往きの新宿・小田原間、ロマンスカーでは、たくさんの外国人観光客を見かけたが、帰りもそうだった。
帰りは小田原始発の18時半すぎの行楽帰りには遅い電車だったからか、同じ車両に日本人は私を含め3人しか乗っていなかった。
その他は、外国人の団体10人くらいがまとまって車両の中央前寄りに座っていた。
見たところ欧米系・東洋系の人々が入り混じっており、いったいどこの国の人なのかわからない。
全部が1つのグループだったら、多国籍ということでアメリカ人?それともシンガポールとかかな?離れているのでどんな言語を話しているのかは不明だった。
最初に車両の前方から乗りこむときに、ベビーカーを押した欧米系若いパパが車両中央の通路を占有しており、なかなか先に進んでくれない。
奥に行ってくれないかぎり、私の席はもっと後ろなので通路で待機するしかないのだ。
車両は外国人集団以外はガラガラである。
すると、そのパパが私に通路の右の関係ない座席を指さすので、そこに座れというのか?この人達、指定席ってこと知らないの?どこでも好きなところに座っていいと思っているのかな?などと思ってしまった。(指定席にもかかわらず好き勝手な席を早い者勝ちに取る習慣の国があると聞く)
そこで、私が奥のほうの自分の席のほうを指さすと、再びすぐそばの右側の席を指さすので、そこに入ったら「アリガトウゴザイマス」と言って、通り抜けてベビーカーを前方に移動したのだった。
こっちもそういうことだったのか、と納得し、ニコニコして「ああ、すみません、どうもありがとう」などと言って、すれちがって自分の席に着いた。
欧米系白人パパさんは、東京に着くまでずっと、その2才くらいの坊やのおもり役で、車両の中を連れて行ったり来たり。幼児は飽きてしまうので、窓の外を見せたり歩かせたり抱いて歩いたりして始終気を紛らせないといけないのだ。
母親は白人ではなかったようだが、全部夫に任せて何をしているのか見えなかった。子供は他にはいなかったが、他の人たちと歓談でもしていたのかな?
私以外の日本人は車両後部にポツンポツンと2人のみ。
私はだいたいこの時間のロマンスカーに乗るのだが、もう少し日本人が乗っているのが普通である。昨日は本当に空いていた。
ロマンスカーは結構空いていて採算が合うのだろうか?と思うことも多いのだが、休日の夜は折り返し新宿発のほうは乗客が多いのかどうなのか?
今回の印象では、休日にロマンスカーに乗っているのは、小田原や箱根に行く外国人観光客ばかりじゃないかと思うのだった。
近頃知ったのだが、小田急線は、結構頻繁に快速急行が走っていて、これもかなり早いし、値段が安い。
新宿や小田原の始発駅で座席に座ってしまえば、疲れずに速く移動できるので、いちいちロマンスカーに乗らずにこれで移動するのが便利である。
ロマンスカーで小田原・新宿間を950円余計に支払うのは高いなとも思う。
私がその差を平気で支払っているのは、そもそも小田急線普通料金と比較してではなく、JRの普通料金と比較してロマンスカー料金が大差ないからなのだ。
でも、小田急快速急行でそんなに安く移動できるなら、それでいいなとも思うのだ。
だから、ロマンスカーに乗るのは外国人ばかりになって、日本人はみんな快速急行に乗るんじゃないかな。
・・・
ところで、実家近くJR線でも、帰りにボックスシートに私1人座っていると、3人の外国人が同席してきた。2人の女性と1人の男性。
全く聞いたこともない言語を話しており、顔は東南アジアという感じ。黙っていれば日本人に見える人もいる。日本人と同様に、スマホを持ち、1人は髪を茶色く染めている。全員マスクを着用している。
最初、私が横に荷物を置いていたのだが、荷物をどけたら「アリガトウゴザイマス」とちゃんと日本語でお礼を言ってくれた。
外国人観光客の人は「ありがとう」と「すみません」くらいはちゃんと使えるんだなと感心する。
それにしても、いったいどこの国の人? タイかな?なんて思ったのだが全くわからない。
日本に来る観光客の国別ランキング(2022年)の場合
1 韓国
2 台湾
3 アメリカ
4 ベトナム
5 香港
6 タイ
7 中国
8 シンガポール
9 フィリピン
10 インドネシア
だそうである。
意外にベトナムの人が多いのか。
中国・韓国・台湾だけでなく、東南アジアの人たちの旅行客が多くなったのは、経済力が上って裕福な人が増えたからか、同時に日本の経済力が下がり、物価が安いからなのか。
本当に外国人って裕福なのね~と感じるこの頃である。