ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

災害弱者

2015-09-13 22:57:39 | 身体のこと
プールでの話。

「あーなったら、諦めないといけないな」と。
話をしている人がいた。


つまり、災害に遭った場合は生きることを
諦めなくてはいけないってこと。



一人は小児麻痺の後遺症で足が不自由な人。

もう一人は自閉症の人の親。


小児麻痺の足では、雨で足場が悪時は歩くことは難しいだろう。
二階への移動も難しいだろう。


また、自閉症の場合、
一人一人症状とかこだわりがちがう。

日頃使っているグッズ(CDとか本とか)が
ないと落ち着かないだろうし、
周囲の状況が違ったり、今後どうなるかわからないと
パニックになるだろう。

関東の水害のように2階に避難することも
難しいかも知れない。

まして知らない人に体を触られて
ロープで釣り上げられてヘリに収容されるなんて、
触られるだけでパニックになり暴れてしまうだろう。

彼もプールに通い始めて一年ぐらいは
泳いでいる途中でも立ち上がり奇声をあげていた。

慣れるまで本当に時間がかかる。


もうひとり、自閉症の人がいるけれど、
通い始めて一年経った今も奇声をあげて、
親が手を離すと、プールから飛び出て
プールサイドを走りまくっている。



今回の災害で、自閉症の人の救出については
報道されていない。
たまたまいなかっただけかもしれない。


ただ、体の不自由な人が、
2階があっても避難ができず、
水に浸かって低体温症になっているところを
救出されたという報道はあった。



寝たきりで自宅にいる人の報道もなかった。

普段は火事や地震の時に逃げやすいように。
また通院などで家から出しやすいように、
家の人が看護をしやすいようにと
1階に寝かされているケースが大半だと思う。

浸水が始まって2階に移すにしても
最低男の人4人は必要だ。
女性や高齢者がしかいないのであれば
もっと人が必要になる。

けれど、周囲が浸水している中、
人を集めることは不可能に近い。

また、2階にあげることができても、
吸引や人工呼吸器のバッテリーの問題もある。
水が引くまでバッテリーが持つかと。

まして、ヘリで避難となると。。。。


近隣の協力といっても
だれもが家に閉じ込められているときは無理だ。



これからは高齢者の一人暮らしが増えていく。

なおさら、近隣の協力も難しくなっていく。



やはり、災害弱者は生きることを諦めなくては
ならないときがあるようだ。



うちの病院も避難勧告が出るような雨が降ったとき、
駐車場が水に浸かったことがある。
この時は短時間集中豪雨だった。

今回の関東にような長時間雨が降って、
停電、断水したら透析はできなくなるが、
停電、断水しなくても、
小さな川が氾濫するようになったとき、
下水は流れるか、透析液を流すことができるのか、
できなくて透析中止になることってあるのでは、
と思った。

そうなったら、水が引くまで透析はなし?
市内の大半の透析病院が同じ状況になれば
尚更そうなる。
(なぜか大半の透析病院が元田んぼに建てられている。
 広い土地の取得となると田んぼになってしまうのか。
 田んぼとなると水が溜まりやすい。。。)

明日の我が身になりそうな気配。
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