製作年:2022年
製作国:アメリカ
日本公開:2023年5月12日
監督:トッド・フィールド
出演:ケイト・ブランシェット,ノエミ・メルラン,ニーナ・ホス,マーク・ストロング
リディア・ター(ケイト・ブランシェット)は、ドイツの著名なオーケストラで初の女性首席指揮者に任命される。リディアは人並みはずれた才能とプロデュース力で実績を積み上げ、自身の存在をブランド化してきた。しかし、極度の重圧や過剰な自尊心、そして仕掛けられた陰謀によって、彼女が心に抱える闇は深くなっていく。
『リトル・チルドレン』などのトッド・フィールドが監督を務め、『エリザベス』シリーズなどのケイト・ブランシェットが女性指揮者を演じるドラマ。有名オーケストラで女性として初の首席指揮者となった主人公が、重圧や陰謀といったさまざまな要因により追い詰められていく。『キングスマン』シリーズのマーク・ストロングや『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』などのジュリアン・グローヴァーなどが共演する。
試写会にて鑑賞。159分という長丁場。試写会で配られたアンケート用紙に「この映画はハッピーエンドか?バッドエンドか?」という問いがありました。観終わった後で考えても明確な答えは出ませんでしたが、僕はハッピーエンドを選びました。とにかくこの映画は一度観ただけでは全てを理解するのは出来ません。かと言って、もう一度159分観れる気力はもう無い…。
有名オーケストラの指揮者の女性が、重圧や謎の陰謀に苦しみ追い詰められていく物語。指揮者の話なのでオーケストラの演奏シーンが見れるのかと思いきや、演奏シーンは僅かでした。ほとんどが対話劇。中盤からは何者かの陰謀?狂気?幻聴?か分からないようなホラー的な要素が含まれていますが、それも一体何だったのかが分からないまま…。地位と名声を手に入れた主人公のターが、徐々に周囲との不協和音がうまれ、現実と幻聴の世界の狭間でもがき苦しむ姿をケイト・ブランシェットが見事に演じていましたが、正直言ってケイト・ブランシェットじゃなければ159分観続けられなかったかも。「ファーザー」のアンソニー・ホプキンスを観た時と似ている感覚。
「セッション」のような怒涛の展開を期待していましたが、淡々と進み、シーンも急に変わるので話についていくのが大変。そして整理するのが大変。誰かしら何かしら感情移入が出来たら良かったのですが、盛り上がりに欠けるので難しかった。クラシック音楽やオーケストラの知識があれば少しは楽しめそう。しかし劇中で使われている“音”が印象的でした。
最後は意外なところで終わります。もののけ姫出てきた?(笑)
この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)