おねえちゃんの独り言

「おねえちゃんの独り言」のブログ版
(・・・って、そのまんまだけど)

30分だけ、うちの子

2021-08-15 14:13:50 | Weblog
 日曜日の朝8時過ぎ。子どもと一緒に散歩に出かけたダンナが、ものの数分で戻ってきて、段ボール箱かなんか持ってきて、と言う。
 以前、巣から落ちたひな鳥を保護したことがあったので、鳥でも落ちてた?と聞くと、モルモットだという。
 モルモット・・・? ウサギやリスなら普通によく見るし、スカンク、オポッサムが車にはねられて道ばたにいるのもたまに見る。ごくまれに迷い犬も見るし、ネコもちょくちょく見る。頻度は低いが、アライグマやコヨーテも見かけることはある。しかし、道ばたにモルモットがいるところなんて、未だかつて見たことがない。
 どういう状況だよ???と思いつつ行ってみると、うちから50メートルほどの歩道に確かにモルモットがいた。もぞもぞ動いてはいるが、ケガをしているのか弱っているのか、自力で移動はできない。
 とにもかくにも持ってきた段ボール箱に入れて、うちに連れて帰る。
 出血もないし、パッと見で分かるケガもないが、すでに頭を支える力がなくて両前足が横に開いてしまっており、低いうなり声(?)を出しながらかすかに頭を動かしている。
 モルの大好物であるスイカとレタスを顔の前に置いてみるが、食べる元気も残っていないらしい。せめて水でもなめるかと、レタスを皿にして少しの水を入れて顔の前に持ってくる。少しはなめてくれたかどうか。
 自力で物を食べられそうにないので、後でリンゴでもすり下ろしてスポイトで給餌するか、ビタミンCの粉も混ぜたほうがいいか(モルモットは人間同様、自力でビタミンCを作れないので、飲食で摂取する必要がある)、などと考えながら洗濯物を干し、戻って見たらすでに動かなくなっていた・・・。
 私が保護したのを見届けてから改めて散歩に出ていた子どもとダンナも、散歩から帰ってきて残念がっていた。元気になるかと思って名前まで考えていたのに、と・・・。
 どういう状況でこのモルが歩道で動けなくなっていたのか、分からない。モルなんて長距離移動するような動物でもないので、近所で飼っていたものが逃げたのか。それにしても元気なら間違いなく植え込みなどに隠れるはずで、何もさえぎるものない歩道で動けなくなっていた状況は謎だ。車にはねられたのなら、見て分かるケガをしていそうなものだ。自力で動けさえすれば近隣の芝生や雑草は食べ放題だし隠れる場所もある。あんな日なたで力尽きるはずはない。毛並みからして若い大人で、毛のきれいさや毛に(ケージに敷く)木片がついていたことから判断して直前まで飼われていたような様子だった。庭にいたところを猛禽類に襲われたのか? さらわれている途中で上空から落とされた???
 謎だらけだけれど、とにもかくにも約30分間だけはうちの子だった。
 このクソ暑い中、いつまでも置いておくわけにもいかないので庭に穴を掘って埋めた。今までうちで亡くなったモルたちもそばで眠っているから、寂しくないだろう。縁があれば、生まれ変わってまたうちの子になってね。次は30分じゃなくて何年か・・・。


保護した時はすでに前足で頭を支えられない状態だった
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