計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

冬の訪れを感じる・・・?

2011年10月26日 | 気象情報の現場から
 昨日、気象庁から最新の3か月予報が発表されました(気象庁発表・季節予報)。

 この時期になると、長期予報がどうしても気になります。 特に気になるのは次の2つのポイントです。

(1)太平洋赤道域の中部~東部の傾向
 エル・ニーニョ(暖冬に傾きやすい) ←→ ラ・ニーニャ(寒冬に傾きやすい)

(2)北極振動(AO)の傾向
 AOプラス(暖冬に傾きやすい)   ←→ AOマイナス(寒冬に傾きやすい)

 現段階では、秋から冬にかけてラ・ニーニャ現象が発生する可能性があるものの、北極振動については、明瞭なシグナルは認められない(要するにプラスともマイナスとも言えない)ようです。現時点では、概ね平年並の範囲と見てよいのでしょう。また、寒冬だからといってそのまま「今年の冬は大雪だ」と決めつけるわけにはいきません。

 過去の長期予報を見ても、北極振動の予測は難しいようですし・・・今後の動向を注視していく必要がありそうです。

 ちなみに11月は、全国的に気温は平年よりも高めの傾向ですね。


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