退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「『国書刊行会』のいい仕事と何とも『もったいない』映画」について

2023-05-19 03:48:38 | Weblog
晴れのちくもり。今日も真夏日。

和田誠「お楽しみはこれからだ PART5」を読む。

本作に収録されている映画はほぼ観ている趣き。
そうか「国書刊行会」による復刻か。

ジョセフ・L・マンキウィッツが懐かしく。
「幽霊と未亡人」(’47)「三人の妻への手紙」(’49)「イヴの総て」(’50)。

あるいは「ヤングガン」(’88)「ボディガード」(’92)「キング・オブ・コメディ」(’83)
「月の輝く夜に」(’87)「コクーン」(’85)など。

エルンスト・ルビッチやフェリーニ、キューブリックにジョン・フランケンハイマー。
レイ・ハリーハウゼンの名前も。

コッポラやジョージ・ロイ・ヒルに加え。
「ハエ男の恐怖」(’58)は好きだったなどと思い出し。

エリア・カザン、「ランボー」シリーズといった具合に幅広く。
ウディ・アレンもあれこれ。

本シリーズも残り2冊に。
「語り尽くせないそれぞれの作品」をじっくり味わうことにする。

大友啓史「THE LEGEND & BUTTERFLY」(’23)を観る。

前半がまるで「19世紀の小説」のように長く。
綾瀬はるかが観たかったのでよしとするけれど。

「魔王」信長を「人間」として描き。
「濃姫との恋物語」にした脚本は古沢良太。

キャメラには黒澤清作品でお馴染みの芦澤明子。
スクリーミング・マッド・ジョージや江川悦子の名前なども。

木村拓哉の顔付きの変化にふむふむ。
斎藤工の家康にも同様に。

それにしても168分とは。
せめて120分にしてもらいたかったところ。

「東映70周年記念作品」。
TikTokがもてはやされる時代に敢えてという気持ちはわからなくもないものの。

如何せんこの長さが確実に観客を減らす「事実」を考えてもらいたいところ。
要は「豪華スタッフ」がもったいなく(キャストは案外「オールスター」でなく)。

「るろうに剣心」シリーズのいたずらに速い「殺陣」と同様に「やりすぎ」。
本作に「描写の経済」があれば「名作」になったはずなのに。

肝心なところで微妙な「勘違い」がありそう。
繰り返すが「もったいない」。
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