ちょっとだけ京都♪ 「麺屋〇竹」と金閣寺

1月11日、日曜日。晴れ後曇り。 
 今日もせっせと重ね着をして、重たいじゃらじゃらピアスで気合いを入れる。スモーキーな色合いの小さな石がぶつかり合って、首を動かすと本当に耳元でじゃらじゃら音を立てる。その音色も気に入っている。  

 いつもよりも早めに家を出て、予定通りにふらりと京都へ出かけてみた。


 京都、もちろん寒かったー。京都駅に降り立つやいなや寒がりな私は、「うわっ、寒い寒い!」とコソコソ声でわめいてしまうのであったよ。 
 そうして地下鉄に乗り換えて真っ先に向かったのは、「麺屋 〇竹」というらーめんのお店。やっぱりね。

 
 こちらは、家にある情報誌をチェックしながらだーさんが何度も何度も、「ここは行ってみたいなー」「見れば見るほどここは美味しそうな気がするー」などと呟いて、しきりと行きたがっていたお店。最寄駅からお店までの道々も風が冷たかったけれど、こんな店構えが目に入ると、寒さを忘れてワクワクしてしまう現金な私なのであった。
 只今、合戦中。 

 12時前に着いたので、先客は男性客3名。一番奥のカウンター席にほっと腰を落ち着けて、まずはビールと餃子♪
 のどを潤す程度…だってば。
 

 お品書きには背脂醤油や味噌もあったけれど、お店のおススメは中華そば。せっかくだもの、迷うことなくおススメを選んだ。

 こちらがだーさんの中華そば。チャーシュー二枚に煮玉子。


 こちらは私の。デフォに煮玉子追加。
 炙りチャーシューに煮玉子、九条ネギ、ワカメ、海苔、メンマ、もやし…。所狭しと盛られたトッピングが本当に美味しそう。そしてそして、鼻をくすぐる魚系の出汁の香りー♪

 気合いの入った煮玉子は絶妙な塩梅の半熟で、味の沁み具合も素晴らしかった。関西では珍しいような気がする炙りチャーシューも、香ばしくて食べ応え満点。 
 魚系のスープもこしのある麺も、何をとっても美味しかったよぅ。 

 餃子をつまんでいた頃はまだ空席があったけれど、らーめんを頼んで待っている内にどんどん席が埋まっていき、私たちが席を立つ頃には並んで待っている人たちが何人かいらしたようだ。流石、人気のお店。 
 ここだけの話、こんなにバランスの良いらーめんには近場ではなかなか出会えないので、お店を出てから二人して、大絶賛をしてしまったのであったよ。行ってみた甲斐はありー♪

 お腹が満たされた後は、タクシーを拾い金閣寺へ。運転手さんに希望の道順を訊かれたけれども、答えられるような予備知識もなく、一路向っていただく。今日は駅伝があるそうで、時間によっては交通規制に引っ掛かってしまうとのこと。

 黒門の前で降ろして頂いたが、あまりにも寒いので先ずは暖を求めてお寺周辺をさまよい歩き、流れ着いた洋食屋さんにて熱燗をきこしめす。てか、ワインもあったので、「ワインもあるよ」と私が言ったのがだーさんには聞こえなかったらしい。酒の肴になるようなものは何もないのに、なぜか熱燗がある不思議な洋食屋さんであった。場違いな自分たちを楽しんだ。 


 さあ、いざいざ金閣寺へ。
 道路に面した門をくぐり抜けざくざくと湿った砂利道を歩き、さらに入り口でお札(入場券代わり)を買い求めて境内へと足を踏み入れた。 

 なんと、修学旅行以来の金閣寺! おお、眩しいー。
 からっからな寒空の下でも観覧客は結構いて、人気のフォトスポットは順番待ち…。

 空には雲も案外多くて、陽が射すのを待ってパチリパチリ。陽を受けた金閣寺が耀くと、手前の鏡湖池の水面に戯れる光と影の模様が、そのまま二層三層の金色の壁にゆらゆらゆら…と映っているのが、絶句するほど美しかった…! くうう。

 でも、順路通りに歩き始めると、金閣寺の周辺はあっ…と言う間に終わってしまうので、それが残念というか物足りないというか。何周でもしたい感じ。
 これは、陸舟の松。義満が自分で植えたと言われているそうな。見事な松じゃ。

 もうこの辺りで、金閣寺からは遠のいてしまう。お名残り惜しや。
 はなももみじも…ない金閣寺も素敵だった。

 このタイミングでいうとベタ過ぎるようで面映いが、実は私は三島の『金閣寺』が大好き。 
 私:「実は、三島の『金閣寺』が好きでねー」 だーさん:「そういう小説があるの…?」 私:「(え…)……センター試験に国語はなかったの?そんなはずないよね?」 だーさん:「まだセンター試験じゃないよ」←そういう問題じゃないー。 
 「三島由紀夫の代表作なんだけど!」「あ、三島由紀夫は知ってるなぁ」……理系文系夫婦って面白いです(やけくそ)。時折、こっちの山からあっちの山に呼びかけているみたいな具合になります。「やっほー!」とか「おーい!」とか。

 帰りはバスで京都駅。前回京都で買った漬け物が美味しかったので、今日も二種類ほど見繕って自分たち用のお土産にいたしましたとさ。
 ちょっと買い物を済ませてから、梅田で呑んで帰路につきました。楽しい休日でしたよ。ぎゅるる~ん。

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