福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

「福島」でオカザリ ワークショップin福島大学

2017年09月21日 | お知らせ(個展・ワークショップ他)

福島県に再訪してきました。

いろいろとお伝えしたいことがあるのですが

今回の第一の目的である

福島大学でのワークショップからお伝えさせていただきます。


福島大学で開催されている美術教室で中高生を対象に毎回行われています。




私は、

今回福島県の名前が「福」にあやかった名前であること
顕彰がふくしまの「ふ」の字の形からデザインされているところ

などをふまえて、
今回わたしが取り組んだ東北に残る切り紙文化である
めでたい絵柄で作る

「オカザリ」を

「福」「ふ」という文字や福島の顕彰のマークをもとに
自分の思う「福島」をデザインして制作していただきました。





女の子だらけで可愛かったです。

日曜ですが制服を着て参加されているのがなんとも新鮮でした。
(私も高校生の時そうだったかも。)






後ろは福島大学の渡邊先生(重陽の芸術祭総合ディレクターでもあります。)

お声がけいただきありがとうございますーーー。





オカザリを知っているか聞いてみましたが
みんな知りませんでした・・・。

実は福島県二本松市に一件だけオカザリが残っているところがあり
前日にそちらを訪問しました。

そのことはまた後で書きますが、
もちろんこの事も誰も知りませんでした、
(こどもたちが知らないどころか地元の人もほとんど知っている方がいませんでした。)





そんなお話しをしてスタートです。












みなさん切り絵を作った事があるそうなのですが
一応使い方を再度ご説明させていただきました。









切り絵練習をしたところでいよいよ本題。




みなさんに「福島県」についての
知っている事を発表してもらいました。





いろいろアイデアも出たので、
それぞれのデザインを考えてもらいました。






































みなさん大変集中しており無音な時間が流れ続けました。


下絵アイデアに苦戦されてる方もいましたが

切り出すと早い!!!






つぎつぎに完成してきました!!!






今回は二本松市の千年以上の歴史を誇る手漉き和紙の
「上川崎手漉き和紙」
を使用させていただきました。


実際、この地でのオカザリも上川崎和紙で作られていました。


現在は生産も少なくなり貴重な紙となってしまっています。


でも、しっかりしていてとても素敵な紙です。


(私も武家屋敷の展示で使いたかったのですが、そこまで紙の枚数が無かったのです。)


地元の子に使っていただけて良かったです!




早くできた子は、オカザリの違うバージョンもチャレンジしていただきました。

(平面的な切り紙細工は「切り透かし」と言われたりします。立体的な方が「オカザリ」と言ったりもします。)



この後、一人一人、制作の意図を発表いただきました。


地元の提灯祭りが大好きな子がいたり、
福島の水族館が好きでそこに復興の想いがあったり
福島県の鳥「キビタキ」でデザインしたり、
発掘されたフタバスズキリュウをデザインしたり
うさぎの形に積雪する名物の山のデザインがあったりと

それぞれが福島への想いの詰まった素敵な作品ができました!


(ちょっとその様子の写真が一枚もなくすみません・・・。)

素敵な時間だったのですよ〜。







というわけで、福島の中高生と記念撮影〜!!!!

(みなさんの可愛いお顔を隠させていただきすみません〜。)



それぞれの作品は、私の展示している「ふるさと村」にある武家屋敷の別室に展示させていただきましたので

その様子は次回へ〜!!!



また来訪できるといいなと感じました。


お疲れ様です〜!!!