福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

「グランシップ審査会」

2012年11月26日 | お知らせ(個展・ワークショップ他)

今年もやってきました。

静岡県コンベンションアーツセンターの
グランシップのアートコンペ2013年審査会です。
今回で3回目を迎えました。

今まで静岡県在住か静岡出身向けでしたが、
今年は全国の方が対象になりました。

こちらのコンペは、グランシップの入口隣の
ショーウィンドーを飾る作品を募集させていただいて
厳正なる審査のもと選ばさせていただいています。

と、その前に審査員のみなさんで見上げているのは・・・・。

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左から、私、秋元雄史さん(金沢21世紀美術館館長)、
鈴木 絢さん(第一回グランプリ受賞者)、
佐井国夫さん(静岡文化芸術大学教授)、田村孝子さん(グランシップ館長)

クリスマスツリー!

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大きいですね~!
こちら、今年は過去2回のグランシップの受賞者の中から選ばれた方が
空間デザインする事になり、
今年は第一回の受賞者、鈴木絢さんが見事に選ばれました。

こちらも審査させていただきましたが、
おそらく満場一致というところだったでしょうね~。

鈴木絢さんは、ショーウィンドーの展示も素晴らしかったですし、
その後、様々な所でご活躍されて確実に力をつけてらして安定感があります。

グランシップのロビーがクリスマスらしく華やかになりました!
よかったよかった。
今後ともご活躍を期待しておりまーす。

さてさて、本題。

2013年度の作品を厳選中。

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今年はたくさんの応募があり、かつ面白い作品があって
いろいろ議論させていただきました。

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審査委員長の秋元さんを中心に
今年もバラエティーにとんだ4作品を選ばさせていただきました~!

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来月12月8日(土)の表彰式にて
受賞者のみなさんにお会いして、お話を聞くのが楽しみです。

こちらの授賞式、一般の方も観覧ができるようですので
ご興味のある方、是非是非グランシップにいらしてくださいね~。
イベントの詳細はこちら → グランシップアートコンペ・アーティストトーク

秋本さんと私、佐井先生で受賞者の方とトークします。

この日は審査中に富士山が大変美しい姿をみせてくれたので、
みんなでしばし鑑賞&撮影タイムになりました。

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きれいすぎて、いつも合成に見えてしまうのですよね~(笑)。

ここまでのお写真はグランシップのスタッフの方が撮影して下さいました。
ありがとうございます。

そして、次の日も静岡にてお仕事。

ポーラ化粧品のポーラレディーの新人大会にてトークショーをさせて頂きました。

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ずらっとポーラレディーたち。

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前列から、成績優秀者のみなさんだそうです。

みなさん頑張られていて素晴らしいです!
新人さんを支える先輩方も温かく、よい会でした。

お腹の調子がよくなかった私は背中にカイロを貼っていたので
トーク中に暑すぎて剥がしたい衝動にかられましたが、無事に終了(笑)。

お次は沼津にて打ち合わせ。

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12月2日(日)に、こちらのカフェ「cafe/day」さんで
2周年記念イベントの一つで切り絵ワークショップをすることになり
オーナーの狩野さんと打ち合わせました。

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クリスマスものになります~。こちらも楽しみ。
イベントの詳細はこちら → cafe/day

そして静岡ついでに、来月12月4日~6日、
浜松市の遠鉄百貨店の8階特設会場にて
歳末助け合い 第31回「ふるさと知名人チャリティー色紙展」が
開催されるのですが、そちらに2枚ほど色紙を寄贈しました。

1枚¥3000で購入予約できるそうです。

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こちらの売り上げは、静岡県内の福祉活動に役立てるそうです。
ご興味のある方はどうぞ~。


11月は行事がいっぱいで、
娘の保育園もバザーなどがありました(私はバザー委員)。

そして、ついに娘も七五三を迎えました。

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私の七五三の着物のおさがりを着ました。

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娘はお着物を着て髪を結うのが嬉しかったようで、
近所の神社への行き帰りは、わざわざ商店街を通り、
みんなに「かわいいねー!」「おめでとー!」と言われて満足げ・・・。
(どれだけ自己顕示欲が強いのでしょう・・・。)

近所の八百屋さんにも風船を自慢。

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静岡からおじいちゃん、おばあちゃんが来て
おばあちゃんが着付けも髪結いもすべてやってくれました。
ありがとうございます!

みんなでお祝いをして素敵な七五三になりました。


そんな娘はこちらで歩くのが流行っています。
(登園前に玄関まで移動・・・。)

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蝶々マン!

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こちらはグラム。

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カメラマンさんの撮影ライトにビビリ。

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「こわーい。まぶしー。」


   

         


[お知らせ] 福井利佐ラジオ出演

2012年11月25日 | お知らせ(個展・ワークショップ他)

本日11/25(日)
「オシキリシンイチの脱力主義!」
(13:30~15:00生放送) 
に福井利佐がゲスト出演いたします。

SORA×NIWA銀座は、
今年の6月に開局をしたインターネットラジオ局。
PCやスマホのアプリをダウンロードしていただくと、
日本中・世界中で聴くことができます。

『SORA×NIWA プロジェクト』
http://www.soraniwajapan.com/


「ミラノ編」

2012年11月14日 | 過去のBLOG記事

ドイツの後に、大学の友人が住むミラノに行きました。

ここでは、何したっていうか~、
もうひたすら飲んで食べて遊んだ毎日でした。

友人宅には娘と同い年の女の子Nちゃんがいて、
お国柄なのか自由で積極的なNちゃんを見て、
娘の何事もうかがう様子から、
日本って何か抑圧されているのかな~と感じたりしました。
(娘の性質というだけかもしれませんが・・・あるいは私の育て方?)

とりあえず、ザザーと写真多めでご紹介します。


まあ着いてすぐパルケット(イタリア語で公園)ですよ。

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後ろにいるは、友人のいずみちゃんの旦那様、
大道芸人でDr.クラウンのミケーレ。


翌日はミラノの都市部に行こうとしたら、普通にストですべてお店は休業。
コモ湖周辺にある別の湖に行きました。

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サービス精神旺盛のミケーレは、壇上的なところにあがると
突然、軍歌?みたいな歌で行進し始めていました。

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気持ちよかったわ~。

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トチの実がいっぱい落ちていました。
ポケットに一つ入れておくと風邪をひかないとかで、持ち帰りました。

とある午前中は、知り合いに自転車を借りてきてくれて、
おとうさん2人はこどもを乗せて牧場などへ。

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その間、お母さん同士は久々の語らい。

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いずみちゃんは、こども2人(2歳と0歳)の子育て真っ最中で、
でも絵も描いてるし、ミケーレの演目の裏方もやっていて大忙し。

本当に、こんな時間が設けてもらえるなんて!と感動していました。
ありがとう、ミケーレ!


パスタも作りました。

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女子達も参加。

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お約束の全身粉だらけです。模範的!

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(慎重派の娘はこうならなかった・・・。つまらない・・・。)

乾燥させて・・・。

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都市部へ電車でおでかけ。

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イタリアってなんでもおいしいわ~。

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お城の公園で青空おむつ替え。

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ドゥオーモにも行きました。

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すばらしかったです。

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こちら聖バルトロメオの像。

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生きながらにして皮をすべてはがされた様子で、
体にかかっている祭服のようなものが、
自分のはがされた皮なんですって。
すごい迫力でした。
1562年作です。

ジェラート食べて、頭いた~い!の図。   

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電車の中。

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長男のSくん。どう考えてもかわいいでしょ。

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ドライブ中に、路上で巨大なポルチーニを売るおじさんを発見。
Uターンして購入しました。

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これが切った様子。

手作りパスタでポルチーニ祭りでした。

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この日、おもちゃ屋さんで買った
新体操のリボン(子供用)で一演目のミケーレ。

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大音量でクラシックをかけ、見事に演じ切りました(笑)。

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楽しい人だな~!

電車を待っているときも、ホームをおどけて走り回っていました。
(日本だと捕まるな 笑)

ヨーロッパ各地を公演するミケーレは、
旅先でチーズやワインを買うのを楽しみにしています。   

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主人のワインもすすんでいました。

遊んでは・・・。

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食べ・・・。

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本当にピザは激的においしいです。
ピザ屋さんで買ってくるピザが普通に釜焼き。

トゥーンズ先生はこどもたちに大人気。 

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よく本も読んでくれるしね。

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スパイダーマンに変身!

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以上!

楽しかったなあ~。
また行きたいです。

いずみちゃんは、日本から友人が来てくれて、
日本の話をするなんて考えた事もないくらい
こちらの生活にどっぷりだったので、
凄く嬉しくて感動していました。

こんどはミケーレのヨーロッパ公演を見る約束をしました。
楽しみだな~。


おまけ。
帰りの飛行機にて。         

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飛び立つときの大きい音が嫌だったみたいで、ヘッドフォン?
(こどもようの首のクッションですが・・・。)




            


「手で見る北斎」

2012年11月08日 | お知らせ(個展・ワークショップ他)

触察本というのをご存知でしょうか?

文字のごとく、触って読む本のことです。

目の不自由な方の本なのですが、
触って絵の鑑賞をする本です。

海外では、イタリアやフランスでは以前から発行されており、
ルーヴル美術館などから、ピカソやマティス、
ミケランジェロの彫刻が鑑賞できる触察本が発行されています。

日本では、まだなかったのですが、この度発行されました。

渋谷松濤のギャラリーTOMの副館長、
岩崎清氏によって生み出されました。

ギャラリーTOMは
盲人(視覚障害者)が彫刻に触って鑑賞できる場所として
村山亜土(故)・治江さんによって
1984年に創設された美術館です。
(亜土さんは最近世田谷美術館でも開催されていた、
前衛美術家の村山知義さんのご子息です。)
http://www.gallerytom.co.jp/

生まれながらにして目が見えなかった長男の
「ぼくたち盲人もロダンを見る権利がある。」
という一言からできた美術館です。

日本において、触察本を作る際、
どの絵がいいだろうかとなった時、やはりこちらです。

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江戸の絵師 葛飾北斎の「富嶽三十六景」のなかの
「神奈川沖浪裏」です!

大きな波の絵の浮世絵です。

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これですね。


そして、この絵が・・・・

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写真だとわかりにくいですね。
触れるようになっています。

目の見えない方には、
触ってみても、この波が色分けされている事、
船というものが描かれている事がわからないので、
凸凹も点々だったり、直線だったりと分けてあります。

そして、波に描かれているものも、
別々に取り出し、説明があります。

様々な角度から小舟の形態を紹介します。
でなければ、絵に描かれている小舟の実態が掴めません。

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もちろんこれらも、触れば凹凸があり、横に点字があります。

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色の区別もこういった凸凹の種類で示してあります。

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一見、なにもないようですが、
透明のラバーゴムっていうのでしょうか、
触るとその凸凹を感じます。

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波一つでも、色々な要素を分解して説明して、
ようやく一つの絵が理解できるのです。

解説も丁寧に点字で説明されています。

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まだまだ実験的な試みだと岩崎さんはおっしゃっていましたが、
ひとつのすばらしい成果だと思います。

ぜひご興味のある方はお手に取ってみてはいかがでしょうか。

現在はギャラリーTOMでのお取り扱いです。

ギャラリーTOMのサイトからメールでのご連絡か
お電話かFAXでご購入が可能です。

1冊 ¥4500+送料 です。


私も実は非力ながらお手伝いをさせていただき、
凹凸の元になる線や、絵柄の線画を担当させていただきました。

岩崎さんは、御年70歳を越えていますが、
心は少年のようで、もっと様々な触察本を作れるよう
日々頑張られております。

先日も出張先のパリから素敵な絵はがきが届きました。

素敵です。
私も応援しています。


目が不自由な方だけでなく、
障害を抱えた多くの方々の、
美術を楽しみたいという気持ちに答えられる未来になるよう願います。