脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

政治学は専門ではないのであしからず

2020-05-09 | Weblog
実際経済活動を始めようと思ってもマスクはない、アルコール不足、非接触型体温計にいたっては手に入らない状態、売っていても高い、緊急事態なんだからこういう物資は政府が管理できないのかと思う。さらにマスクを莫大な税金で国民に配ると言っているが、そのマスクも未だ来ず、おそらくその間に多くの人が不当な金額でマスクをかうことを余儀なくされたと思う。大陸的な性格のわたしから見たら政府の決断の仕方は曖昧で、最近専門家と言う言葉を耳にするが、しかし優柔不断で決断力にかけるし、覚悟が伝わってこない、絆とか言っているけど、自粛自粛で疲弊困憊している国民にはそのメッセージは伝わらないであろう。業を煮やした各都道府県が独自の政策をとりはじめたころにやっと重い腰を動かして段階的に緊急事態宣言が解除されて、高知県もようやく経済活動ができるようになったわけだが、しかしまだまだ多くの人が今後の生活に不安を抱えていると思う。

緊急事態宣言が解除されても、ワクチンがない限り感染者が出て、また同じような事態になるうる可能性大だ。政府や自治体の方針にそって行動することは重要であるが、しかしさらにこれからも予測できる事態を予測して、自分たちで対策を練って感染者をださないように努めること、緊急事態宣言が解除されたから活動をはじめようではなく、ジムなりの方針と対策をしっかりとうちたてて再開することが必要、緊急事態宣言が解除されたからはじめますとしっかりと対策をうちたてて再開するのとでは大きな違いがあると思う。おおげさかもしれないが、私はここに来ている人の命をあずかっているのだ、私の舵のとりかたひとつでその人どころか家族にまで迷惑をかけてしまう、そういう責任の重さをしっかりと受け止めて、必要なものをしっかりとそろえて、これ以上活動するのはよくないと感じたら活動を休止する、さらにみなさんの理解と協力を求めて、この事態を乗り越えていきたいと思っている。
ここにドイツの首相メルケルの言葉がある「感染症の拡大は、私たちがいかに脆弱な存在で、他者の配慮ある行動に依存しているかを見せつけています。しかしそれは、結束した対応をとれば、互いを守り、力を与え合うことができるということでもあります。」
この言葉は彼女の演説からの一文であるが、私はこの演説を聞いた時、民主主義は単に制度の問題ではなくて、大事なのはひとりびとりの精神や気持ちの問題なんだ、人間は弱い、誰もが何か大きな支えを必要としている、だから国民が正しい知恵のある政治家を選ぶことは大事なことだと理解したのだが(しかしかならずしも私は彼女を支持するわけでもないが)、民主主義の強さは人間が協力し合って、結束して知恵を使ってものごとを解決していくことであり、それはまさにパスカルが言った「人間は考える葦である」、その葦の集合体である。トックヴィルは「アメリカの民主主義」の中でデモクラシーは多数者の支配だ、大事なのは民主主義の完成ではなく制限であると語っているが、しかし同時に民主主義はその大きな課題にぶち当たった時、意見を出し合って協力して、物事を解決していく結束する力が存在する。そしてその時必ず我々の命と人権が顧みられなくてはならないのだ。
メルケルは共同体と言うことをしきりに言うが、共同体において他人を救うことは自分を救うことである。もうそこまで説明する必要もないだろうが、相手を気づかうことは自分を気づかうことでもある。私がやらなくてはならないことは、もちろんジムで感染者を出さないように努力することだが、それと同時にここに来たら体温をはかったり、まわりを気づかうことで、今まで意識しなかった注意力が自然と高まり、そういう認識がその人の家族にも影響すること、それらのことが人と人とのつながりによって得ることができたらいいと思う。
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