パンフルート演奏構えをよく観察すると多くの方が楽器を傾けておられます。
楽器を傾けるとみかけ上のすくい角は0となります。 みなさんの多くはこのぐらいの角度で構えておられます。
パンフルートの構え角度は演奏をする本人が良く鳴る角度を捜し当てたものであり、それをあえて変える必要はあり
ません。
ここではごく普通に約15°傾けて構えた時の音の出方を見ていきます。
図のようにエッジの後ろすくい角15度の時は楽器本体が傾いているせいでみかけ上すくい角は0・水平となります。
奥に抜けて行く空気の対流が起きにくい状態となります。
さらに半音を出すために楽器を20度・25度と傾けた時のことを考えると対流はさらに起きにくくなります。
奥方向に空気の抜けが詰まる状態になり、半音が出にくくなるのです。
パンフルート工房付近里山風景。 人間と野生動物が住み分けるため境界をぐるりと塀で囲っています。
これを改善するにはどうしたらよいでしょうか?
「半音をだす角度を15°にしてください」
つまり元々の構え角度を5°から10°と立てて構えておいて、半音を出すときに倒す角度を15°以内におさえると
いうことです 。
冒頭に言ったことと相反しますが、すくい角が少ない歌口のパンフルートの場合はあえて変更をお願いいたします。
パンフルート製作・販売をしています。お問い合わせは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。
歌口改造・割れの修理・蜜蝋販売・教室なども行なっています。お申し込みください。
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