股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

グッド・ナース

2022年11月03日 19時38分04秒 | 映画評論カ行

製作年:2022年
製作国:アメリカ
日本公開:2022年10月26日
監督:トビアス・リンホルム
出演:ジェシカ・チャステイン,エディ・レッドメイン,ンナムディ・アサマア

重い心臓病を抱えながら、夜勤続きの日々を送るシングルマザーの看護師エイミー(ジェシカ・チャステイン)。彼女が働く部署にチャーリー(エディ・レッドメイン)という看護師が配属され、思いやりにあふれた彼と友情を育む。ある時、院内の患者が相次いで不審な死を遂げる。その体内から大量のインスリンが検出されたことから、病院内の人間による者の犯行だとされ、容疑者としてチャーリーが浮上する。やがて事件の真実を追うことになるエイミーは、彼に関する不穏な情報を得ていく。
『355』などのジェシカ・チャステイン、『ファンタスティック・ビースト』シリーズなどのエディ・レッドメインらが共演した実話ベースのサスペンス。患者の不審死が連続する病院を舞台に、女性看護師が事件の真実に近づこうとする。監督は『ある戦争』などのトビアス・リンホルム。『シルヴィ~恋のメロディ~』などのンナムディ・アサマア、『イン・ビトゥイーン』などのキム・ディケンズのほか、マリク・ヨバ、ノア・エメリッヒらが共演する。

患者の不審死が連続する病院を舞台にしたサスペンス作品。これが実話なのかと思うとゾッとします。実際には400人くらい殺したのか!?大きなどんでん返しがあるわけでもなく、淡々と進む展開の中にも重い空気が漂い、見えないところで何かが起きていそうなゾクゾクする雰囲気がありました。犯人は一体誰なのか?犯行の動機は何なのか?カッコよくて優しそうで良い人そうなチャーリーにエイミーが惹かれる気持ちは分かる。でも人には誰だって人に見せない顔がある。チャーリーにとっては自分の行いが正義だと思っていたのだろうか。「誰も止めなかった」。看護師としてチャーリーは何を考えていたのかは僕らには到底理解できないだろう。しかしチャーリーの行動によってエイミーが助かったのは事実。
自分に危険が及ぶ可能性もあるのに、行動に移したエイミーの勇気ある行動は凄い。逆に疑う余地はたくさんあったのに何もせずに、解雇するだけしかしなかった病院側の対応の罪は重い。平気で隠蔽して嘘をつける人間って恐ろしい…。
チャーリーの元奥さんの姿が最後まで見れなかったのが残念。元奥さんの証言が聴けたら、さらに物語に深みが増していたと思います。全体的には地味めな作品ではありますが、実話ならではのリアリティを感じる作品でした。
この映画の見どころは、やっぱりエディ・レッドメインのサイコパス感だろう。感情を表にあえて出さない演技の上手さで、最後まで飽きずに観れました。ジェシカ・チャステインとエディ・レッドメインの演技対決を観るだけでも価値はありました。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
コメント
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