ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

プールで思ったこと

2017-07-04 22:31:52 | Weblog
機能回復訓練のプール。
今年から1コースが
児童の障がい者のためのコースをなった。

パッと見るとどこに障害があるの?と
思われる子供ばかり。


奇声を発することや意味不明のことを
発することがないし、
肢体不自由児という気配もない。
知的障害者ばかりだと思う。

教室のでの姿は、
水に怖がって泣く子もなく、
本当に普通の子供に見える。





しかし。。。



意外な「困りごと」がある。



それは。。




自分で着替えができないってこと。





たぶん、小学校低学年と思われる子供でも
できないのだ。

見た目、小学生、知能指数2~3歳であれば
しかたないことかもしれない。



私の通っているプールは
男子更衣室には女性が入ることができる。

今までも脳疾患等で半身不随になった人の
着替えを家族が手伝うことがあった。

違和感はあったけれど、
仕方ないこと。



けれど、子供の場合や重度の知的障害がある場合は、
もっともっと大変なのだ。

お母さんが男子更衣室で着替えを手伝う。

男子更衣室を出て「ここで待っていてね」と
声をかけて、お母さんが着替えるために
女子更衣室に入っている間に
知的障害がある人はどこかにいってしまう。

玄関には職員がいて、制止できるけれど、
プールの中にもどってしまったり、
女子更衣室に入ってきたり。。。

お母さんは、待たせておくことはできないと、
水着のまま服をもって
どこかに行く。

そのまま車に乗って帰ってしまうか、
障害者用のトイレに子供と一緒に入って
着替えるのか。。



子供との性別が違う場合は、
両親で対応することもあるけれど、
ほかに子供がいる場合、
そうは出来ないこともあるだろう。




投書欄で
「男の子の女親が
 男子更衣室で着替えを手伝うのは
 どうかと思う。
 自分で着替えることができない子供は
 プールに来るべきではない」
というのを見かけることがある。


でも、知的障害や身体に障害がある人の場合、
着替えがいずれできるようになるわけではない。

障害者を考慮した投書ではないと思う。



このような障害がある人向けの
更衣室があればいいなと思う。
2畳ぐらいで二人が着替えができる程度の広さ。

古い施設なら資材置き場等を利用できないかと
思う。

これからプールを作るのであれば、
こういう更衣室を作ってもらいたいと思う。


お母さんが濡れたまま帰って風邪をひき、
次回以降の参加がなくなってしまうほど
残念なものはない。




異性の家族が着替えることができる更衣室。

意外な盲点かもしれない。

施設側もできるだけ早くそのような着替える場を
用意してほしい。
コメント
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