パンフルートの1本1本の管は余裕を持って長めに作ってありますので、作ろうと思えば#系♭系13調の
音階を持つ楽器を作ることができます。
ただし、13調の楽器を揃えることになるとパンフルートが13台も必用となるわけで現実的ではありません。
ハ長調かト長調のどちらかに決めて1台で全調に対応できるよう練習しましょう。
ルーマニア型パンフルートはファを半音上げてF#とし、ト長調に対応できるようにしています。
「音楽の中心はハ長調であるのになぜト長調?」と疑問に思われる方からときおり議論をふっかけられますが、私と
て「教則本は全てト長調で書かれているし、ヨーロッパから伝わって来た時点でト長調であった」と言うしかありま
せん。
ただし、パンフルートは1本の管で半音下げて(半音上げることは超難しく日本でできる人はまだいません)音階を
作って行くことから#系の調が苦手なのです。
例えばドの音を半音上げようとすると、1上のレの管で半音下げC#の音にあてます。
#の数が増えるにつれ、そのややこしさで頭の中はパンク状態となります。
その点ト長調で調律すれば#方向に1つ移動しているわけで#系の調の対応に有利となります。
反面、ハ長調以下♭系に移るときはF#管を半音下げFに戻す操作がよぶんに加わります。
いずれにせよわずらわしさはついて回りますので、調を決めてそれに精通してください。
風の音パンフルート製作工房では温かい音の広島産木・竹を使って楽器作りを行なっております。
工房場所・広島市安芸区上瀬野町205、お問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。
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