退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「やはり好ましい『映画の旅』をさせてくれる本と三木のり平の『芸』と森繁の『ボヤき』を見るべき」について

2023-04-29 03:41:42 | Weblog
晴れ。おだやか。

和田誠「お楽しみはこれからだ part2」を読む。

「幕末太陽伝」(’57)「夫婦善哉」(’55)「けんかえれじい」(’68)に始まり。
「ジョルスン物語」(’46)で終わる「映画の旅」。

黒澤作品では「七人の侍」(’54)「隠し砦の三悪人」(’58)「椿三十郎」(’62)。
ハンフリー・ボガート作品では「マルタの鷹」(’41)「三つ数えろ」(’46)など。

その他にも楽しい映画があれこれ。
やはり本作は素敵というよりなく。

今回のおまけはピチカート・ファイブの小西康陽。
川島雄三好きでなおかつ「マイナーな作品」ばかりについて述べる「マニアック」。

本書のオリジナルは47年前。
こうして「復刻版」が出たのはうれしい限り。

松林宗恵「社長外遊記」(’63)を観る。

ウルトラマンの「アキコ隊員」桜井浩子や「サインはV」の岡田可愛、
「マーブルちゃん」の上原ゆかりが新たに。

キャサリンのハヌナ節子の「微妙な日本語」がなかなか。
武智豊子が「年増芸者」として登場したり。

フランキー堺の「日系三世」が酒を飲んで大暴れ。
そのパワフルさに驚く。

60年前のハワイの姿は美しく。
まだ1ドルが360円で「海外旅行」など「夢」だった頃のお話。

引き続き松林宗恵「続・社長外遊記」(’63)を観る。

今回は(「も」と言うべきか)小林桂樹と藤山陽子は「カップル」に。
草笛光子と新珠三千代は「いつも通り」。

柳家金語楼は「物語」からすると「未回収」で。
塩沢ときの「ハワイ系日本語」は微妙。

それにしても。

このシリーズの脚本家笠原良三はこれで「仕事」をしていることになるのか。
森繁風に「冗談じゃありませんよ」と言いたくなる次第。

「協力」のパンアメリカン航空を三木のり平が誉めること夥しく。
もっとも彼の「芸」が「足使い」にあることを確認する。

この「ステップぶり」を現代のダンサーに評価してもらいたいもの。
おそらく相当高くなるはずだけれど。

ダニー・ケイ風に観客に向かって森繁がボヤくところもあり。
「物語」は実に退屈だが「見るべきところ」はある作品。
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