脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

STAY GOLD

2007-12-21 | Weblog
「ボクサーは勝って引退するのは失礼だ」と言った人がいた。
20年ぐらい前のこと私も試合に負けて引退を余儀なくされた。
そうHIトーナメント決勝である。
コーチに言わせてみればボクシングは才能がものをいうスポーツらしい、だから才能のない人間はいくらがんばってもそれ上にはなれないらしく、私の能力もこれが限界であることを悟った。
しかし彼は続けて言う「それでもお前を心から尊敬している。よくやった」と。
この言葉は私にとってたいへんうれしい言葉であった。
夢を持ってここへ来たが現実にぶつかり、自分の才能に気づかされ引退しようとする人間をこころからねぎらい、認めてくれた。
このとき本当に自分はボクシングをやってよかったと思った。大げさかもしれないが生きててよかったとさえ思える言葉であった。
20年ぐらい前の12月22日の出来事である。
MTオリーブのボクシングはただ勝つためのボクシングではない。
自分が喜ぶためのボクシングである。
だからすべての「練習」「試合」「出来事」「体験」は自分の人生のアルバムにきざみつけるためのものであり、自分が精一杯やったというあかしである。
才能なんて関係ない、ただ自分を喜ぶためにそれぞれの目標に向かって、たとえそれが達成できなかっても、その軌跡をコーチのように受けとめるようにしたい。
がんばって練習したことがのちに大きな喜びとなるように。

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