ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

障害者が障害者を差別しちゃいけないけれど

2013-07-15 16:58:12 | 身体のこと
昨日がプール(機能回復訓練)の夏休み前の最終日でした。

私たちは施設運営者のボランティア精神により
自己負担50円で入れてもらっています。

講師代は施設運営者持ち。。

よって夏休みは稼ぎ時なので
金のはいらない私たちは入れてもらえません。

しかたない。。





さて、今年度は、知的障害者or精神障害者or自閉症(?)の方が
4名も入りました。

そのうちの一人は、ダウン症(という顔つき)。
でも、凄く泳げてバタフライまでやってくれる。

そして、泳ぐのも早いけれど、
泳ぎながらきちんと他の泳いでいる人を
避けてくれるので、安心して見ておれます。
(見ていなくても大丈夫か)


二人目は、知的障害者(と思う)。
教室のあと、家族のお迎えを待っている姿は
知的障害者には見えません。

服装は小奇麗だし、音楽プレーヤーで音楽を聞きながら
DSでゲームをしている姿をなんてごく普通の子。

しかし、泳ごうとしてクロールで手を2~3回こぐと
立ってしまい、また続ける。

先生が声をかけて
「今から指導します」と顔を突き合わせて
いわれたのに、スルーしてどこかへ行ってしまう。
何度も声かけがあったけれど、その都度。

会話が成立しないくらいの知的障害があるようで。。
あの普通の子の姿は、服は姉妹のお古かマネで
音楽聴きながらゲームをしているのは
やっているふりでの人のマネで、
実際はできなかったりして。。と
思えてしまいます。

女性ということもあり、
他の障害者とぶつかりそうになっても
止めることができるので、
周囲が気を配りながら動きをみています。




そして残る二人。。

この二人は男性です。

一人は話せますが、もう一人は話せません。
話せるほうはいつもぶつぶつ言っています。

ともに奇声を発します。

二人とも状況判断ができません。

話せる方は、
目の見えない人が手探りで歩いている前を
「すんません、すんません」といいながら直前を横切り
目の見えない人がぶつかってしまいました。

相手が目が見えようが見えなくても
直前を横切るものではないとは思うのですが。。

先生を捕まえて、何かを教えてくださいと
いっていると思うんだけれど、意味不明。
何がしたいのかがわかりません。

でも、この人、中型のバイクで通ってくるんですよ。
乗っていて事故が起きないのが不思議くらい。


ふたりとも、泳いでいてぶつかりそうになっても
止まることなくぶつかってきます。
ぶつかっても止まることもしない。
(謝ることも当然ない)

それも力があるので、半身不随の人がぶつかられたら
水の中に沈むのは必須です。
なんどか先生が身を徹して止めましたが、
そのあとの痛そうなこと。
「あぶない」と声かけしてもわからないようで。

他にも泳いでる途中でジャンプしたり、
プールのど真ん中で回転したりといろいろやってくれて。。

今は一コースを半分ずつ使っています。

けれど、
力が有り余ってすごいしぶきを飛ばすし
変な動きし波を立て方が半端でなく、
とても隣のコースで泳ぐことは不可能で、
隣のコースは空いています。


来年、このような障害のある人がまたひとり増えたら
半コースを専用にするのでしょうか。

当然、プールサイドでも突拍子のないことをします。
人にぶつかってけがをさせることがなければと思いながら
見守っています。


あと体幹障害の方でまったく下半身が効かず
手だけで泳ぐ方がいます。
手をコースいっぱいに広げ、力任せに泳ぐので
(そうしないと沈んでしまう)
一人で一コース使っています。
他の人が歩くために入ることがあるけれど、
なんせコースいっぱいに手を広げて
力任せに手を回すので、
避ける場所がなく、叩かれていることがあります。。

このような障害の人が増えたらやはり一コース
与えるのでしょうか?


今、目の見えない人が半コース使っています。
一時間休むことなく泳いでいます。
泳ぐのも早い。
右回りで泳いだ場合、他の人は
プールの真ん中で休むしかないし、
すぐに追いつかれてしまうので、
半コース制になりました。
目の見えなくて一人で泳げる人が入ったら
また半コース与えるのでしょうか。



参加者は定員が超えた場合、くじで決まるといいます。
よって、コース配慮の必要な人が増える可能性はあるのです。

現在は、他のコースは
一コースに8人~12人で使っています。
右側通行にしてなんとかまわしています。
占有しないと他の障害者に「危害」を与える障害者が
これ以上増えたら、一コースあたりの人数は
もっと増えるでしょう。



障害者が障害者を区別してはいけないとは思う。

けれど、本当に機能回復訓練として
脳障害の人が泳ぐ練習をしている。
その人たちは判断も遅いし、動きも悪い。
だからこそ訓練が必要なのに
練習するスペースがない。
本来は機能回復訓練として教室があるわけで
運動の場としてあるわけではない。




コース的に配慮が必要な障害者が
何人も参加するのは初めてのケースです。


教室の運営の転換期がきているような気がします。

障害ごとに参加人数の上限を決めるとか、
もっとヘルパーを増やすとか、
参加者同士がぶつからないようにする対策を
とらないといけない。

でも、男性が力任せに腕を振ってぶつかってくるのを
ヘルパーが止めるにも限界がある。

どうなるんだろうね。。




ところで精神障害者の車の運転って規制は
どうなっているんだろう?

あきらかに状況判断ができなくて、
会話が成立しない人が車(バイク)に乗っていいのだろうか?

調子のよい時と悪い時はあるのはわかるけれど。
もし、事故を起こしても
「精神障害者のため状況判断ができないため責任は負えない」と
ということになったら、
当たられ損ではありませんか。。

それと、車には障害者を示すステッカーがある。
しかし、バイクには。。。
バイクは障害者が乗らないという前提なのかしら。

彼をみていると本当に怖いです。
コメント
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