福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

座・高円寺とか

2017年07月31日 | 日記



主人が帰ってきたので

家族4人で毎年恒例の座・高円寺の「世界をみよう!」
残りの2プログラムを観覧してきました。










今回はこちらの2プログラム。





「フォークがおどる」
シアター・ノー・アクラフト<デンマーク>

出演 リサ・ベッカー、クラウス・カールセン




「モビール」
<フランス>

出演 ヨルグ・ミュレール



でした。


どちらも素敵だったのですが

ヨルグさんの「モビール」

サイコーーーー!!!!



金属パイプが5本吊るされているだけなのですが、

これを振り子のように様々な方向に振ったりなんだりで

ヨルグさんがぶつかりそうでぶつからなくて

迫力もすごくて、音とかも良くて


何度も言います。




サイコーーーーー!!!!



です。


昨年の
フランスの「牧神の午後」が最高でしたが
こちらも同じくらいよかったです。



パンフレットによりますとヨルグさんが
1994年にフランス国立サーカス芸術センターでの終了年に作った作品で、
毎年、世界中で上映されているプログラムだそうです。
野外でもやったりするそうです。



お近くに来たら見たほうがいいですよ!

日本での公演は
7/28(終了)、8/2,8/3長野市芸術館(長野)

だそうです。


ヨルグさんの無駄のない動きと体にも注目です。






「フォークがおどる」のほうは
対象年齢が低いのもあって、かわいくておしゃれです。

ほのぼのしています。




プログラムの合間には



またまた座・高円寺内の絵本がいっぱいのレストランでおやつ。


ホットココアの娘。





主人はおやつっていうか〜(笑)。






絵本をよんでもらう息子。




手には先ほど手に入れた電車が。





わたしは、この時期限定のケーキを。

プログラムにちなんだデンマークのブルーベリーチーズケーキを。




講演後は



またまたお手紙的な感想を書き、





毎年恒例の古道具屋さんの市場でお買い物。


こちらで息子が電車を購入。





娘は本に集中。






今年も素晴らしい公演と気持ちのいい空間、おいしい食べ物で大満足な時間でした。



来年も楽しみだ〜!!!













宝生流「和の会」公演2017

2017年07月30日 | お知らせ(個展・ワークショップ他)



昨日は二本立てでした。


まずは渋谷のBunkmuraへ。





青島広志さんの「バレエ音楽ってステキ!」

を家族で観てきました。



もともと私と娘の2人の観劇でしたが、私が何を間違ったのか2回申し込んだようで4枚チケットとれてました(苦笑)。






急遽、主人と息子も参加しました。


青島さんのトークが面白くて
主人も大満足で息子もおとなしく観れたようでよかったです(2回取ってるので席が離れていました)。


素敵なダンサーさんが目の前でみれて感激でした。







みんなでお昼を食べ〜




娘の食べれるもの優先ですので、今日も蕎麦〜。


好きよね。




昼食後は、家族とさよならしてこちらへ




「宝生流能楽堂」



宝生流家元主催「和の会」公演です。



今回も演目の「謎解き」解説の時間があり、
このあとの公演が本当にわかりやすく見れました。



しかし、能の「黒塚」には
途中狂言の方が参加して、こんなに喜劇要素があるとは思わなかったです。
まさか「黒塚」に笑いが起きるとは思わず、意外でした。


そのあとの緊迫したクライマックスといい、

面白かったです。



家元の演技も素晴らしかったです。
さすがです。





毎年ロビーには原画を飾らせていただいております。






みなさんよく見てくださっていました。

ありがとうございます〜。





家元の妹の娘さん。




かわいい。







逆光でほとんど顔がわからず。

いつも大変お世話になっているデザイナーの中村さんと
恒例のお写真。


いつも閉館後のロビーのライトが明るくなっている状態だったんですね〜。

なるほど。



毎年、閉館して搬出作業までやっていって
和の会みなさまと集合写真撮るのですが、
私が急遽仕事を思い出し
お先に失礼した次第です。

お弟子さんたちに全てお任せしてしまってすみません。



9年目の和の会!

毎年若い方に能を親しんでもらおうとあれやこれやとみんなで尽力してきました。

さすがに家元の芸の上達ぶりも素晴らしく
みんな結婚したり子供できたり
いろいろ共に歩んできましたが

来年が最後の年。


私も有終の美が飾れるよう
頑張りたいと思います。


今年も無事公演終了お疲れさまでした。












和の会公演2017「黒塚」設営

2017年07月29日 | お知らせ(個展・ワークショップ他)



というわけで、



本当に偶然なのですが




今年の和の会の演目が「黒塚」でして、






公演日恒例の、切り絵原画お目見えの展示設営をしてきました。





閉館後の宝生能楽堂にて夜からの作業です。
(19時だけどまだ明るい。)



額屋さんで額を選んできてはいるものの
出来上がった状態は初めて見るので

それまではとても不安です。




なんだか今回は額選びに迷いましたねー。

(でも額選び大好き)



箱を開けてみて、納得できるものになっていて安心しました。





宝生流のお弟子さんが設営してくださいます。






ありがとうございます。



今回、アクリルガラスが3枚入っているので重量がかなり重くなってしまいましたが
大丈夫そうでした。



毎年恒例、前日作業です。




いつもの和の会のメンバー(9年目〜)と学生さんのお手伝いさんで準備。






わーい。





パンフレットにも使用されています。





私のことも紹介していただいております。



本日公演にお越しの方々に配られます。






無事に展示ができ、しばしキャプション待ち。


今回最短の速さで展示できて、びっくりです。


一昨年かな?すんごく時間がかかってしまった年もあったり、
今年は早かったな〜。

チームワークでしょうか。





今年も、解説のウエアライブあるのですね。


最近いたるところでウエアライブの試みを見かけます。
ソニーさん頑張られていますよね。





そうこうしているうちに、
デザイナーの中村さんからキャプションいただいたので
お弟子さんたちがつけてくださっています。



楽しそう。


彼ら寮生活ですよね。


24時間一緒だったりするのでしょう。
仲が良くなければやっていけないですよね〜。




この日は女子大生が来ているので、ご機嫌とみました(笑)。







てな感じで無事設営完了!



本番を待つのみです。




当日券もあるようですので、

能に興味があってお時間のある方 是非!


本日16時開演
宝生能楽堂(水道橋)になります。

能楽カフェは13時からです。

詳しくはこちらへ


http://www.hosho-wanokai.com





よろしくおねがいいたします。












「黒塚」にて福島県は二本松へ3

2017年07月28日 | お知らせ(個展・ワークショップ他)


観世時へ行く前に


福島大学の教授である渡邊さんのゼミにしばし参加させていただきました。







構内には震災後に新設された

「うつくしまふくしま未来支援センター」と「環境放射能研究所」が
ありました。

「うつくしま〜」の方は震災時のボランティアさんたちに関するところです。
熊本を始め、ここでのノウハウが災害場所で生かされる仕組みが作られているそうです。







キャンパスは緑豊かで広大な土地に広がっています。





夏休みを控えた学生さんたちの
卒制にむけた取り組みを拝見しました。






みなさまと。




飛び込みで、ちょっとアドバイス?的な事を言ってみたりして

訳も分からずすみません(笑)。


卒制頑張ってください!!!




その後



二本松和紙の場所へ





こちらで実際に体験できるそうです。


そして和紙をいただき、

いい感じに日が暮れてきた頃・・・・






ついに来ました。


鬼婆の岩屋がある観世時へ〜!




入ってすぐに、鬼婆の石。

こちらの石が鬼婆っぽいのです。

こちらはかつては岩屋の中に置いてあったそうです。






巨岩!!!だらけです。





「出刃洗いの池」




いやいやいやいや〜。



そうかもしれないですけど〜。


もうここで洗うしかないですけど〜。


入ってすぐある池が「出刃洗いの池」・・。



写真は撮れませんが
この中にある黒塚関連の資料展示場があるのですが
そこがなんかすごかったですよね〜。

岩屋から出てきたサビサビの包丁とかあるし。


この資料館が一番怖かったです。

生肝取るシーンばかりの絵があるしね。







毘沙門天堂や




薬師如来堂もありました。


もう閉館時間過ぎてましたので
閉まっていましたが





猫がのんびり寝ててかわいかった。






すると、このすぐ裏が




でーーーーん!!!!!


と出ました、鬼婆がいたと言われる巨岩!!!





すごいバランスで乗っているのですが、

震災にもビクともしなかったとか・・・。






大きさ比べ。

怖いので結構前に私います。




おっきかったです〜。




そしてその前には






夜泣き石・・・。


えーんえーん。

本当にあるよ、夜泣き石。






亀の甲羅のように亀裂が入った甲羅石。


よく崩れませんよね。







「胎内くぐり」


狭すぎて、私はやりませんでした。

岩が崩れたら怖いので。
帰ったらこども待っているので(笑)!
おかあちゃんは危険なことはやらないよ!











ぐるりと回ると裏は突然スミレ草が咲いていてとても綺麗で可愛らしかったです。





全体的には、嫌な感じはせず

悪い気などは感じませんでした。

もう成仏したのだと思います。
あるいはちゃんと塚に葬られているのだと思います。



今度、私が能の「和の会」公演でチラシを作った「黒塚」にあるように
演目の中で
紀州熊野の僧
「祐慶」
に矢で殺されたのですね。







供養石




うーーーん。
と感慨深く「鬼婆」伝説の地を後にしたのです。





ここだけすごい巨岩だったな〜。

まわりは全然無いのです。


すごかったです。







最後は老舗の和菓子屋さんで




ハートの羊羹をお土産にいただきました。



1つ1つに「ありがとう」と感謝の言葉がプリントされております。

濃厚で美味しかったです!!!





城下町ですので献上菓子的な老舗の和菓子屋さんが多かったです。

派手ではないのですが、品のある素敵な街でした。








本当に「黒塚」尽くしだった福島県二本松の旅でした〜。







「黒塚」で福島県は二本松へ2

2017年07月27日 | お知らせ(個展・ワークショップ他)


息子の発熱で、ちょっと間が空いてしまいましたが

続き〜。





二本松市は「鬼婆」伝説の「黒塚」の土地。
奥州安達ヶ原「黒塚」とは
ここのこと。



ざっくり説明しますと

公家屋敷の乳母であった女が、
大事な自分の娘が病気になり、それを治したいために易者の
「妊婦の生肝を飲ませれば治る。」
という言葉を信じ
とおくみちのくに旅たち、たどり着いた場所がこの地の岩屋。


そこで宿屋をしていたところ
若夫婦が泊まりに来ました。
奥さんは身ごもっていて、夜中に産気づいたので
旦那さんは薬を求めて出かけた間に
妊婦を出刃包丁で殺し「生肝」を取ったのですが、
この妊婦こそ、
数年前に別れた娘本人とわかりびっくり。
気が狂い鬼と化し、
それ以来、人食い鬼として宿を求めた旅人を殺し、食べ
「安達ヶ原の鬼婆」
と言われるようになりました。


なんだか鬼婆という化け物的な怖さより
悲しい話ですよね。




智恵子の生家を後にして、車で川の近くに来ると


「あそこにあります。」

と、鬼婆を封じこめたという塚があるというのです。


「ええええー!」


こんな何気なく〜。






このこんもりしている所が・・・。



「黒塚」とかかれた墓標みたいのが何個も。




この大きな杉の木が目じるしなのですが、
後で実行委員の方たちにお話を伺ったら、
この地の子供達はみんな「黒塚」伝説の地に幼稚園とか小学校で行くそうで
その頃は、この杉の木に出刃包丁とか
いろいろ乗ってたって言うんですけど〜!


どういう事?


鬼婆の持ち物である出刃包丁で鎮魂の意味かしら。
魔よけとか?


本物の出刃だったら危ないし・・・。


謎が多いです。



そして、お次は
「安達ヶ原ふるさと村」というところへ。





観光施設になっています。


かつては「鬼婆」が前面に出ていたそうですが
現在は明るい家族向けの施設になっております。




こちらでおそばをいただき




ざくざくみそ汁?だっけかな。

いろいろな野菜がざくざく入ったおいしい味噌汁で
この地の郷土料理をいただきました。



そしてこのレストランを後にして
外の施設へ〜。





「黒塚」と書かれた五重塔とかあります。




そしてついに!





鬼婆に会いました〜(笑)!!!


えーとこちらは
もともとこの館にあったお人形だったのですが、子供が怖すぎて寄らなくなって
倉庫に眠っていたのを
福島ガイナックスの浅尾さんという方が
介護ロボ「ヤン婆婆」として蘇らせてくれました。




点滴とかしてます。




おもしろいけど、相変わらず子供泣くと思います(笑)。




ちょっとかわいらしい感じで作ってあるのですけどね。





そして




こちらはこどもの遊戯施設。






室内に遊び場が作られています。


三輪車とかもこの中にロードができており
外でできるような事もぎっしりこちらに詰まっております。

こちらは震災時にこどもたちが外で遊べないので作られたとの事。


それは切実な事でした。


6年たち、そういう事を忘れがちでしたが
そうだった・・・。


福島の子供達、大変だったな・・・。





東京ですら、当時1歳の娘はお外遊びNGで砂遊びとかできなかったです。


そして、さらに抜けると




様々な古民家、武家屋敷、茶室のある庭園へ。














以外に広くて、
本物が移築されている外展示の所と思わず、
びっくりしました。

屋敷の一部が再現されたビルドインされた施設だと思っていました。






かるがも親子に遭遇。



鬼婆はあそこだけで、それ以外は普通に「ふるさと村」を再現されていました。



福島は農家も武士も多かったから、こうして綺麗に保存されている大きいお家が残っているのですね。

確か静岡市のお餅や「やまだいち」の登呂のお店も
福島の農家のお家が移築されているとこだった記憶があります。

外に大きい水車があって立派ですよねー。



雪に耐えるからしっかり作られているのでしょうね。






そして、一瞬「鬼婆」を忘れそうになりますが

このあと

大本命


安達ヶ原黒塚の「岩屋」へ行くのです!



鬼婆が宿屋をしていたと言われる場所です。



そこはこちらのふるさと館のすぐ目の前にあり、

奥州仏法霊場
天台宗の観世寺という所で

国指定名勝
奥州安達ヶ原「黒塚」

となっております。




では、それは長くなりそうなので
また続きに〜。




実行委員の皆様と。

右の男性が、芸術祭実行委員長でアーティスト、福島大学の教授でもある渡邊晃一さん。





つづく・・・。