ブルーベルだけど

君にはどうでもいいことばかりだね

碧いうさぎ

2009-08-08 09:13:13 | 日記
     ☆☆☆☆☆☆☆ ガラスのうさぎ像 (東海道線二宮駅南口) ☆☆☆☆☆☆☆




酒井法子容疑者(38)に対し覚せい剤取締法違反容疑で逮捕状が出ている。 東京都港区のマンションから覚せい剤と吸引器具が押収されたこと、夫で自称プロサーファーの高相祐一容疑者(41)が「妻も使っていた」と供述をしていることから、覚せい剤を所持していた疑いが強まったとのこと。 酒井容疑者と高相容疑者は別居していた。

酒井容疑者が北海道の美幌別診療所に住む耳と口が不自由な捨て子「倉本彩」を演じたTVドラマ「星の金貨」をよく覚えてる。 タイトル「星の金貨」はこの診療所に赴任してきた医師「永井秀一(大沢たかお)」が彩に手話で話したグリム童話で、ドラマの主題歌は酒井容疑者の「碧いうさぎ」。 秀一の弟で医師「永井拓巳(竹之内豊)」も物語のキーを握っていて、3人とも主演と言っていい配役だったと思う。

碧いうさぎ・・・少々どんくさいリズムや唐突で雰囲気ぶち壊しのエンディングは勘弁して欲しいけど、曲そのものや全体のアレンジは良く、特にブレーク部分は冬の星空を連想させ、更に歌詞には「うさぎは寂しいと死ぬらしい」という科学的根拠のない有名話を示唆する部分もありで、結構好きな曲。

実は、この「碧い」の語意からあの「ガラスのうさぎ」を連想しちゃったことで、いつからか2匹のイメージがダブったままとなってしまってます。


「ガラスのうさぎ」は実話。 著者は東京本所区(現在の墨田区)で育ち、父親はガラス工芸品の工場を営んでいた。 二人の兄は徴兵を待たず軍人を志願し、長兄は中国戦線へ赴き、次兄は海軍飛行予科練習生として三重航空隊へ入隊し、その後神風特別攻撃隊員に。

昭和20年3月10日、東京大空襲で母親と二人の妹が行方不明になってしまう。 著者は空襲に遭い焦土と化した家の敷地のあちこちを掘り、母親や妹たちの使っていたものを探したが、そこにはかつて父親が作った ガラスのうさぎ が半分溶けて転がっていた。 著者は家族が使っていた食器の欠片とともに、ガラスのうさぎ を大切に手提げに入れ、一人で神奈川県二宮町の知合いの家に疎開。

昭和20年8月5日、新潟で新しい仕事の目途がついた父親が著者を迎えに二宮駅に着いた時、米軍の艦載機P-51が飛来し、著者の目前で父親は機銃掃射を浴び亡くなった。 そしてその10日後、日本は終戦を迎えた。

二宮駅に立っているガラスのうさぎ像のたもとの碑にはこう書かれている。


      太平洋戦争終結直前の昭和二十年八月五日、ここ二宮駅周辺は艦載機
      P51の機銃掃射を受け、幾人かの尊い命がその犠牲となりました。 この
      時、目の前で父を失った十二歳の少女が、その悲しみを乗り越え、けなげ
      に生き拭く姿を描いた戦争体験記「ガラスのうさぎ」は、国民の心に熱い
      感動を呼び起こし、戦争の悲惨さを強く印象づけました。 この像は私たち
      二宮町民が、平和の尊さを後世に伝えるために、また少女を優しく励ました
      人たちの友情をたたえるために、多くの方々の援助をいただき建てたもの
      です。 少女が胸に抱えているのは、父の形見となったガラスのうさぎです。
      ここに平和と友情よ永遠に。


そんなこんなで酒井容疑者には特別なイメージがあったんだけどね。 ただしまだ「容疑」者だから、どうなるかわかんないけど。

碧いうさぎ、ガラスのうさぎ・・・今年も終戦記念日が近づいている。
コメント
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