計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

ニューラルネットワークに再挑戦

2015年03月10日 | 計算・局地気象分野
 基本的なニューラルネットワークでもある「階層型パーセプトロン」(第1図)を用いて、「3ビット信号を入力し、その反転信号を出力する」プログラムを作成し、実験を試みました。

 階層型パーセプトロンは、入力層:3ユニット、中間層:9ユニット、出力層:3ユニットの構造とし、各ユニットには各々異なる閾値を設定しました。

 学習方式は「バックプロパゲーション方式」を採用し、全てのパターンを繰り返し学習しながら、自動的にモデルの最適化を図っていくものです。

第1図・階層型パーセプトロンの構造

 1回の学習が終わる毎に、全パターンの入力に対して、各々正しく反転できるかどうか、その誤差の変化を見てみました。学習回数と誤差の合計の推移を第2図に示します。

第2図・反復学習回数と誤差の関係(縦軸:誤差,横軸:反復学習回数)

 学習を重ねるにつれて誤差は減少していきますが、300~400回の辺りと600~800回の辺りで誤差が急降下しているようです。それまでゆっくりと誤差が減少していたのに、ある時ふと一気に誤差が減る・・・という状態があるようです。

 それまでずっと勉強し続けて、少しずつ少しずつ理解を深めていって・・・ある時、ふと「わかったぞ!」という悟りの瞬間が訪れる・・・そんな状態に似ているのかもしれません。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 一週間が経ちましたが・・・ | トップ | 流れ出る粘性流体の解析 »

計算・局地気象分野」カテゴリの最新記事