脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

組化するクラブ

2011-10-26 | Weblog
ここ10年ぐらい前から運動をしなくなった子供が増えて来たらしいが、そういう理由かはわからないが最近子供が増え出して来た。増えたと言っても何もここでボクシングを本格的にさせるつもりはないし、将来の予備軍だのとバカなことを言うつもりはない、むしろ親は運動不足解消なのだから、本格的にやられても困るという人が多く、この前冗談でもし子供が世界チャンピオンになると言ったらどうするかと聞いたら、それだけはご勘弁をと言ってたぐらいのレヴェルであるから、一応未成年の入会に当たっては親に直接来てもらい、未成年の間に脳に打撃をうけることがいかにあぶないことかということを説明して、ここでは高校生をのぞく未青年にはコンタクトありのスパーリングや、子供どうしのマスボクシングはさせないということを伝えている。

実際こういう体力つくりや健康維持で来る子供が増えたのだが、最近ボクシングの競技層がかわってきたということを実感している。
昔はそれこそボクシングは、不良とか問題児と言った人間が競技するスポーツとして見られていたが、しかし今やごく普通の子供なども競技するスポーツになってきたが、この前ある人が、ここに来る子供はなんか裕福そうな子供が多いと言っていた。
実際聞いてみると、裕福な子がいるようで、ある子供はゴルフ道具を一式持っていて、日曜日にはお父さんとコースを回るそうだが、その人が冗談で「誘拐犯にねらわれたらえらいことですね。もうボクシングは「Proverty」なスポーツではなく「Wealthy」のスポーツですねと言っていたが、実際に恵まれた子供などもある種の偏見をこえて、健康維持や体力づくりのためにできるスポーツ化されたことは確かなことである。

かなり前とはちがうなあと思うことは、ここでは子供には大人にうって行くだけの王様のスパというのをやっているのだが、それをやるときに実際にどうしていいかわからない、人をなぐるのがこわいという子供が意外にも多いことで、昔ヤンキーや不良が多い時代だったら「ケンカと思って行け」とか「やらなやられる」と言われれば「はいわかりやした」と要領をつかんで行ったものだが、しかし最近は自己肯定感が確立しているのか、人を傷つけるとか、人に危害を加えるような行為に対して二の足を踏む子供がここオリーヴには多いことは事実である。
このブログのタイトルは脱あしたのジョーであるが、もうこういう時代であるから、昔のように人をみかえしてやるとか、俺はなにもないからこれにかけるというような考え方は理解されにくい、そういうことを言うと逆にアウトローと見られて、乱暴な奴うさんくさいやつだと思われてしまうが、実際に若い人に明日のジョーがなぜかっこいいのかよくわからない、ついていけないという人もこのクラブだけでも多くいるのだが、スポーツも娯楽の延長になりつつある。

おそらく日本のクラブ的な体質では、中高生が、健康維持でするとか体力維持でするぐらいのかかわり方にいささか批判的で、子供が健康維持程度でスポーツをするのは不健全であるように思っている人間もさほど少なくはないだろう。
しかし自分たちはこういうそういう人たちから見たら、むしろ中途半端なやり方やあり方と言うものを大事にしたいし、さらに言うならばそれは中途半端なことでもなんでもない、おっさんたちの練習を見ても暑い日や調子のわるい時はちょっとやっては、水を飲んで休みちんたらとやっているが、しかしいたって真剣、非常に楽しそうで、ここに来ている時間を有意義にしていると思う。最近ではおっさんたちもうまくなって自信をつけてきたせいか「小てんぐ」「中てんぐ」「大てんぐ」などという言葉もでてきたぐらいである。
そしてその子供たちにしても同様子供たちにしてみれば真面目なことであって、そういう中でスポーツの有意義性を感じる子供もいると思うが、そういう意味ではこういう場が存在することは貴重であると思っている。


実際ここにはクラブにつまずき傷ついてきた子供も少なくはないし、そういう相談の電話やメールもあることは事実である。
ここで書くとそいつが誰か特定されかねないし、証言だけで言うのもなんだが、しかし火のないところに煙は立たず、前にも書いたが信じられないような行動や暴言、そして中には未だ体罰も存在するそうだが、前回書いた勝ったのに自分のメンツのためにあやまらせる雰囲気をつくるバカ監督など言語道断、しかしそういうことがゆるされるのもクラブがにんじんをぶらさげられて走らされるような狭い集団であるから、まわりが見えずに容易に飼いならされるのだ。
私はこれだけしかやれせないという状況を作り出す集団をつくること自体問題だと感じているが、子供の頃はいろいろとやれることがあるのだがら、ひとつのことに縛らず、塾に行く時間や遊びに行く時間なども大いに認める必要があるのだが、しかし現実問題としてそれがうまいと言われる集団ほど拘束や結束が強く、やくざの組化しているのだが、こういうことを放っておいては子供たちの害になるので、よく吟味して、こういうある意味顧問がいくらバカでも組織化すれば、絶対的な存在になる「やくざの組」みたいなクラブのあり方は見直されなくてはならないと考えている。

ちなみにうちのクラブの子供は夜は車で親がクラブの前に迎えにきているので、誘拐はされない。一応何かあればいけないので書いておく。




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