バイオの故里から

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cAMPおよびcGMPの同時高感度酵素的蛍光測定方法

2006年03月08日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
瀬谷 和彦 (弘前大学 医学部)
 細胞機能発現や遺伝子発現に関与する細胞内シグナリング物質であるcAMPやcGMPは細胞内に極微量しか存在しないので、これまではラジオイムノアッセイ法やエンザイムイムノアッセイ法で測定されていたが、検量線が対数的であり、微細変化を正確に捉えることが難しく、また、両物質を同時に正確に測定できないという問題があった。 本発明は酵素蛍光法を用い、測定を妨害する物質を有効に除去する手法を開発して組み合わせ、さらにcAMPとcGMPが酵素増幅法で増幅される結果、生成するピルビン酸を同時蛍光測定、あるいはガスクロマトグラフィー質量分析計システムで測定することにより、cAMPは0.1×10-18mol(0.1amol)、cGMPは0.5×10-18mol(0.5amol)という高感度で測定する方法を提供するものである。この測定の実用化により、心筋細胞や細胞内のcAMPやcGMP濃度と細胞機能や遺伝子発現の関連をより詳細に探索することが可能となった。 J-STORE(科学技術振興機構)

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