昔から「見通しがよくなる」言われ、おせち料理には欠かせないレンコンですが、他にも意外な健康効果があることが分かったそうです。
先日、NHKの番組“あさいち”で、「レンコンの底力」を紹介していましたので、今日はその一部をご紹介します。
番組では、世界的なオペラ歌手の中島啓江さんが、子どもの頃から重いアレルギー性ぜんそくに悩まされてきたと紹介し、彼女はれんこんを5年間摂取し続けた結果、ぜんそくの症状が改善したと言っていました。
そこで番組担当者が、免疫学の立場から野菜の抗アレルギー性について研究をしている埼玉医科大学の和合治久教授を訪ねて聞いたところ、長年の研究で、「れんこんには抗アレルギー性のある成分が含まれている」ということを突き止めたということです。
しかも、ぜんそくだけでなく、アトピーや花粉症も改善するとのことでした。
レンコンに含まれている、「アレルギー症状の改善に効果がある成分」と「必要な摂取量」は次の通りです。
*アレルギー症状の改善に効果がある成分
(1)ムチン・・・・・・・・れんこんの断面から出る細い糸で、オクラやサトイモなどにも含まれるネバネバ成分です。
鼻や気管支の粘膜を保護、強化するはたらきがあるそうです。
(2)食物繊維・・・・ アレルギー症状の改善には、腸のはたらきを正常にすることが有効だということがわかっていますが、食物繊維には、腸の働きを整える性質があります。
(3)ポリフェノール・・ほどんどの植物に含まれており、4000種類あると言われるポリフェノール。
れんこんには、緑茶や赤ワインに匹敵する量のポリフェノールが含まれており、尚、且つ、「抗アレルギー性」のある種類を含むと言われています。
*アレルギーの改善に必要な摂取量としては、
・1日20~30グラム
・毎日食べて、3か月以上続けるのが望ましい
と言うことです。
因みに、中島さんが飲んでいたれんこんの粉末については、健康食品店などで販売しているようであり、更に、れんこんの産地、茨城県土浦市のJAでも取り扱っていると言うことです。(土浦農業協同組合の電話:029-823-6700)
他にも脂肪肝の改善や風邪の時の喉の痛みを緩和することが報告されているそうです。
詳しい内容については“あさいち”レンコンの底力にリンクしていますのでご参照ください。