股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ワース 命の値段

2023年10月19日 20時45分36秒 | 映画評論ヤラワ行

製作年:2019年
製作国:アメリカ
日本公開:2023年2月23日
監督:サラ・コランジェロ
出演:マイケル・キートン,スタンリー・トゥッチ,エイミー・ライアン

映画『ワース 命の値段』公式サイト

2月23(木・祝)公開!『ワース 命の値段』公式サイト。9.11テロの被害者遺族7,000人に補償金を分配した弁護士たちがいた。究極の難題「”命の値段“をどうやって算出するのか...

映画『ワース 命の値段』公式サイト

 


2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ発生直後、政府は被害者と遺族を救済するための補償基金プログラムを設立する。弁護士のケン・ファインバーグ(マイケル・キートン)は特別管理人を任され、約7,000人の対象者に支払う補償金額の算出作業を開始。しかし、ケンら弁護士チームは遺族それぞれの苦悩と向き合ううちに、年齢も職種もさまざまな犠牲者たちの「命の値段」をどのように算出するのか葛藤する。厳しい批判にもさらされる中、彼らは法律家として遺族たちのために奔走する。
アメリカ同時多発テロの被害者と遺族に補償金を分配すべく奔走した弁護士たちの実話を描くドラマ。監督は『キンダーガーテン・ティーチャー』などのサラ・コランジェロ、脚本は『キングコング:髑髏島の巨神』などのマックス・ボレンスタインが担当。テロ犠牲者の命を補償金で換算するという難題に挑んだ主人公を『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』などのマイケル・キートンが演じ、『スーパーノヴァ』などのスタンリー・トゥッチ、『ストレンジ・アフェア』などのエイミー・ライアンらが共演する。

9.11の被害者と遺族に補償金を分配する仕事を任された弁護士たちの苦悩を描いた作品。政府には集団訴訟を防ぐ目的がある。遺族側は亡くなった家族の命を金額で比べられたくないという気持ちがある。そんな両者の狭間で奔走するケンら弁護士たち。たしかに自分が遺族なら、上流階級だから、偉い仕事に就いているから、年収が高いからで、他人と比べられて命の値段をつけて欲しくないと思うのは当然だ。難しい立場にいながら、被害者それぞれに数式で値段をつけることが間違いであり、遺族たちは悲しみや心の叫びを知ってほしかったのだと気付いたとき、ケンたちが被害者遺族に寄り添い続けようした姿に感動しました。テロの被害者7000人それぞれに愛する人、ドラマ、人生がある。同性カップル、消防士の兄と弟…。自分がケンなら絶対に途中で挫折してしまいそうだが、真摯に取り組めばいつか必ず相手に気持ちが伝わるのだと感じました。ストーリー的に裏側をもっと観たかったなぁというところもありますが、観終わったあと素直にケンたちに「お疲れさまでした」と言いたくなりました。途方もない件数を処理したケンたちの偉業を忘れません。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
コメント
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