ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

異動

2016-03-24 21:06:28 | 仕事のこと
3月になると他の課の課長が
「今日は役員が来る。
 役員が来るときは異動の内示を言いに来る時が多い。
 今日、駅まで送っていくときに言われるんだろうか。
 そっちも昨日役員が来たけれどなんかいっていた?」


確かに来ていたけれど。
うちの会社ってそんな風なんだと思う。


結局、この課長の異動はなかった。



それからもうちの課長のところには
役員が交替交替にきた。

その都度、他の課の課長は
「どうだった?」と私に聞き、
私が聞いていないと答えれば、
空いてる席に座り、
課長の手が止まるのをまって
突撃にいった。


その都度、派遣ちゃんと
「そこまですることかしら」と
あきれて見ていた。




役員が何度もきていたことにより
課長はやることいっぱいで
日々ブラックになってきた。

頭も体も回らないって感じ。

初めて頭を抱えている姿を見た。





ある日、他の課の課長が
バツ印をして見せた。

異動がないってことかと思う。


その後、手が空いた時に
他の課の課長に
真意を聞きに行く。


「なんですか?バツって」

「異動だ」

「え。。どこに?
 それと後任は?」

「それがはっきりしないんだ。
 かなりブラックになっているのは事実だ。
 栄転ではない。」





夕方、課長が外出先から戻ってくると
うちに課長の手が止まるまで
他の課の課長は、いつもごとく
空いてる席に座り待機。

手が止まるとすぐに声をかけて
課長を連行していた。


その後、他の課の課長に聞いてみると
「行先も後任もはっきりしない。」という。





しかし、終業後、支店長が課長に話しかけてきて
行先が聞こえた人もいたらしい。

私は「まあ。がんばってよ」しか
聞こえなかった。






翌日、朝礼中に内線が鳴った。

いつもお世話になっている本社の人からだった。

「はい、いいえで答えて。
 お宅の課長、異動なの?」

「じかに聞いていないんですよ」

「はい、いいえで答えてっていってるでしょう
 どっちなの?」

「じゃあ。。いいえで」

「え。。
 ●●さんがそっちにいくのよ。
 とっていうことはどっちが上に着くの?」

そこまで流れているんだ。。。。

「じゃあ、『はい』で。」

「ほら、隠さないでよ。
 どこに行くの?
 あの人は関東地方希望だったから、
 東京?千葉?それともそれ以外の関東地方?」

「わからないんですよ。
 本人はなにもいってなくって、
 他の課の課長から聞きました」

「みんな知っているんだから言えばいいのに」

で。。後任の課長のことを聞き出す。

これがかなりのくせもので、
次回の監査は覚えてろの世界だとか。。。




他の課の課長に報告。

「行先は不明ですが、後任は●●さんという人が
 ××からくるそうです」

「そいつがくるの。。
 俺ヤダ。
 上から目線で仕事しないし。。」



その後、課長から
「聞いていると思いますが、
 いなくなります」といわれる。

「いつ消えますか?」ときいたら、

「7日ぐらいかな?」と答えてくれた。



その後、その後、移動先が漏れ伝わって
本社のお世話になっている人に報告。

「▲▲支店。。。
 そりゃあ。。ブラックになるわ。
 すっごいところに異動になったわね。
 私が助けることもできないところじゃない。」



他の課の課長にも報告。
「そこは支店全部がぐちゃぐちゃのところ。
 俺もいきたくないな。。」







課長の運。
今年から大殺界。

一番いい時にこちらで実績を作っての異動。

さて、どうなるか。

大好きなネオン街もないし。。。。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする