ミーナと朋子の図書館

 今日は本読みに時間を割いてみました。お蔭であと少しで読み終わります。それはそれで、いささかさびしい…。ヴォリュームのある長篇小説って、読み終えて本を閉じる最後の瞬間を先延ばしにしたいような気分になります。 

 夕方ぎりぎりの時間になってから、借りていた本を返しに行ってきました。向かいましたのは、本を借りた図書館ではなくすぐ近くの分室です。かなり近いの大助かりです。
 出掛ける前に開室時間を確認しておこうと、ホームページを開いてみました。そしたらば、「芦屋ゆかりの小川洋子」というページがあるのに気がつきました(ちなみに村上春樹さんのページも)。さっそく開いてみました。そしたらば…。
 なな何と、私が近くに住んでいる図書館の分室こそが、『ミーナの行進』に出てくる図書館であるとな! ほ、ほんとですか~?

 まあ取りあえず、時間も迫ってきましたので出かけました。こんな建物です。お散歩の折などには、なかなか素敵だな~と思いながら眺めていましたが、とうとう本日デビューです(返却だけだけど)。 
 え、えっと…。芸のない写真ですみません。門の正面で撮ってみただけです。
 でも、朋子が通った図書館って分室だったっけ…? 帰宅後さっそく『ミーナの行進』をめくりました。さてさて。

 “打出天神社の向かいにある図書館は、石造りの重厚な建物だった。立派な樹木に囲まれ、蔓草が壁面を這い、古めかしい両開きの扉には中国風の飾りがはめ込まれていた。” 85頁
 “打出天神社の向かい”? “石造りの重厚な建物”? わあ、やはりここに違いないです。今でこそ分室ですが、昔はここが芦屋市立図書館だったということでしょうか。つまりは。
 「古めかしい両開きの扉」は、今は使われていないです。奥に少し写っていますが隣に新しい建物があって、そちらから入っていくと中でつながっていました。
 こういう出会い、嬉しいですねぇ。ミーナと朋子を思い出して、胸の内がポカポカしました。…とか言っている内にこんな時間。今宵はこれまで、おやすみなさいませ。

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