股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

アンチクライスト

2011年10月25日 18時29分15秒 | 映画評論ア行
製作年:2009年
製作国:デンマーク=ドイツ=フランスほか
2011年2月26日公開
監督:ラース・フォン・トリアー
出演:シャルロット・ゲンズブール,ウィレム・デフォー,ストルム・アヘシェ・サルストロ
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愛し合っている最中に、息子がマンションの窓から転落し亡くなってしまった夫婦。妻は葬儀の最中に気を失ってから、一ヶ月近い入院を余儀なくされる。深い悲しみと自責の念から次第に神経を病んでいく妻。セラピストの夫は自ら妻を治療しようと、病院を強引に退院させ自宅に連れて帰る。催眠療法から、妻の恐怖は彼らが「エデン」と呼ぶ森の中の山小屋からきていると判断した夫は、救いを求めて楽園であるはずのエデンにふたりで向かう。
『奇跡の海』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』で、それぞれカンヌ国際映画祭のグランプリとパルムドールを制したラース・フォン・トリアー監督。本作はキャリア初期の『キングダム』などにも通じる、アンダーグラウンドなホラー趣味全開の異色作だ。出演は、本作で第62回カンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞した「アイム・ノット・ゼア」のシャルロット・ゲンズブール、「デイブレイカー」のウィレム・デフォー。

独特の撮り方をしている本作。こりゃあポルノ映画だ!!性器を切り取ったりして痛々しい
ある日突然、セックスをしている最中に子供を失うという絶望に落とされた夫婦の苦悩が独特のダークで美しい世界観で映し出されている。ひたすら暗い話が続くのだが、子供を亡くしてもなお、互いを求め続ける2人の関係が何とも切ない。宗教的な面もあるのかもしれないが、この監督はまさに鬼才と呼べるだろう。「悲しみ」「後悔」「罪」を引きづりながら精神的に病んでいても、前に進まなければならないと分かっている2人。しかしどうすればいいのか分からない…。森の山小屋に連れてくことがホントに精神患者にとって良いことなのかな??しかしまぁ、もし奥さんが子供が落ちることを知ってたとしたら…それもまた怖い…。女は恐ろしい生き物だ。しかしその女を恐ろしくしているのは男なのかもしれない。人間の本質を描いてる作品。神はどこまで人間を助けてくれるのだろうか…?

過激なシーンが満載で、映像の撮り方は新鮮ですが、面白いか?と言われると…う~ん…難しいです。正直言って何が言いたかったのかは詳しくは分かりません!しかし決して駄作ではありません!アート作品として観るのがいいと思います。観終わったあとは、こっちが鬱になってしまいますんでご注意を(笑)

この作品の評価・・・・62点

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