず…。
そして、お待ちかね。横山豊蘭さんによるパフォーマンスです。
通常黒っぽい服を着ている豊蘭さんが真っ白な作務衣?で登場!
通常よりねっとりした墨をたっぷり筆に含ませます。重そうです。
気合いの雄叫びと共に気迫のパフォーマンス!かっこいいーーーーー!
そのまま、つり上げられて展示されます。絵の具が流れていい感じに。
多分、ドコモダケの家族愛から「愛」という字を書いたようです。おもしろいし、かっこいい!
そして、私のおのぼりレポートは続きます。
こちらは、アニメーション制作などをしている近藤聡乃さん。小箱の作品です。
繊細なキノコの胞子が入っています。私、昨年ミズマアートギャラリーに友人と展示を
見に行かせていただきました。とってもよかったです。その時、近藤さんからの
「モデルさんですか?」という質問が、なぜか友人には「OLさんですか?」に聞こえたらしく、
「OLさんです」と答えていて、私はその会話の意味がまったくわかりませんでした(笑)。
確かに「モデル」と「OL」聞き間違うかも、と、その時の謎の会話を解明。
すみません、どうでもいい話でしたね。
黒田潔くんの作品。箱をのぞくと、いますよ! ドコモダケさんが。
のぞくのってワクワクしますね。黒田君と私は、他のアーティストさんと会えるのを楽しみにしていて、
果敢に初めての方ばかりにお話にいきました。
黒田君はお友達ですが、なかなか日本ではゆっくりお話できなかったりします。
今回は黒田君はバケーションモード。一緒にご飯を食べたりゆっくりできました。
シアタープロダクツさんの3人と。
キノコ型のジージとバーバのTシャツです(後ろの写真パネルで着ています)。
作品が見えていなくて申し訳ないです。 私も購入しました!
しかも、2種類あるので当人達に選んでもらいました。贅沢。
ちなみに色違いを松井さんもお買い上げ。かわいいですよー。
入り口にドコモダケグッズ。実際に日本でグッズ化されている物です。たくさんあるなー。
そして、私の作品の前でキノコ帽子をかぶって芸術の秋ふうに。遠目からは葡萄なんですが、
よくみると全てドコモダケというびっくりアートみたくなってます(笑)。
そんなこんなで、本当はもっといっぱい他の人の作品もありますが、
おそらく東京展があると思うので、その時のお楽しみに。どれもこれもおもしろいですよ。
まだ、日本で発売されてないみたいなんですが、カタログもよくできていてお勧めです。
あとグッズもおもしろいです。DMは割り箸になっていたし、
例のドコモダケの半分パックリバージョンが缶詰めに入って売られていたり。
N.Yではグッズがすごく売れてしまい、3日目で在庫薄になったそうです。
というわけで、大成功という事なのではないでしょうか。日本でやったらどうなるんだろう?
ドコモダケの好き嫌い関係なく楽しめます。お楽しみに。
そして、残りの2日間は観光しました。
ブロードウェイに行かれている方は既にご存知だとは思うのですが、
ここのトイザラスは室内に観覧車がまわっています。
巨大なT-Rexも動いているし、バービー人形コーナーはピンクのお城っぽい建物になってるし、
すごいことになってます。外からも見れるので、みんな写真撮っていました。
おもちゃ屋さんつながりで行くと、こちらはセントラルパークの前にある高級おもちゃ屋さん。
等身大の動物達やハリポタブームのドラゴン、ユニコーンなど全て巨大なぬいぐるみです。
日本のお家事情では考えられないスケールのぬいぐるみ達。
リアル赤ちゃんも病院みたく並べられてます。いろいろな人種になっています。
店員もここのブースは看護婦の格好をしています。
人形を抱く時は首が座ってない子を抱くよう首に手を添えるので生きているかのようです。
ベビーカーも売られていて、お店の外で早速女の子がベビーカーに入れて連れていました。
外国の女の子って本当によくリアル赤ちゃん人形連れているので、ドキッとします。怖いです。
私が行ったのは、国立自然史博物館、グッゲンハイム、ホイットニー、MOMAです。
自然史博物館が私にとってはメインイベントでした。
インドネシアの影絵劇ワヤンの人形を発見。細かくて美しいです。
グッゲンハイムは外観が工事中。でも中は通常通りグルグルでおもしろかったです。
ホイットニー美術館では偶然にもKara Walkerの展示で彼女の影絵作品がたくさん見れました。
基本的には黒人に対する人種差別についての作品で、結構ヘビーな内容。
それをこの白人社会のN.Yで展示しちゃうのがすごい。会場はひたすら重~い雰囲気が漂っていました。
こちらは、お店かと思ったら普通の邸宅。ハロウィンだからってすごくないですか?
以上、初N.Yの感想でした。たまたま色々な仕事が重なってしまい、
渡航前後の怒濤のスケジュールには参ったけど、行ってよかったです。
いろいろな人に会えて楽しかったです。参加させていただいて本当によかったです。
関係者の皆さんありがとうございました。まだまだ日本を始め、巡回するそうです。
これがスタートといった感じなのでしょうか。すごいなあDOCOMODAKEって。