福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

忘れ物?

2008年08月28日 | 過去のBLOG記事

あんなに暑かった日々が嘘かのように連日雨で肌寒い日が続いていますねぇ。
犬も散歩に行けず、何となくストレス。
朝起きて「今日も雨かー。」と思い、グラムを抱っこしながら、
ちょっと軒下まで出て一緒に雨でも眺めようかと思い、
屋根のある所までお庭に降りてみました。

先に私がでて、後ろでスタンバイしているグラムさんを呼ぼうと振り向いた瞬間、
「ひえ~!」だったかどうか奇声をあげてしまいました!
ねずみの死体がありました!びっくりびっくり!
部屋の中からはわからなかった柱の角、死角にありました。
気がつかなかったー。いつから?昨日から?
そういえば、昨日はグラムがしきりにお庭を見ていました。

でも変な死に方です。置いてあるっぽいです。
何となく猫さんの仕業かと思われます。
家のお庭は確かに猫の通り道になっています。
雨宿りの際、面倒になって置いて行ったか、
グラムに吠えられてびっくりして落としたか?
恩返し的な事をした覚えはないし…。いずれにしてもこんなこと初めて。
びっくりしずぎて変な声をあげたもんだから、グラムはスイッチが入り大はしゃぎ。
ねずみにも気づいていたみたいで、「遊ぶ?」的な顔になっています。
噛んだら大変と思い、部屋の中へ押し込み網戸でシャットアウト。
私、ねずみは小さいときに見てから何となく嫌い(ハムスターなどは平気)で、
どうしたものかと悩みました。動物の死骸もほとんど自分で片付けたことありません。
そういうの大の苦手なんです。吐きそうです。

しかし、気になって仕事も手がつかず、
アブやハエが来だしていて腐敗していく様を想像したら
もっととんでもないことになりそうです。
幸い、目立った傷もなく血とかもでていないし、ドブ系のねずみではなく
「まねずみ」とか「あかねずみ」とかちょっとかわいいお顔です
(あんまり凝視はしてないけど、多分…)。

意を決して、お庭に埋める事にし、急いでシャベルを買いに行きました。
帰って来たら、猫が持ってってくれたかも?とちょっと期待しましたが、
そんな訳も無くやっぱりそのままありました。
もうこのまま勢いで片付けるしかないと思い、
「いざ!」と接近してみましたがやっぱり無理。
そのままはだめだと思い、新聞をかけてみました。そしたらあら不思議。
いけそうです。モノをみなければ大丈夫そうです。何とかお庭に埋めました。南~無~。

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現場。近くは嫌なので隣の部屋から撮影。ねずみ嫌いな人ごめんなさい。
かわいいこではありました。バクテリアとなって立派に土に返ってくれるでしょう。


雨の日はやっぱり読書でしょうか。最近読んでいた本。面白かったです。

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理論社から、美術家の森村泰昌の『「美しい」ってなんだろう?』です。
元登校拒否教師だったモリムラ先生の美術の授業です。
わかりやすいし、素直な気持ちが表れていて面白いです。


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最近、唯一見に行った展覧会。
ギャラリーTOMにて「ぼくたちのつくったもの2008/全国盲学校生徒作品展」です。
少し作るのでも大変な労力ですが、みんな頑張って作っていました。
触って触って作ってますという手の跡がいっぱいで温かいです。


同時開催された講演にもいきました。
イタリア国立オメロ触覚美術館館長のアルド・グラッシーニさんの
「手でみることから」です。触察の本についてなどです。
こちらは3回目のゲストですが、1回目はフランスのやはり視覚、
聴覚障害などすべての人に向けての産業科学館みたいなところの学芸員さんでした。
フランスとイタリアには視覚や聴覚の障害のある人でも楽しめる美術館が
大々的にあります。触察の本も発達しています。
ルーブルでも出ていて、ピカソやマティス、ミケランジェロの彫刻も
触察の本でわかりやすく図解されています。フランスの方は紙によるエンボス加工、
イタリアの方はゴムみたいな素材がついて読み取るようになっています。
触察としては紙のエンボスの方がわかりやすいそうです。
私は切り絵という手法が、何か触察としての可能性があると思っていて、
いろいろ思案中なのですがなかなか難しいようです。

8月にやっていた仕事のほとんどが、10月にリリースされるものでした。
その中の一つ、口琴のライブがあるらしく私もちょこっとお手伝い。
(演奏ではなくもちろん切り絵で。)グッズになる予定です。

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私が参考にしている本。
日本口琴協会会長、直川(ただがわ)さん著の『口琴のひびく世界』
各国の口琴演奏のCDつきです。奥が深いです。日本口琴協会からでています。


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ご存知、平凡社の『別冊太陽』から「先住民アイヌ民族」
日本で口琴と言えばやはり、アイヌのムックリ。
その記述はやはり直川さんが書かれています。


そんなこんなで、早くも8月が終わりそうです。

夏前に、着るかと思って買ったバカンスっぽいロングのワンピースは、
結局着ませんでした。実は8月あたりからスケジュールがちょっと空きそうだったので
ウキウキしていて色々とフライングしてみましたが、すべて無駄でした…。
やっぱり社会人たるや、遊んでる暇なんてないのね。さいならー。

* * * *


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角川文庫

2008年08月22日 | 過去のBLOG記事

角川書店さんから松本清張作品の文庫本が発売されます。
その装丁の表紙作品を担当させていただきました。

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日本の文学界の巨匠、松本清張「乱灯 江戸影絵」です。
一度は廃刊になっていたようで、なかなか資料がなく編集が大変だったようです。
無事、復活しました。江戸時代のお話ですが、おもしろいですよ。
最近ドラマ化されていた松本清張作品の「点と線」のように、
いろいろな出来事が繋がっていくのが面白く、そして切ないです。おすすめです。


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カバーをとるとこんな感じです。上下巻で1つの絵になっています。
制作の中で、火、命、江戸、などがキーワードとなっています。
7本の彼岸花、アオダイショウ、すべてに意味があります。


8月23日発売です。
「乱灯 江戸影絵」についてはこちら

* * * *


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8月





8月

2008年08月20日 | 過去のBLOG記事

8月もあっというまに後半突入で、気がつけば何となく秋の気配を感じはじめていますね。
はやい…。はやすぎる。

今年の夏はレジャー的なことは何もありませんでした。
ひたすら制作の日々だったような気がします。
まだ続行中ですが…。終わっても終わっても、次の納品が続いています。

お盆にも実家には帰らず。お盆開けに納品というのが結構ありました。

あとはオリンピックのテレビ観戦ですね。
最初の頃は見始めると止まらなくて、うっかりこんな時間に!ということが多々ありました。
「金」が期待されている人の試合は、そのプレッシャーたるや…と辛く感じてしまい、
ライブでは見られなかったりします。(←小心者)
でも「金」をとるとハイライトやニュースで何度も見ようとします。
さらに、次の日も新聞記事をくまなくチェックしたりしています(笑)。

やっぱり全部勝つって、見ていても気持ちいいです。
しかし、開催国とはいえ中国のメダル獲得数はすごい。
日本で開催されてもこうはいきませんよね。
今回も日本は、前回のメダル獲得者とほぼ同じ人がとっていて、
次回はどうなってしまうのだろうかとすでに不安です。(笑)

インドアな私の夏は特に何のショットもないので、グラムさんでよろしくです。


彼女にとっての大物おもちゃであるミッフィーをこらしめている所です。


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コノヤロ!


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どうだ!


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前回より悪化。目の穴から綿を出しています。


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さんざん暴れて、コテンっと寝てしまいます。
この日はグラムおもちゃコレクションを枕にして。


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汚いでしょーう?人形の中の綿をくまなく出すために裏返しになってしまっています。
最初は綿を詰め直して縫ったりしてあげていたのですが、
その日のうちに破壊して家の中が綿だらけになるので、
綿なしでよしということにしています。実家のミラちゃんはゴム系の人形が大好きなのですが、
グラムはひたすら綿をだしたり布を噛むのが好き。汚いので捨てようかと思うのですが、
こうして探し出して一所に集めたりするので捨てられません。


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わーい。白目。


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最新号の『+81』に、auのイベントの時の作品が掲載されています。
中の小冊子です。よろしくお願いします。
暑い日がまだまだ続きますが、夏バテに気をつけてみなさんもお元気でー。

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