風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

基礎練習:ト長調(F#)に調律して練習

2016-05-24 | パンフルートレッスン

パンフルートの1本1本の管は余裕を持って長めに作ってありますので、作ろうと思えば#系♭系13調の

音階を持つ楽器を作ることができます。

   

 

 ただし、13調の楽器を揃えることになるとパンフルートが13台も必用となるわけで現実的ではありません。

ハ長調かト長調のどちらかに決めて1台で全調に対応できるよう練習しましょう。

ルーマニア型パンフルートはファを半音上げてF#とし、ト長調に対応できるようにしています。

「音楽の中心はハ長調であるのになぜト長調?」と疑問に思われる方からときおり議論をふっかけられますが、私と

て「教則本は全てト長調で書かれているし、ヨーロッパから伝わって来た時点でト長調であった」と言うしかありま

せん。

ただし、パンフルートは1本の管で半音下げて(半音上げることは超難しく日本でできる人はまだいません)音階を

作って行くことから#系の調が苦手なのです。

例えばドの音を半音上げようとすると、1上のレの管で半音下げC#の音にあてます。

#の数が増えるにつれ、そのややこしさで頭の中はパンク状態となります。

その点ト長調で調律すれば#方向に1つ移動しているわけで#系の調の対応に有利となります。

反面、ハ長調以下♭系に移るときはF#管を半音下げFに戻す操作がよぶんに加わります。

いずれにせよわずらわしさはついて回りますので、調を決めてそれに精通してください。

   

 

風の音パンフルート製作工房では温かい音の広島産木・竹を使って楽器作りを行なっております。

工房場所・広島市安芸区上瀬野町205、お問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。



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