おねえちゃんの独り言

「おねえちゃんの独り言」のブログ版
(・・・って、そのまんまだけど)

三崎和雄

2009-08-09 15:14:31 | Weblog
 8月2日に開催された「戦極第九陣」の録画DVDを見た(どんなに忙しくても、K-1、DREAM、戦極ぐらいは必ず見る。最近ずっとご無沙汰でスマン>プロレス)。三崎和雄の予想外の試合内容に、なんだか感動してしまった。
 元々、三崎和雄のファンだったわけではない。どちらかと言うと嫌いだった。対秋山戦の時など、戦前の偉そうな言動がムカついて、秋山を応援したぐらいだ。
 それが三崎自身の秋山どころじゃない「罪」が明らかになり、ファイトマネー全額没収と翌日以降の無期限出場停止処分という、とてつもなく戦意を喪失しそうな状況の中で迎えた今大会。情けない試合を見せられるのかなあ、と思っていた。対戦相手の中村も全然好きじゃないし、この試合にはまったく期待していなかった。
 ところが、である。三崎はきっちりと調整した状態でリングに上がり、見事な勝ちっぷりを見せてくれた。入場時から勝利後の退場まで、いっさい無言。入場時から試合用タイツのみの姿で、観客に対しては節目節目で何度も深々と頭を下げ、表情は終始、勝った後ですら厳しいまま。
 これには、三崎に対して悪意を持って見ていた観客ですら、納得せざるを得なかっただろう。三崎は、この時点でなし得る最高のことを、完璧にやってのけたのだ。見事としか言いようがない。少々悔しいが、最高に格好良かった。これからは、三崎という人間を、三崎という人間のこれからの人生を応援してやろうと思える内容だった。
 おそらく1年後か、あるいは来年末あたりに行われるであろう復帰戦は、是非とも秋山とやってほしいものである。

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