福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

ワークショップの展示@二本松ふるさと村

2017年09月22日 | お知らせ(個展・ワークショップ他)


というわけで、福島大学で中高生向けの美術教室
「わくわくJr.カレッジ」での参加者さんの作品を
展示させていただきました。


重陽の芸術祭で展示させていただいている
二本松安達ヶ原ふるさと村の中にある
武家屋敷です。





重陽の芸術祭総合ディレクターの渡邊さんと(+娘)設営しました。





私は補強が必要な作品を修正したり。



そしたらこうなりました!







こちらの空間のものは全て参加者の方の作品です。




こういったオカザリも全て作っていただきました。






上川崎も美しくて、みなさんの作品もとても綺麗に仕上がっております。





一人一人説明しますと




左から
「福」の文字で二本松市の提灯祭りの作品です。
お祭りが大好きなのだそうです。炎のように熱気がデザインされており
お祭りへの熱い思いが伝わります。

お次は
福島県の「県章」のマークの中に
福島市の吾妻連峰にウサギのように見える雪形、通称「雪うさぎ」が現れるのでそのデザイン。
福島県はお水が美味しいそうで、顕彰のマークはお水になっていて
右の上の方には県の鳥「キビタキ」もいます。


ちなみにその「雪うさぎ」をモチーフに平成8年に誕生したキャラクターで「ももりん」という、
福島特産の「モモ」と「リンゴ」が由来のキャラクターがいて、地元で愛されているのです。





左は
「福」の文字の中にきれいに「キビタキ」と県の木である「ケヤキ」がデザインされています。


右は
福島県の「県章」の中に
福島特産の民芸品「赤べこ」と
その周りに二本松の市の花「桜」があしらわれています。







左は
ふくしまの「ふ」に県木のケヤキの葉と県花の「ネモトシャクナゲ」がデザインされています。

右は
「福」の字に福島特産の民芸品「三春駒(みはるこま)」がデザインされており
周りに三春駒についている「藁」のようなデザインと、部首のバックにひらがなで「みはる」と入っています。
地元愛ですね〜。


私のも三春駒持っています〜。
赤べこも欲しいのですが、本当の昔ながらの手作業のものは中々手にはいらないですね〜。








左は県章の周りに
福島県の特産品「モモ」がデザインされています。
モモに合わせた丸い線のデザインがかわいいですね。


左は
「福」の文字にキビタキがデザインされており
その周りにキビタキに合わせた枝ぶりがデザインされています。
切り絵の手法が効果的に使われているデザインです。








こちらの作品、バックの色の関係でよく見えなくてすみません。

左は
「県章」が福島県の猪苗代湖で発掘されたフタバスズキリュウになっています。
下の方は湖の水の様子です。
まわりにしぶきも上がっていて素敵です。


右は
横向きの作品で「ふ」とご本人が好きな福島の水族館にいる「ハゼ」ががデザインされています。
まわりはハゼのいる水中の水草があしらってあります。
こちらの作品は「ふくげん」というタイトルがついており
「福島」の「福」と元気の「元」で「復元」の意味もこめたタイトルが付いております!
地元がはやく元気になって欲しい!という思いが込められています。

震災があった頃は彼女たちは小学生中〜高学年だったと思われます。
一番多感な時期に震災に遭い、いろいろな思いを抱えているのだと思います。




と、本当に一人一人がとても個性的で素敵な作品ができたのです!!!

高校生ともなるとすごいですね!

高校生のワークショップは今までそうなかったかな〜。
とても飲み込みも早く、手も早かったので
時間内に全員が完成することができ、素晴らしかったです。



ついでにオカザリも作っていただきました。

下のアイテムは、おめでたいものを選んでもらいました。




右のはお金〜!





鯛とか米俵とか、左のは松ですね。








だるまとか扇とか。



こんな感じで、素敵に飾れたのです!






みなさん、本当にお疲れ様です。












多くの方が訪れてくださり、ありがたいです。

参加者の方も親御さんといらっしゃってくださっていました!




ワークショップ作品の横は




私の作品のお部屋です。



今回取り組んだ「オカザリ」は東北地方では
お正月に神社の神主さんたちなど(主に山岳信仰の修験道の末裔方々)が作り、
檀家さんなどにお配りして
無事新しい年を迎えたお祝いと、その年の繁栄を願い神棚に飾るのです。

それぞれのお家の守護神みたいなものに合わせて作るの種類も豊富です。
また神棚の大きさに合わせて、豪華になります。


そういった意味も含めて、
現地の子供たちとオカザリ制作を体験をして飾れたのは
私にとっても素敵な時間でした。






展示場所はもう一箇所
ふるさと村の中の「先人館」には



「黒塚」と





「葵の上」「鉄輪」も展示していますので



ぜひ、福島県二本松市の「安達ヶ原ふるさと村」に見に来てくださいね〜。