股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ラスト3デイズ ~すべて彼女のために~

2010年12月29日 00時22分31秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2008年
製作国:フランス
2010年2月27日公開
監督:フレッド・カヴァイエ
出演:ヴァンサン・ランドン,ダイアン・クルーガー,ランスロ・ロッシュ

フランス、パリ。国語教師のジュリアンと出版社に勤める妻のリザは、一人息子・オスカルとともに平凡ながらも幸せな生活を送っていた。だが、ある朝、突然警察が家に押し入り、リザを上司殺人容疑で逮捕、投獄してしまう。やがて、3年の時が経ち、リザに禁固20年の刑が宣告される。無実の罪を必死に主張するリザであったが、状況証拠などから、誰もが彼女の罪を確信していた。夫のジュリアンを除いては……。しかし、リザの人生に残されたのは絶望だけだった。リザは次第に衰弱し、精神も不安定になっていく。そんな妻を支えながらも、ジュリアンは絶対に諦めようとはしなかった。再び3人の生活を取り戻すため、リザに生きる希望を与えるためにジュリアンはある決意をする。
極限状況の下で、人は愛のためにどこまで突き進むことができるのか?という人間の根底心理を秀逸に描いた物語。監督は、本作が長編デビュー作となるフレッド・カヴァイエ。単なるサスペンスに終わらず、極限状況の下で、人は愛のためにどこまで突き進むことができるのか?という人間の根底心理を秀逸に描いた物語である。主演は、最新作『イングロリアス・バスターズ』でドイツ人の人気女優を演じ、大作からアート系まで様々なジャンルの映画に出演、今や世界のトップ女優として活躍を続けるダイアン・クルーガー。

愛する妻の無実を晴らすために、行動する夫を描いた本作。「愛する人のためだったら、ここまでしちゃうか??」と最初は思いましたが、だんだんと「もう何してもいいから奥さんを助けて!!」と思ってしまいました(笑)計画を知ってしまった父親だったり、空港で国際指名手配犯として見つかりそうになったりと、ハラハラさせられました
普通、この手の作品は真犯人を探し出してハッピーエンドみたいな終わり方がよくあるパターンですが、妻を刑務所から脱獄させるっていう展開は今までにないと思います。真犯人のことに関しては一切触れていません。真犯人を探すことで解決なのではなく、夫はとにかく無実の妻を取り返したいという気持ちだけで行動に移します。もう一度、家族3人で暮らすために…。
冤罪というのは怖いものだ。そう感じると共に、妻に対する夫の愛情、そして息子に感づかれないように振舞う父親としての姿。愛する人のためにここまで出来る彼はホントにカッコいい。
「本当に大変なのは逃げてからだよ」この家族の、その後を見てみたいです。

この作品の評価・・・・73点

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