ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

大喜び

2016-08-04 22:13:27 | 肝炎
透析病院でわが受け持ちスタッフに久しぶりに会う。

「そういえば、
 クリニックちゃんと行った?
 結果はどうだった?
 マイナスだった?」

と興奮気味に矢継ぎ早に聞いてくる。。




何、興奮しているんじゃ。。



「当然検出せず。
 はい。データ」
とデータを渡す。




「すごいすごい
 ホント消えるんだ。

 誰かにいった?
 言ってない?
 なんで?

 まあ。。いいか。

 肝機能は?
 上がってない。
 よかったよかった。

 これコピーさせて。
 貼っておくから。
 貼るっていうのはうそだからね


といってデータを持っていく。



どうせ、職員掲示板に
貼るんでしょうね。。。

うそっていっても状況が見えてしまう。




戻ってきて
「今度いつ行く?

 お盆だけれど、
 3週間分、薬は出ないでしょう。
 前倒し?」
 一週間後に行くの?

鋭い。

「はい。前倒しです。
 一週間後でないけれど」



本当、開業医での治療にしてよかった。

曜日が自由に選ぶことができるのは大きい。


公立病院では主治医の曜日が固定されてしまうから
通うのも大変。


「(主治医の)先生にデータをみせなきゃ」


「みせてもいいけれど、
 回診に来なくていいよっていっといて。
 会話に困るから」





先生は、近くの患者のところに来たが
私には声掛けしていかなかった。

ラッキー





でも、あとあと
「先生、なんかいっていた?」
と聞いてみた。


「先生も『たった2週間でウイルスが減るなんて』と
 びっくりしながら喜んでいたよ」

「あの人が喜ぶ。。。
 へえ。。。」







でもでも、私の気持ちは晴れなくて、
薬を飲んでいる間はウイルスが出ないだろう。

でも、薬が終わったときどうなるんだろうとか
アクシデントで薬を中止にすることになったとき
どうなるんだろうという思いで不安いっぱい。



「よかったね
の声掛けに対して
悪態つきそうな私。。。

あー。みっともない。







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自分の状態を理解しているか

2016-08-02 22:52:28 | 仕事のこと
てんかんくん(仮名)が久しぶりに
発作を起こした。

しかし、席の近い人がわかる程度の発作で
新課長も気が付かなかっただろう。


発作を起こし、フリーズ。

まったく身動きしない。



その時、てんかんくんあてに外線がかかってきた。

派遣ちゃんは「今手が離せない」といって
つなげなかった。



その後、動いた。

この時点で、派遣ちゃんは
伝言メモをてんかん君の机の上に置いた。


しかし。。見向きもしない。。


「あと2時間ぐらい使い物に
 ならないんじゃない?
 こういうときは『会議です』といって
 長く席に戻ってこないように言った方が
 相手にとっていいのかも」
と派遣ちゃんに言う私。



かなりたって動き始めた。

時計やメモをみて
「え。。」とつぶやく。

また時計やメモをみて
「え。。」

時間が飛んでいる=発作が起きたと
認識しようとしているのか?


パソコンを見て作業しているふりをしているが、
あきらかに手は動いていない。

バレバレ。




その後、席をはずし、
資料を取りに行ったり動き始めた。

でも、電話をする気配はなし。



一同、「なんで電話しないんだろうね」

「目がおかしくて焦点が合わないんじゃない?」

「一応、声かけてみようか」

とひそひそ。



てんかんくんが席に戻ってきて
再度、パソコンをみて作業をしているふりをする。

派遣ちゃんが声掛けをする。

「メモみてくれましたか?」と
指さす。

「え。。。」と初めてメモを見るリアクションをする。

「折り返し電話をくださいということですので
 電話をしてくださいね」


電話をかけていたが。。
会話になっていないような。。。

相手が言っていることが
理解できない雰囲気。





発作を起こして半日経った頃、
主任その1が
「この資料をみてデータを拾ってくれる?」
と説明する。

しかし、限りなく反応がないてんかん君。

結局、主任があきらめた気配。




あとで派遣ちゃんが
「今日はいちにちだめでしたね。
 主任との打ち合わせの時、
 『今日は発作を起こして調子悪いんです』
 といってあげようかと思いました。
 調子悪いときは『悪いので後日』と
 いえばいいのに。
 明日、言おうかしら(教えてあげようかしら)」
という。

「でも明日になれば、
 今日のこと忘れているよ。
 『そんなことありました?』って」

「そうなんですよね」

「あの唯一参加した送別会のこと、
 『僕参加しましたっけ?』と
 いっていたのよ。
 あれだけ騒いでおいて記憶がないらしい」

「発作を起こした前後だけでなく
 それも覚えていないなんて。。」




てんかんの症状は人それぞれ違うと思う。

てんかんを診る医師は、
患者の供述を信じるよりも
周囲の感想と脳波を信じるしかないのか。

だから、てんかんくんは軽度の障害に
なるのかもしれない。



てんかんくんが現状を気にしてなく、
私たちに被害が生じるのでなければ
スルーするしかないのかもしれない。


てんかんくんに適材適所の仕事って
なんだろう?



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