股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

幸せなひとりぼっち

2016年12月28日 10時20分03秒 | 映画評論サ行
製作年:2015年
製作国:スウェーデン
日本公開:2016年12月17日
監督:ハンネス・ホルム
出演:ロルフ・ラッスゴード,バハー・パール,イーダ・エングヴォル
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愛妻に先立たれ失意のどん底にあったオーヴェの日常は、パルヴァネ一家が隣に引っ越してきたことで一変する。車のバック駐車や病院への送迎、娘たちの子守など、迷惑な彼らをののしるオーヴェだったが、パルヴァネは動じない。その存在は、いつしか頑なな彼の心を解かしていき…。
フレドリック・バックマンのベストセラー小説を基にした、愛妻を亡くし人生に絶望した老人が、隣人一家との交流を通して徐々に心を開いていく人間ドラマ。主人公の心の変化を追いながら、「人は一人で生きられるのか」「人生とは何か」を問い掛ける。『青空の背後』などのハンネス・ホルムが監督を務め、偏屈な主人公を『アフター・ウェディング』などのロルフ・ラッスゴードが演じる。

本国スウェーデンでは興行収入歴代3位の大ヒットを記録した作品。妻を亡くし絶望した老人が、周囲の人々との交流の中で心を開いていく物語。オーヴェは妻を亡くし自らも命を絶とうとする。その時、隣にパルヴァネ一家が越してきたことから少しずつオーヴェの日常が変わっていきます。他人を罵倒したり文句を言ったり頑固な親父かと思いきや、本当は優しいオーヴェ。彼の過去を知ってから、さらにオーヴェの優しさが心にグッっと伝わってきます。少年時代の父親との思い出、愛する妻との出会い、そして別れ…波乱万丈の人生だった彼は人の優しさも痛みも人一倍わかってると思う。人生は楽しいこともあれば悲しいこともある。誰だって一人じゃ生きていけない。気付かないうちに、たくさんの人に支えられて生きている。誰かの優しさに触れたなら、その優しさを誰かに与えよう。誰かの痛みを知ったなら、その痛みを和らげるような人になろう。オーヴェのような正しい事を堂々と出来るような老人になりたいと素直に思いました。コメディタッチで描かれているのに、ラストには感動が待っています。この流れがとても心地よい。ラストは切なさがありつつも、オーヴェが本当に幸せな人生を歩めたのではないかと思えるような終わり方。観終わってからこの“幸せなひとりぼっちの”タイトルの意味が分かりました。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)

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