福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

キッズアートプロジェクトしずおかin天竜3

2015年09月30日 | お知らせ(個展・ワークショップ他)
キッズアートプロジェクトin天竜
最後の学校は、天竜川をさらに上流に上った所に位置する横山小学校です。


2年前に近くの小学校と合併したのですが
それでも今回の出前講座の対象の5,6年生が8名という
山の中の小規模の小学校です。


近くには天竜川が悠々と流れ、
夏には鮎を放流したり
ボートを体験したり(ボート競技の会場でもあります)、
自然豊かな素敵な学校です。


最寄り駅から車で天竜川に沿ってぐんぐん上がっていくと
こちらの小学校があります。
その行くまでの風景もすばらしくて心が洗われます。




林業のさかんな天竜らしく木調の家具が置かれた
玄関がお出迎え~。




ありがとうございます~。

本日のアシスタントは玉木直子さんです。
昨年のキッズアートでもお手伝いいただきました。

準備のために授業を行う教室へ




2階をあがるとランチルームがありました。

このお部屋で全校生徒が一緒にランチするそうです。




授業中でした。

噂には聞いていましたが、初めて見ました
「対面授業」。

教室の前後に黒板があり、
1,2年生、3,4年生など2学年が同じ教室で先生1人で授業を行うというもの。

1学年を授業して子供たちが問題を解いている間に
もう片側の学年の授業を行うのです。


少ない小学校ならではの授業スタイルです。

国語の授業だけ合同とは行かないそうで、
この学校は6年生が1人なので、
6年間、先生とマンツーマンの国語の授業を行っているそうです。


ほ~。


国語ほど答えがなく、いろいろな人の意見を聞きたい所ですが
なかなか難しい事ですな~。




今回の教室はこちら。



図工など多目的な授業を行う教室かと思われます。

今まで大人数だったので、通常の教室で行うのは初めてですが
いいですね~。


キッズアートの事務局の皆様がいらっしゃいます。


今回は静岡の駿府博物館から山下館長さんもお忙しい中いらっしゃってくださいました(一番左)。





ベランダから見える風景は「山」。
川も近くて、マイナスイオンがあふれていて
気持ち良すぎです。




さてさて、子供達も揃い
授業開始です。




開始のご挨拶。




今回も学校名編です。
こどもが8人ですので、先生2人が入り
10名で、2通りの学校名を作ります。




まずは、学校や地域の特色を発表してもらいます。




同じ天竜でも学校によって微妙に特色が違っていて面白いです。


ここの地域では、天竜川にかかる橋や
動物(たぬき、シカ、サル、キツネ、リス)など、
動物園いらずの野生動物との遭遇があげられました。


というか、みんな当たり前すぎて特色だとも思っていない様子です。



特色が出揃った所で文字を選んでもらいます。



前回「細いフォントの文字が人気なかった」ことを伝えると
あえて、その字を選ぶ「試す人になれ」な子がいました。
(注:ここは本田宗一郎さん出身校ではありません。秋野不矩さんが教鞭をとった学校ではあります。)





特色を書き込んだ黒板。



みんなデザインに悩むので、いろいろなヒントを伝えていきます。






みんな下書きがまとまってきた所で切り方の説明。




通常、私の実践で切り方をお伝えするものの
ここまで50人くらいの授業だったので、それができず、
やっとこの8人授業では実践でお伝えすることができました。


人数が少ないと充実の内容です。











デザインを考えるのに時間がかかりましたが
なんとかみんな切り始めました。



もくもく・・・。













周りを気にせず、いち早く下絵、切り絵を完成させた彼は
色つけにも入りました。

すばらしい!


彼も色つけです。


なかなか丁寧な仕事をされています。





山の字が鮎に!





どんどんできてきましたよ~。





先生はできた子供たちに囲まれややプレッシャー(笑)。



もう少しで全員完成の予感。





なんと時間内に全員完成!!!





一人一人に聞いていきます。






天竜には「夢の架け橋」という名前の橋があり、こどもたちも
デザインの題材に数名入れていました。
そのなかでも、橋を円状につなげた子がいて、とてもおもしろい発想でみんなビックリしました。

みんな素敵なデザインで、とってもよくできました~!


パチパチパチ(拍手)!!!








私の切り絵作品を見せて、おしまい。
(この日もみんなの反応が良かった。うれしい~。)






みんなで記念撮影。
(一番後ろの大人が玉木さん)

まさかの時間内に完成、講評を終えることができ
最後は「有終の美」といった所でしょうか。

前日、アシスタントの玉木さんと打ち合わせをし気合を入れただけあります。


人数の少ない学校の先生と子供達との距離、
下級生と上級生の距離も普通の学校にはないもので
みんな兄弟とか家族のような雰囲気。
支え合っているんだな~とほんわかした気持ちになりました。


本当に素晴らしい体験をありがとうございました。


今回のキッズアートプロジェクトも
全て私にとってとてもたのしくて素晴らしい経験となりました。


事務局の皆様、ご協力いただいた小学校の先生方、こどもたち
本当にありがとうございました~。





そして、無事に終了し学校を後にして
道の駅みたいな所で昼食。




やっばり全てにおいて木が使われています。



毎年ボート競技の会場だったりするせいか
以外と飲食店があり、どこもとても気持ちの良い空間と美味しい料理です。





窓の外に、「夢の架け橋」が!

実はこの橋は鉄道計画が途中で頓挫したもものの名残で
車は通れない(自転車まではOK)橋としてみなさんに親しまれているもの。





このお店の名物という「花桃カレー」をいただきました。

美味しかったです。

多分ほかのメニューのそばとか何食べても美味しいと思われます。




そして、さらに浜松市美術館の飯室館長さん(飯室さんは今年の3月まで天竜の光明中学の先生でした。)にお願いして
浜松市美も見学させていただきました。



「エリック・サティ展」を見させていただきました。

エリック・サティにまつわるアートの紹介なのですが(Bunkamuraミュージアムの巡回展)、
なんせ浜松は音楽の街!


YAMAHAさんから、最新のスピーカーやら
展示室の真ん中に自動演奏するグランドピアノやらすばらしいご提供があり
サティのおしゃれ音楽の世界にひたりながら見ることができます。

ここの美術館、古いらしいのですが環境がすばらしくて


目の前は森!


浜松城のすぐ下にあり、もと動物園だった場所が緑の豊かな公園になっており
その中にあります。


ぜひぜひ散歩がてら寄ってみてください~。



ということで、行ってみました。



浜松城!

出世城とも言われており、なんとも縁起の良いお城です。


父が浜松出身でよく来ていたのに、浜松城には行ったことありませんでした。


まあ~、おもしろかったですよ~。

城っておもしろいですね。
こころがザワつきますよね。

ここで歴史のあんなことやこんなことがあったのか~。
と思いを馳せますよね。


やはり城があるって強くて、年間を通して結構な来場者があるようです。


静岡は駿府城が建てられなくて本当に残念だ!




浜松を一望!


以外に歴史好きなアシスタントの玉木さんも大喜び。


素敵な浜松の旅でございました~。

(飯室館長ありがとうございました。)


みなさま、お疲れさまでした。












静岡県立美術館 実技室講座

2015年09月26日 | お知らせ(個展・ワークショップ他)


翌日は中学生以上向けの実技室講座です。

1日かけて作ります。




今回の実技室講座の担当の中村さんからご紹介いただきました。

前日のプログラムも含め、事前に密にやりとりさせていただきました。



本日はこんなのを作ります。



「切り透かし」


やはり、東北や九州の高千穂などで神前に作られているものです。

絵柄は大抵がおめでたい柄で、決まった決まりはありません。
これを「富士山の芸術と信仰」に合わせて、
富士山絵柄にデザインして切り透かしてみようかと思います。


基本はいつもわたしのやっているような切り絵と一緒なのですが
黒白が入れ替わるので、やや考えるのに戸惑うかと思います。



そして、今回も「富士山の芸術と信仰」展を鑑賞しながら
担当学芸員さんにレクチャーをしていただき、その見てきた内容を踏まえて
デザインするという内容!



すばらしいです!!!



学芸員の石上さんのお話おもしろすぎて、この話を聞くと聞かないでは全然違う!

私前日にぐるっと展示を拝見させていただきましたが、
1つ1つの作品の(今回は銅像の展示も多かったです)意味が、もう「な~るほど~!!!」
の連発です。


いや~


おもしろかった。


石上さんは担当が日本画ということもあり、
芸術という面からもお話いただけたのがよかったです。


みんな、深く納得して講座室へご帰還。
うっかり「富士講」の世界にどっぷり浸かるところでした。






さささ、切り透かし制作ですよ~。




みなさん、白黒逆転の考えに最初は戸惑っていましたが
徐々に理解されていきました。




そして、この背中は・・・。


そうです、御年86歳という県美の名物ボランティアの朝倉さん。

前回の私の講座では、自画像制作を途中断念されましたが、
今回はおとなしく席に着いて無言で考えていらっしゃいます。




お昼休憩を挟み午後も作業続行。


この日はシルバーウィークで県美のレストランは長蛇の列。
カフェもどんどんソールドアウトの状態で、うっかりでした。
いつもはこんなに混まないので、
展覧会の特別メニューなんかを楽しんでいたのですが、
この日はそんな余裕はなく、カフェでさくっと残っているメニューで昼食を済ませました。




描けた方から切り始めます。





一人が切り上がると、どんどん完成品が飾られていきました。




めでたいな。






朝倉さんもとても集中して作られていました。




真ん中の小さい鯛を切り抜かれていました。


下絵を考えるのは苦手だけど、切ったりする作業は好きなようで
東北の切り透かしの一部を使って、
御高齢とは思えないほど細かい作業も丁寧にやられていました。


ふだんは粘土などダイナミックなプログラムがお気に入りのようです。


考るのが苦手とのことですが、今日は始めはじっと考えられていました。



さてさて、みなさん切り上がり、
発表と講評です。




いやあ、素敵ですね~。


ぜひ神棚に飾って、毎朝拝んでいただきたい作品ばかりです(笑)。



やはりみなさん展覧会場を学芸員さんのお話を聞きながら回った甲斐があり、
みなさん絵のコンセプトに「富士講」が活かされています!


すばらしい作品になりました。






今回もとても楽しく制作させていただきました。

実技室のスタッフの皆様、参加者の皆様、身重の助っ人松井さん、
本当にありがとうございました。


こちらの様子は県立美術館のブログからより丁寧に詳しく紹介していただいています。

http://blog.spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/official/?p=2701


http://blog.spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/official/?p=2702






今回も朝倉さんが参加してくださり、嬉しかったです。


身重の松井さんも当初は「みなさんに迷惑がかかるかもしれないから・・・」
とアシスタントに入るのを渋っていましたが、
朝倉さんを話題にあげると
「福井さん、わたし入ります。」
と2つ返事でした(笑)。



私の祖母も87歳ですが、正直こんなに動けていません。
出かけること自体少なくなりました。

朝倉さんは、みなさんに勇気をくださいます。


次回も会えるのを楽しみにしています。





今回は、かわいい子供達から
こんなプレゼントもいただき、本当に講師冥利に尽きます。


ありがとうございます~!!!!



連日ワークショップ生活、県立美術館も終わり、
残すはキッズアートプロジェクトin天竜の1校になりました。

つづく~






静岡県立美術館わくわくアトリエ

2015年09月25日 | お知らせ(個展・ワークショップ他)

シルバーウィークはこちらにいました。



静岡県立美術館のわくわくアトリエ、実技室講座です。





まずは親子のわくわくアトリエから。

午前の部、午後の部の2回ありました。





今回の内容は県立美術館で開催されている「富士山の信仰と芸術」展との連動した内容になっております。



こちらを作ります。



これは「おかざり」と言って、神社などの御幣を基本に発展した
正月などのおめでたい飾りです。


この御幣が発展してすごいことになっているのが
東北の文化にあるのです。


宮城県や岩手県の神社では神主さんたちがお正月に「おかざり」や「切り透かし」を作り、
氏子に授与する習わしがあるというのです。
九州では宮崎県の高千穂、椎葉、米良などのお神楽で神聖な場所との結界で飾られます。
それらが、何連にもなっていてとてもおもしろいのです。



その方たちの先祖を辿ると修験者に行きつくようで、
富士山もかつては修験道のメッカになっており、
少なからず結びつきがありそうだと思い、この「おかざり」を
富士山モチーフで制作することにしました。






今回はハサミも使用しますが、まずはカッターの基本を説明します。


さくっと切る練習が終わったら、いよいよ本番。

みなさん、どんなモチーフにするか悩まれていました。



とりあえず、なんか思いつくもの書いて、一つ制作してみよう!





親子で参加されている方が多く、
共同で頑張って作っていました。





意外なモチーフを組み合わせる人もいて、みなさん個性的なおかざりに仕上がっていました。





そんなこんなでみなさんの富士山おかざり出来上がり~!!!






赤い紙も選択肢に入れたので、とっても華やかです。

縦長に折って4枚同時に切るので
広げた時がとても見ごたえあります。




みなさん、富士山と何かというデザインを考えてくださり、
噴火している富士山とかご来光とか、
工夫して楽しく制作されていました。


この手の切り絵ワークショップは初めてで
ちょっとどうなるかドキドキしていましたが、参加者のみなさまの反応も良く、
立体的な面白さがあって、これはイケると確信した午前の部でした。





この日は松井さんがお手伝いくださりました。

妊娠7ヶ月目でして、あと3ヶ月で1人出てくるという事実に
「なんだか信じられないですー。」と言っていました。

そうでしょうそうでしょう。

でも、楽しみですね~。


つわりもなくお元気だそうで、無事に今回も助っ人に駆けつけてくださいました。

ありがたい。



さて、午後スタート。



(私、今回ブログ掲載の写真許可を伝え忘れましたので修正されたものになっております。すみません~。)




午前に同じでお子様や親子の参加が多く、
みんなで楽しく制作しました。








わーい。できましたよ。




めでたい亀とか逆さ富士など
みなさん一人として同じアイデアがなくおもしろかったです。










広げるのが感動なのですよね。




私が勝手に一番後ろの机を
「手術台」と呼び、そこに寝かせて順番に広げていきました。





面白いでしょ~。

午後の部は赤使用が多かったです。

上の切り込みの入れ具合で
すごく長いものができたりします。




富士山の神様とされる木花咲耶日も女子にはそそるアイテムです。

桜の花や姫を入れてくれる子もいました。





製作者さんから何のアイテムを入れたか発表です。

(わたし、この日はサンショウオのTシャツを着ていましたが、だれにもつっこまれず悲しかったです。笑)






最後は参加者の方々の作品です~。








う~ん。
私も楽しくてよいプログラムだったのではないでしょうか~。(自画自賛)

インテリアとしても可愛いと思います。



今回は「富士山の信仰と芸術」に上手くはめられた内容で良かったです。


楽しかった~。



帰りはあえて静岡の唯一の私鉄「静鉄線」に乗り込み、
駿府城公園で開催されている「家康公四百年祭」の夜のイベントへ~。


ポスターを制作させていただいたものです。





駿府城の櫓が美しくライトアップ。



けっこうすごかった。



私は夜のイベントでチームラボのデジタルアートとやらが気になっていたので、
まずはそれを身重の松井さんと見に行きました。

(奥の風船いっぱいのやつ)





家康のねぶたとかもありました。




こちらがチームラボさんの制作した家康公の生涯を
色や音楽を変化させて表現したもの。


カラフルで子供とか楽しそうです。






いろいろ夜も見ごたえありました。


張りぼてですが、駿府城もあってびっくらこきました。

設計図が消失していますので駿府城は正式には建てることは出来ないのです。
こうした機会に再現してみるのはいいですね~。



このイベント本当にすごくて、
昼間は子供達が楽しめるものが満載。

実は娘は静岡滞在中2回ほど行きました。

鷹匠による鷹の演習もみてきました。
謎解き迷路をしてきたり、とっても楽しそうでした。


私たちは屋台のご飯で夕食を済ませました。





もう少しでお母さんになる松井さん。

春以来の再会でしたが、まあ何も変わっておらず
いつも通りの可愛くて面白くて、天然の松井さんでした。
(だからみんな松井さん好き)




この向かい側に大きなテントのブースがあり、どうやらトークショーをやっている様子。
結構な満席具合でしたが、あとで歌舞伎役者の中村橋之助さんだったと知り納得。


毎晩、いままで家康公を演じた大御所俳優さんたちが連日トークするようで
すごい豪華な企画です。



こちらのイベント27日まで静岡の駿府城公園で開催中でーす。
どうぞ、遊びにいらしてくださいね~。



次の日は実技室講座です。





キッズアートプロジェクトしずおかin天竜2

2015年09月24日 | お知らせ(個展・ワークショップ他)

お次は2校目の光明小学校に行ってきました。

前日の二俣小からもう少し川を挟んで上流にある学校です。

まあこの学校も素敵なところでした。


やはり木調で統一された校舎で温かみがあります。
(天竜のほとんどの学校が盛んである林業を反映して内装が木になっています。)




ありがとうございます~!

嬉しいです。


そしてそして、この学校はあの
「HONDA」の

本田宗一郎の出身校ということで・・・




まさか



まさかの




教室1室が本田宗一郎紹介の部屋!!!





お宝いっぱいです!



本田さん直筆の年賀状はがき。

絵が上手い!




そして、この言葉を置いていってくださったそうです。

「試す人になれ」


はい、復唱しましょう!


「試す人になれ」



この言葉、この日何度見かけたことでしょう・・・。




さてさて、いよいよ本題です(笑)。



今回は5年生44人を体育館で行います。


そして、2,3時間目という授業で
先にも後にも他の授業があり
時間どうりに終わらせなくてはなりません。

ここまでパーフェクトにお手伝いいただいた駿府博物館の前田さんも不在になり、
辻さんと気合を入れました。




始まる時間直前に1時間目を終えた子供達が席に着きました。




切り絵をされるという担当の先生から私をご紹介頂きました。




今回は学校名を切ります。

5名グループで1文字づつ担当します。


こちらの文字も地域や学校の特色を織り交ぜた文字にします。
子供達に聞いてみます。



指を指しているのでも
あっちむいてほいっをしているのでもなく、
言ってくれた言葉を指文字で書いているかと思われます(記憶なし)。




結構マニアックな地域ネタが満載でした。

古墳の話などが多く出ました。






フォントの形が違う「光明小学校」の文字を6種類用意しました。

細い文字は敬遠されました(笑)。

みなさん堅実ね。
「試す人になれ」ですよ!






下書きに悩みつつも、頑張って作ってくれました。



「試す人になれ」ですよ!







この日は親の自由参観の日だったので
ちょっと緊張の面持ちだったのかもね~。


「試す人になれ」ですよ。(乱用禁止です)





時間はあっという間に流れ、
一人ができだすと、続々とできあがる子が現れました。






全員とはいきませんでしたが、
1グループはコンプリート!!!!
(ホワイトボード一番下のグループ)



素晴らしいです。

やはりグループ作業って、1人が勢いあるとみんなも乗るのかしら。


結構アグレッシブな面白い文字になっていましたよ。


これ、フォントが同じグループは、個々に違うものデザインしても
並べてみると同じ雰囲気に見えるはずなのです。

製作時間はここでタイムアップですが
完成が楽しみです。




最後のご挨拶をして終了です。


スーパー助っ人「tsu-ji(つじ)」のおかげで
無事にこの日も終了~。




前日からご協力いただいた中村さん(秋野不矩美術館館長)や
この日からご参加の飯室さん(浜松市美術館館長)もありがとうございました。




後日キッズアートプロジェクトの方に完成品がアップされると思いますので
またおしらせしますね。



慣れてくるとみんな明るくて元気で楽しい時間でした。

学校っていいですね。




その後、
事務局の皆様と美味しい昼食を食べ、


本田宗一郎伝承館に行かずにはいられません。



伝承館の向かい側は無雰囲気のあるお寺。
大きな杉がありました。

こちらは徳川家康公が織田信長にいちゃもんをつけられて
自害させた長男が葬られている場所。

厳かな空気が流れていました。

辻さんも思わず手を合わせて拝んでいました。



家康公も生涯この辛い出来事をずっと胸に抱えていたそうです。

信長め(怒)!




そして、本田宗一郎ものづくり伝承館。

ものつくりの精神を伝承するために作られました。




おそらくその筋の方々にはお宝がいっぱい。


ここでも「試す人になれ」が連呼。



で、買いました!




「試す人になれ」えんぴつと
「成功した時に反省せよ」えんぴつです。




がんばれ私!(笑)



キッズアートプロジェクトはこちらも貴重な体験をさせていただいているので
毎回私も楽しみにしています。


なか1日をあけて
今度は静岡県立美術館のわくわくアトリエと実技室講座へ~。



その後、また天竜に戻ります~!!!



キッズアートプロジェクトしずおかin天竜

2015年09月23日 | お知らせ(個展・ワークショップ他)

今年度も参加させていただいている

「キッズアートプロジェクトしずおか」


今回は静岡県の西部に位置する「天竜区」にお邪魔させていただきました。
(浜松市になったので天竜市から天竜区になりました)


子供絵画展が天竜区にある秋野不矩美術館で開催されるにあたり
静岡県の美術普及の一環で行われるこの「キッズアートプロジェクトしずおか」も
天竜区の小学校3校で出前授業を行うことになりました。



天竜は浜松市の上の方に位置していて、
天竜川を真ん中にほぼ全域森林なマイナスイオン溢れすぎている
すてきな場所です。




まずは1校目。

比較的天竜の下の方に位置する
「二俣小学校」へ伺いました。



出ました!
玄関からオール「木」!

地元で採れる材木が使われています。


ありがとうございます!!!





講堂?かと思われる場所が今回の会場で
もちろんオール「木」でございます。


何ともすでに雰囲気にノックアウトです。


羨ましい環境~。



校歌も「木」。






事務局の方々と打ち合わせ中。

(今回の写真はアシスタントとしてお手伝いいただいた辻さんが担当です。)




ここの地域は1つでも警報が出たら休講という地域で
ちょっとドキドキでしたが、小雨程度で済んだので無事行うことができました。


雨がまたしっとりとこの木調の校舎に合っていましてね、
外は森だし、いい空気が流れておりました。


しかし、そんなことに浸っている暇はなく、
3,4時間目を使って6年生53名に授業を行ってきました。




子供達の机も椅子も全て地元の木からできています。




さてさて、授業の始まり~。

担当の先生からご紹介いただきました。





今回やることの説明をする私。


黒板にも貼ってある旧天竜市の地図をみんなで作り上げるというもの。
地図の中に学校や地域の特色を盛り込んでいきます。



では子供達に聞きます。




みなさん、大変元気良く手を上げてくれて嬉しかったです~。



元気のいい君!どうぞ!





特色がでそろったのでいよいよスタートです。




順番に地図に特色をアイテム化して書き込んでいきます。




そうね。林業な盛んな地域は椎茸も盛んですね。
(手前は椎茸の検索画像)



どんどん書き込んで
下絵を完成させます。

それをマスごとに切り分けて、子供達に切ってもらいます。





下絵までは時間がかかったのですが、
切るのはとても早くて驚きました。



事前に練習をしてもらっていたのは大きくて
みんな集中してどんどん切って行きます。





マスは人数より多くありますので
早く終わった子はどんどん2枚目に取り掛かります。





あれよあれよと言う間に、切り抜かれたマスが戻ってきて
地図が出来上がってきます。


紙の3色、緑、エメラルドグリーン、橙色は学校側のカラーがあると思い、選んでいただきました。




ついに最後のピースがはまりました~!!!!


パチパチパチ(拍手)!!!!



講評~!!!


ちょっと時間が押してしまいましたが
途中の下絵の段階では、完成が怪しいと思いましたが
なんと全てのピースが切り抜かれました!

すごいな~。



こどもってすごいな~!!!


今回は学校名やスローガン?みたいなものも入れたので
文字のあたりを担当する子は気合が入っていて微笑ましかったです。




最後に私の製作した家康公四百年祭のポスターを見せたら
どよめきがあがって、
反応良くて嬉しかったです(笑)。

実際に切ったあとですからね。

実感を持って驚かれたのだと思います。



今回は4時間目が押してしまい給食の時間にかかってしまいましたが
ご配慮いただいた担当の先生方、校長先生など、
みなさま本当にお心遣いありがとうございました。


子供達もみんな可愛くてすてきな出前講座になりました。


お疲れ様でーす!




今回のスタッフ一同です。
右の列手前から
秋野不矩美術館館長の中村さん、浜松市美術館の横井さん、駿府博物館の前田さん
左の奥からお手伝いいただいた辻さん、静岡県立美術館副館長の坂田さん。

辻さんは元こどもの城スタッフで今年の3月閉館まで長年勤めていらっしゃいました。
私の元上司にあたるのでお願いするには大それた気がしたのですが
今回は真打登場という感じで、この大人数を回すのにお声がけさせていただきました。


もうそれはそれは素晴らしい動きで、大助かりまくりました!

動きだけでなくこの記録写真も、無駄な撮影が無いです。


万歳こどもの城です。


持つべきものは城の人脈です(笑)。



お疲れ様~。と、こんなすてきな創作料理を昼食にいただきました。





そして、こども絵画展を観に秋野不矩美術館へ!!!

私、2回目ですが、相変わらず素敵すぎるこの建物。


人工的なものがほとんど使われておらず、建物の木が朽ちていくのがコンセプトの
建築家の巨匠 藤森照信設計でございます・・・。

感無量・・・。




ここは靴を脱いで観覧する美術館でとても温かみがあります。

柱はわざと荒く切って煤をつけて、みなさん手作りで作ったそうです。


三角の天井の出窓とかね~。
すーてーきー。



こちらの細長い回廊の先に真っ白い空間のある会場です。
(許可をいただいて館内を撮影させていただきました。)

そこに秋野不矩さんがこの美術館のために90歳越えで製作した作品がある神がかった部屋があります。

この日は県立美術館の作品が巡回する展示でしたが、
そこは秋野不矩さんの定位置で、独特の暖かい雰囲気を醸し出していました。





標識も南伸坊さんデザインで
和紙に版画プリントされたものが藁の入った漆喰の壁にマッチングーです!



こども絵画展の作品はすばらしくて
毎年伊豆MOAミュージアムが開催している、児童絵画コンクールでは最高峰のものらしいです。

初めて見た。
レベル高くてびっくりだ。

それと地元のこども絵画コンクールの受賞作品もあり、
見応えがありました。




美術館の外のベンチは
これまた熊などが引っ掻いて傷ついた木達を使用しているそうです。




ここは小高い場所にあり、眺めも素晴らしいです。

是非是非オススメです。

というかすでに大人気で、
平日の悪天候で交通の便も決して良いところでは無いのに
来館者が多数お見えになっていました。


天竜ってすごいな。






翌日は2校目。
頑張るために夕食は辻さんと浜松名物うなぎを食らうのでした~。