ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

3万円

2006-12-17 22:54:56 | Weblog
神戸の写真を現像に出す。
出来上がりまで45分。
本屋で時間を潰す。

立ち読みをしていると誰かが
私の肩をぽんとたたいた。
「彼」だった。

「彼」について本屋を出て
喫茶店にはいる。

偶然の再会。
「彼」は奥さんについて買い物に来て
奥さんまちで時間つぶしに本屋に
きたという。


「辛いことはないか」ときいてくる。
「なんで」と聞く私。
「今まで別れ話が出ると
必ず僕の仕事でトラブルがおきた。
今回はなにもおきないから
ら族の身になにかおきていないかと
心配していた」という。

確かに事件一杯。
仕事上のトラブル、足のしびれの問題。
口が裂けてもいえない。

「なにもないよ。
ないってことは完全に
きれたってことじゃないの?
というしかなかった。

「そうか?
なにかあったらいつでも戻っていらっしゃい」
そして「彼」は3万円を財布からだした。
「クリスマスプレゼントを一緒に買いに
いきたいけれどいけないし、
買って渡すこともできない。
申し訳ないけれど現金を渡すよ。
好きなものを買いなさい。
かったらケータイに写真を送ってね

そういって、「彼」は喫茶店を出て行った。


今も私のことを愛してくれている。
どういう形で愛を表してくれるかは
わからない。
恋人として愛するか、娘として愛するふりをするのか。


意地を張らずに新しいアドレスを
教えるべきだったのか?

でも、一番いいときに別れたと思う。
今は体調が悪い。
これが一時的なものでなく
ずっともっと悪化していくもの。
そんな姿を大好きな人に見て欲しくはない。
いいときを覚えていて欲しい。
あなたと一緒にいることで
私は充分夢をみることができた。
これからは思い出を愛していくつもり。

だから、何がおきても
あなたに連絡を取ることはしない。



3万円。
どうしようか。。。
コメント (2)
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