天麩羅料理とTV電話

2015-05-04 20:12:13 | タナカ君的日常
ヤナバの山荘での食事は自炊が基本。 食材は利用者が必要量を購入して持参する。 先日ヤナバの山荘で中国からの留学生との夕食を共にした日、彼等のメニューは餃子と煮魚だった。 そして我が家が用意したのは天麩羅で、山菜とカボチャに玉ねぎの野菜類小エビや竹輪等だった。

「それを作って分け合って食べました」だけなら、面白くも何とも無い普通の共同炊事であったのだが、 彼等にとっては目の前で天麩羅料理を作るのを目にするのは初めての事で有ったらしい。 ウドや玉ねぎを天麩羅用に包丁でカットする作業、小エビの殻を外す作業、ビデオ撮影しながら見物しています。 てんぷら粉を水で溶いたものに材料を浸して、加熱したフライパンの油の中に静かに滑り込ませ、頃合いを見計らって上下を反転させ、更に過熱後に油中から引きあげて、準備しておいた紙の上に並べて、油をきって出来上がり。 その一部始終を記録して、途中では「油から引き揚げる時間はどのくらいですか?」などと質問して来ます。 なんだか料理教室の先生気分になりました。

さらには揚がったウドや越アブラの葉の緑が「キレイです」と褒め言葉を口にして、調理担当の僕を喜ばせたりで、ナカナカの褒め上手な方達でした。

ちなみに彼等はご夫婦で奥さんが現在 信州大学に留学中、ご主人も元留学生で、現在は上海の病院に勤務されているのだが、日本のGWの休日に合わせて休みを取って、松本に居る奥さんに会いに来たそうだ。

そんな訳もあって、 食事の最中には中国の家族の所にインターネットでTV通話を始めたのですが、テーブルに乗った夕食の様子を紹介しています。 小エビやカボチャは上海だって当たり前だけど、山菜のコゴミやコシアブラとなると彼等にとっても初見の品々、料理をアップで捉え ながら呼び名を伝えていましたよ。

今迄、「自分の表情を相手に伝えるTV電話なんて不要、不要どころか邪魔。音声通話で充分」そう思っていた僕だけど、山菜の丸まったコゴミの姿・形を即座に伝えるTV電話の威力を認めないわけには行きませんでしたよ、何しろ百聞は一見に如かずですからね。

彼等の調理した餃子や煮魚、僕達が作った天麩羅、テーブルの上に並んだ料理は綺麗に皿から無くなりました。「ご馳走さま!!」

そうそう使い残ったてんぷら粉、彼等にプレゼントしてお別れして来ました。きょうあたり、 松本の下宿先で天麩羅料理を作ったりはしていないだろうか?
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