重松清著 新潮文庫

またまた本屋の売り上げをランキングをみて
買ってしまった一冊です。
(買ってから数か月袋にはいったまま眠っていたけれど。。)
主人公は村内先生という中学の非常勤の国語の先生です。
国語の先生なのにひどい吃音(どもり)があります。
聴いている方がつかれちゃうくらいのどもり。。。。
親が死んだ子、
同級生が自殺未遂をして自分も加害者だったのかと苦しんでいる子、
親が交通事故で人を殺してしまった子など。。
8人の悩める中学生が語り部となって日々の出来事を
語っていきます。
村内先生は非常勤といっても
担任の先生の病欠などの穴埋めの数か月しか学校にいません。
村内先生は行動を起こすのでなく、
悩める子供にふつうに語りかけ、そして、生きるきっかけを
導き出す先生だったのです。
「大切なことしかいわない。
大切なことは必ず伝わる」を信念に。
ここからはネタばれですよ。
村内先生は本当は特別な先生で
授業をすることよりも、
孤立している子に対して
「正しいことより大切なことを教える」
そして
「自分をきらいになる前にそれを教える」
先生だったのだ。
それができる先生だったので、
「うちに来てください」と申し入れが
いっぱいある有名な先生だった。
いじめがあった学校では、「正しいこと」が優先される。
けれど、「正しいこと」は時には第三者がつくった美学であり、
自分の気持ちを殺してまでもやり遂げないと
いけないこともある。
迷う子にささやかなアドバイスをして
大切なことを教えるのが村内先生だった。
行動を起こさない村内先生が行動を起こしたのは
自殺未遂をして転校してしまった生徒の机を戻し
毎朝「野口君、おはよう」と声をかけること。
他の生徒には罰としか思えない行動。
しかし、この行動から、野口君に対して
偽善な反省文を書かされた生徒が、野口くんの存在の抹殺から
もう一度野口君との日々を思い出し、
みんながいろいろ考え、自分から反省文をかきなおするようになる。
すごいな。。と思った。
村内先生の名セリフに
「嘘をつくのは、その子がひとりぼっちになりたくないから。
ひとりぼっちになりたくない子が嘘をつく。
嘘は悪いことではなくさびしいこと」
というのがあった。
親に虐待されている子がうそをつくのは
そんな親でも失いたくないから。
だから親をかばうのだった。
また、グループになって嘘をいうのも、
グループから外れて一人になりたくないから。
なるほど。。と思う。
認めたもらいたい病の私は、そういう意味では
ひとりぼっちだったんだなと思う。
本当に心温まる本です。
学校の先生、先生を目指している人に
ぜひ読んでほしい一冊です。
さて、会社のアスペ君の嘘はすごいものがある。。。
ひとりになりたくないから嘘をつくというのと
次元が違う。。。。。。
なんでやらなかったことをやったとうそをつくのか。。
出たデータを改ざんして報告をするのか。。
見え見えの嘘をつく。。。。。
うそが発覚して、状況証拠がそろっても
「事実そうでした」と言い張る。
きっと村内先生でもお手上げで、
「対象外です」と引き受けてくれないだろう。。。。。

またまた本屋の売り上げをランキングをみて
買ってしまった一冊です。
(買ってから数か月袋にはいったまま眠っていたけれど。。)
主人公は村内先生という中学の非常勤の国語の先生です。
国語の先生なのにひどい吃音(どもり)があります。
聴いている方がつかれちゃうくらいのどもり。。。。
親が死んだ子、
同級生が自殺未遂をして自分も加害者だったのかと苦しんでいる子、
親が交通事故で人を殺してしまった子など。。
8人の悩める中学生が語り部となって日々の出来事を
語っていきます。
村内先生は非常勤といっても
担任の先生の病欠などの穴埋めの数か月しか学校にいません。
村内先生は行動を起こすのでなく、
悩める子供にふつうに語りかけ、そして、生きるきっかけを
導き出す先生だったのです。
「大切なことしかいわない。
大切なことは必ず伝わる」を信念に。
ここからはネタばれですよ。
村内先生は本当は特別な先生で
授業をすることよりも、
孤立している子に対して
「正しいことより大切なことを教える」
そして
「自分をきらいになる前にそれを教える」
先生だったのだ。
それができる先生だったので、
「うちに来てください」と申し入れが
いっぱいある有名な先生だった。
いじめがあった学校では、「正しいこと」が優先される。
けれど、「正しいこと」は時には第三者がつくった美学であり、
自分の気持ちを殺してまでもやり遂げないと
いけないこともある。
迷う子にささやかなアドバイスをして
大切なことを教えるのが村内先生だった。
行動を起こさない村内先生が行動を起こしたのは
自殺未遂をして転校してしまった生徒の机を戻し
毎朝「野口君、おはよう」と声をかけること。
他の生徒には罰としか思えない行動。
しかし、この行動から、野口君に対して
偽善な反省文を書かされた生徒が、野口くんの存在の抹殺から
もう一度野口君との日々を思い出し、
みんながいろいろ考え、自分から反省文をかきなおするようになる。
すごいな。。と思った。
村内先生の名セリフに
「嘘をつくのは、その子がひとりぼっちになりたくないから。
ひとりぼっちになりたくない子が嘘をつく。
嘘は悪いことではなくさびしいこと」
というのがあった。
親に虐待されている子がうそをつくのは
そんな親でも失いたくないから。
だから親をかばうのだった。
また、グループになって嘘をいうのも、
グループから外れて一人になりたくないから。
なるほど。。と思う。
認めたもらいたい病の私は、そういう意味では
ひとりぼっちだったんだなと思う。
本当に心温まる本です。
学校の先生、先生を目指している人に
ぜひ読んでほしい一冊です。
さて、会社のアスペ君の嘘はすごいものがある。。。
ひとりになりたくないから嘘をつくというのと
次元が違う。。。。。。
なんでやらなかったことをやったとうそをつくのか。。
出たデータを改ざんして報告をするのか。。
見え見えの嘘をつく。。。。。
うそが発覚して、状況証拠がそろっても
「事実そうでした」と言い張る。
きっと村内先生でもお手上げで、
「対象外です」と引き受けてくれないだろう。。。。。