脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

サラン

2007-12-22 | Weblog
私の好きなシンガーにヤンパという韓国人シンガーがいる。
彼女はバークレイ大学在学中という本格派のシンガーで、彼女の音楽はクラッシックと演歌のフュージョンのような感じでとても気に入って聞いている。
最近「sarang kewdeh mwondeh」Love what is thatという曲をリリースした。「sarang 」とは韓国語で「愛」という意味である。
このヤンパの「SARANG」という歌も私が言っているクラッシックと演歌をフュージョンしたような曲で心にしみいるようなメロディなのでKPOPの好きな人におすすめしたい。
ヤンパの歌は女性の切ない愛を歌った曲が多い、聞いてて心にジーンとしみいるのもそのせいだろうか。そしてヤンパに限らず韓国人の女性シンガーの歌は切ない愛を歌った歌が多く「こんなにも私は思っているのにこの思いをどう伝えていいのだろうか」といったそんな感じの歌が多いように思える。
韓国思想に「怨」(wong)というのがある。日本語では怨というと何か怨念みたいな感じがして、あまりいい言葉ではないように思えるが、しかしこの「怨」という言葉を日本人はきちんと理解していないらしい。
もともと「怨」とは日本人が考えるような物騒な言葉ではないそうである。
韓国人のシンガーが表すように自分では伝えたいんだけれどもそれをどう伝えていいかわからない、伝わらないそのもどかしい気持ちが「WONG」であるそうだ。
私たちの日常においてもそういう気持ちはたくさんある。
ある意味韓国人の「怨」という発想は一面的ではあるが人間の愛のかたちを表したものかも知れない。
西洋人の愛はダイレクトである。
スペイン語のI love youは「お前が欲しい」であるがここまで来ればそれはもう肉欲的なもので、決してこのラブソングの意味を理解できないだろうと思う。
しかし我々東洋人の考える「愛」は情や心が支配する愛である。
だからこそ複雑であり、言葉にあらわすこといができない、その気持ちを表す表現としてラブソングがあり、多くの共感を得ている。



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