股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ボクたちはみんな大人になれなかった

2021年11月08日 15時05分10秒 | 映画評論ハ行

製作年:2021年
製作国:日本
日本公開:2021年11月5日
監督:森義仁
出演:森山未來,伊藤沙莉,東出昌大,SUMIRE,篠原篤,大島優子,萩原聖人
映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』

1995年。佐藤(森山未來)は、文通相手のかおりと原宿のカフェで会う。「君は大丈夫だよ。おもしろいもん」と言われ、普通じゃない自分を目指していた佐藤は、その言葉を支えにテレビの美術制作会社で懸命に働きながら小説家を目指す。その後かおりが去り、小説家にもなれなかった彼は、テレビ業界の片隅で働き続けていた。バーテンダーのスー(SUMIRE)との出会い、恋人の恵(大島優子)との別れなどを経て、気が付けば佐藤は46歳になっていた。
作家などとして活動する燃え殻の小説を原作に、ドラマ「恋のツキ」などの森義仁が監督を務めたドラマ。普通とは違う人物を目指すものの何者にもなれなかった男性が、25年という月日を振り返る。『アンダードッグ』シリーズなどの森山未來、『タイトル、拒絶』などの伊藤沙莉、『草の響き』などの東出昌大、『TOURISM』などのSUMIREのほか、高嶋政伸、ラサール石井、大島優子、萩原聖人らが出演する。


目指していた者になれなかった男性が、歩んできた25年の月日を振り返る物語。時間を遡って描かれている本作。今がどうしようもなく、上手くいかなくても、5年前、10年前、20年前は青春を謳歌していたり、希望に満ち溢れていた。誰だって悩んだり傷付いたりしながら生きている。過去は変えられないけど、過去の自分を認めることで、今の自分を認めてあげようというメッセージが込められているように感じました。過去を振り返るって大事だな。若い頃って普通じゃダメだって思うこともあるけど、普通が一番幸せって思える歳になってきたし、普通でいることは意外と難しいのかもしれない。
佐藤ほどの波乱万丈な人生は生きていないけど、僕自身も今までの人生を振り返りながら「あいつ今何してるんだろ?」「あの頃、あんなことして遊んでたなー」と思いながら観ていました。「子供の頃、今の自分になりたいって思ってた?」というセリフが印象的でした。たしかに今の自分は想像していなかったかも。でも地味で普通の生活が一番幸せだ。
森山未來の演技力は素晴らしかったです。20代~40代の佐藤を上手く演じ分けていました。
一言で言えば“エモい”映画でした。誰もが人生を振り返りたくなると思う。しかしポケベル、電気グルーヴ、オザケン、ノストラダムスの大予言…どれも世代ではない(ノストラダムスは何となく覚えているような)ので、佐藤たちに感情移入するほどではなかったのは残念。僕よりも、もう少し上の世代は楽しめるかもしれません。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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