製作年:2019年
製作国:アメリカ/カナダ
日本公開:2020年2月21日
監督:ジェイ・ローチ
出演:シャーリーズ・セロン,ニコール・キッドマン,マーゴット・ロビー
映画『スキャンダル』公式サイト
大手テレビ局FOXニュースの元人気キャスター、グレッチェン・カールソン(ニコール・キッドマン)が、CEOのロジャー・エイルズ(ジョン・リスゴー)をセクハラで提訴する。メディアが騒然とする中、局の看板番組を背負うキャスターのメーガン・ケリー(シャーリーズ・セロン)は、今の地位をつかむまでの軌跡を振り返って動揺していた。一方、メインキャスターの座を狙うケイラ・ポスピシル(マーゴット・ロビー)は、ロジャーと対面する機会を得る。
2016年にアメリカのテレビ局FOXニュースで行われたセクシュアルハラスメントの裏側を描いたドラマ。テレビ局で活躍する女性たちをシャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビー、数々のセクハラ疑惑で訴えられるCEOを『人生は小説よりも奇なり』などのジョン・リスゴーが演じる。『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』などのジェイ・ローチがメガホンを取り、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』などのチャールズ・ランドルフが脚本を手掛けた。
2016年にアメリカのFOXニュースで実際に起きたセクハラ事件の裏側を描いた本作。こういう事件を堂々と映画にしちゃうのだからハリウッドは凄い!こんな事件があったなんて知りませんでした。ニコール・キッドマン演じるグレッチェン、シャーリーズ・セロン演じるメーガン、マーゴット・ロビー演じるケイラ。3人の女性がこの事件とどう関わっていくのかが見どころです。たった数年前でもこのようなセクハラ事件が当たり前のように起きていて、そして上からの圧力によってもみ消されようとされていたことに驚かされました。男女平等と言われていても、時代が変わってもほとんどが男性の会社の中では女性が意見を言ったり上を目指せるような環境は変わっていないのかもしれません。女性を性の対象としか見ていない上司には腹が立ちました。しかしハラスメントを受けていると分かっていても、仕事を失いたくない、仲間外れにされたくないとの気持ちから見て見ぬふりをしてしまう同僚たちの気持ちは分からなくもない。誰もが目をつぶっていたことを、勇気を出して訴えたグレッチェンは本当に素晴らしいと思います。女性たちの静かな怒りがヒシヒシと伝わってきました。
実話を基にしているだけあってリアリティがあります。言い方を変えると最後にスカッと勝訴!!って感じではなくエンタメ性は弱め。物語は淡々と進んでいきます。もう少し業界の背景を知っていれば楽しめたかな?盛り上がりも少なめ。しかしこういう事実を世間に知らせるという大切さ。今の時代に必要な映画だと思いました。
シャーリーズ・セロン,ニコール・キッドマン,マーゴット・ロビー。3人とも本当にお美しい!エレベーターの中で3人が並ぶシーンはもう息を飲むほどの美しさでございました(笑)シャーリーズ・セロンの特殊メイクは本人そっくりで驚きました。本年度のアカデミー賞のメイクアップ&ヘアスタイリング賞受賞も納得です!
この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)