またまた新幹線移動です。
今月何度目だろう?
娘も私も、黒い服・・・。
そうです。
お葬式です。
主人のおばあさまがお亡くなりになりました。
主人は前日に向かい(母親一人しかいないので)、
色々な手配をして、私たちは後から合流。
昨年の12月20日くらいに、「あと2日です。」と言われてから、
また復活して、生きて生きて、遂に終焉を迎えました。
病気ではなく、肺に流れてしまうということでご飯が食べれなくなり、
老衰というか自然死みたいな形なんだと思います。
お正月にお会いしたときは、ベッドの上で
上半身を起こされたままで寝ていて(誤飲を防ぐため)、
首をうなだれながらも
「まだ死んでたまるか~!」的な感じで、
すごい執念を放って肩で息していたので、
「すごいな~・・・。何をそんなに現世に心残る事があるのだろうか・・・。」
と103歳にして生きる事に貪欲なおばあちゃんに圧倒されました。
ずっと死なないのかもと思いました。
超人的な感じがしました。
でも、やっぱり亡くなりました。
とても不思議な感じです。
名古屋に着いて、ご遺体と対面したのですが、
すでに2日経っていたのですが、あんまり生前とお変わりなくて、
本当に亡くなっているのが信じられない感じでした。
お義母さん(名古屋のおばあちゃん)と対面。
あまりに安らかな寝顔で、
「おばあちゃん本当に寝てるみたいねー。」と
終始和やかな雰囲気です。
午後には、葬儀屋さんが迎えにきます。
もう、長年一歩も出る事のなかったこの部屋での
最後ということで、おばあさん、お義母さん、主人、私、娘の
唯一の家族で記念撮影などをしました。
ホールに移動、お通夜をした後、
そこの宿泊施設でおばあちゃんと共に寝て、
次の日に葬儀、火葬して、初七日までまとめてやります。
「ご遺体との宿泊施設かー・・・。」と、
お寺とかの古い畳の部屋で
雑魚寝みたいなイメージがあったのですが、
葬儀のホールと続いている宿泊部屋に行ってびっくり!!
どこかのスイートルームなのかと・・・。
大開口の窓に、広いリビング。
大型ハイビジョンテレビに、豪華なマッサージチェアー。
IHのシステムキッチン。
20畳の和室の先に、おばあさんが眠られています。
ベッドルームも二つ。
ジャグジーなお風呂にはサウナも併設。
なんと、犬小屋とドッグランもあります。
(知らなかったので、グラムは静岡行き)
すごいーーー。
同じ会社の、もっと家に近い方が
一杯ということで、こちらを案内されました。
おばあちゃんは、相当なお嬢様で、
実家には女中さんがいたとかで
家事などができなかったそうです。
だからなのか、最後もすごい豪勢で 終焉という形が
「本当におばあちゃんらしいね~。」と、
お義母さんと主人が言っていました。
宿泊施設では、
湯潅師の方々が丁寧に亡がらを洗ってくれて、
その様子もみんなで見ていたのですが、
おばあちゃんのいつもの介護士さんたちの
入浴サービスと同じ状態で、
「おばあちゃん、いつもと一緒だねー。
お風呂に入れてもらってよかったねー。」
とお義母さんも嬉しい様子。
その後、きれいな白い装束をきて、
お化粧をしてもらって納棺していただいたのですが、
お風呂に入ってさっぱり、体もまっすぐになり、
肌艶も良くすごく若返った美人さんになったので、
みんなで褒めちぎりました。
しかも少し笑っている感じなのです。
湯潅師の方も、
「お肌がもともときれいな方でらしたみたいで。」
とおっしゃって下さったので、
「ねえ、100歳超えてるとは思えませんよねー。」
と、私が言ったら、
「えっ!!!!」
と驚いていました。
本当に、湯潅師とは尊いお仕事だと思います。
ありがたいです。
大きなホールですが、お見送りは、
主人(孫)、お義母さん(娘)、私、娘も入れて4人のみ。
お通夜も、お世話になっている税理士さん1人が来た以外は来ません。
おばあちゃんの同年代など生きているわけもなく、
お義母さんも主人も一人っ子となると
親戚が本当に少なく、付き合いがほとんどないそうです。
街中なので、ビルばかりで隣近所は住んでいません。
お義母さんも、昨年からの、
一時も油断できない毎日に疲れ果てて、
「面倒だから誰にも知らせたくない・・・。」
とのことだったので、
亡がらもこっそり家から出しました。
本当に、おばあちゃんを知っている者のみで、お見送りしました。
娘も2度も正月を一緒に過ごせたのです。
そんな娘は、クイックルワイパーに夢中・・・・。
税理士さんとお話の最中なのですけど・・・。
お通夜に来る人もなく(知らせていないので、あたりまえ。)。
普通の時間に寝て、いつもの生活を送りました。
お義母さんは、はじめてゆっくり寝られたみたいです。
本当にお疲れさまです。
そして、ご葬儀、火葬となったのですが、
次の日が友引で火葬できないということで、
大混雑!!
霊柩車や葬儀屋のマイクロバスのオンパレードです。
バスから親戚一同がわーっと降りてきて、
火葬場の前でご遺体をわっと囲むのを横目に
4人でひっそりお見送りしました。
火葬場にて、待ち時間。
待合室も大混雑。
ゆっくりお茶タイムしていたのですが、
30分も早く火葬が終わり、大慌てで窯の方へ向かい、
骨壺に入れて帰ってきました。
主人は、中学生の時にこの火葬場で父親を見送ったそうで、
非常に懐かしかったそうです。
そんなこんなで、おばあちゃんのこれまでにない、
安らかな表情で見送れた事で、
みんな和やかな気持ちになれたお葬式でした。
100歳を超えていたので、
遅かれ早かれ来るだろうなとは思っていたのですが、
「遂に来た。」という出来事でした。
そして、おばあちゃんは明治40年生まれ。
103歳と5ヶ月なのですが、かぞえで言うと104歳、
さらに正月越して1つ年をとるって言うんで、
なんと享年105歳!ということになるんですって。
さらにすごいーーーー。
昨年、太宰治の生誕100周年記念の
短編を映像化しましたが、
太宰すら年下・・・・。
長い現世での御勤め、お疲れさまでした・・・。
お義母さんも、長年の介護お疲れさまでした・・・。
急に気が抜けて、寝込んだりしませんように・・・。
初めてのできごとに動揺中のレオさま。