昨日は横浜から和田町まで歩いた。
歩きながら聴いたのはマリピエロの交響曲第7番である。
マリピエロは1882年生まれのイタリアの作曲家であり、
CDに録音されている番号付きの交響曲は12曲、
番号がなくシンフォニー(Sinfonie)とついたのが1曲、
同じくシンフォニア(Sinfonia)とついたものが4曲ある。
これだけ多くの交響曲を書いていながら、
あまり知られていないのが残念である。
交響曲第7番は1948年に作曲された23分ほどの短い作品で、
第3番から第7番までは1940年半ばに一気に書かれている。
その後番号付きの交響曲である第8番が作曲されるのが、
1964年なので、その間に16年間のブランクがある。
その間に3曲の番号のない交響曲(シンフォニア)を書いている。
そのことは何を示すのかが問題だろう。
交響曲第7番の第一楽章は4分たらずの凝縮された音楽で、
あっという間に終わる動きの激しい曲で、
ミヨーなどの曲を聴いているように現代的である。
第二楽章は、ゆったりとした楽章で、
まるでレスピーギが作曲した「ローマの松」の
グレゴリオ聖歌の旋律を使った部分を思わせる
コラールのような歌い上げる旋律と、
心に訴えてくる美しい旋律が印象的である。
第三楽章は再び第一楽章のような現代的な曲調である。
時々不協和音が鳴り響き、曲は展開するが、
突然肩すかしを受けたような予告なく一方的な終わり方をする。
第四楽章はゆるやかな部分から始まる。
このあたりは第二楽章と同じで、
まるで第2次世界大戦による戦争の惨禍の傷跡を
みているかのように重く、悲しみにふけるような感じである。
最後は第二楽章のようなコラールの旋律が登場し、
盛り上がるかと思わせながら、
こんなところでというところで終わる。
ところで、マリピエロは「7」を自分の運命数と考え、
その後番号付きの交響曲をしばらく書けなかったらしい。
だからその間番号のない交響曲を書いたようだ。
この話まるでマーラーが「9」の番号を恐れて、
「大地の歌」を番号なしの交響曲として作曲し、
その恐怖を克服し第9番の交響曲を書いた話と似ている。
イタリアもマリピエロの時代で音楽的には
ついにドイツ交響曲の呪縛から逃れたなという印象であった。
しかし、交響曲の数の呪縛からは逃れられなかったみたいだ。
ドイツ交響曲の場合は「9」であり、「7」ではないのだが、
マリピエロがなぜ「7」の数の恐怖におびえたのかは謎である。
歩きながら聴いたのはマリピエロの交響曲第7番である。
マリピエロは1882年生まれのイタリアの作曲家であり、
CDに録音されている番号付きの交響曲は12曲、
番号がなくシンフォニー(Sinfonie)とついたのが1曲、
同じくシンフォニア(Sinfonia)とついたものが4曲ある。
これだけ多くの交響曲を書いていながら、
あまり知られていないのが残念である。
交響曲第7番は1948年に作曲された23分ほどの短い作品で、
第3番から第7番までは1940年半ばに一気に書かれている。
その後番号付きの交響曲である第8番が作曲されるのが、
1964年なので、その間に16年間のブランクがある。
その間に3曲の番号のない交響曲(シンフォニア)を書いている。
そのことは何を示すのかが問題だろう。
交響曲第7番の第一楽章は4分たらずの凝縮された音楽で、
あっという間に終わる動きの激しい曲で、
ミヨーなどの曲を聴いているように現代的である。
第二楽章は、ゆったりとした楽章で、
まるでレスピーギが作曲した「ローマの松」の
グレゴリオ聖歌の旋律を使った部分を思わせる
コラールのような歌い上げる旋律と、
心に訴えてくる美しい旋律が印象的である。
第三楽章は再び第一楽章のような現代的な曲調である。
時々不協和音が鳴り響き、曲は展開するが、
突然肩すかしを受けたような予告なく一方的な終わり方をする。
第四楽章はゆるやかな部分から始まる。
このあたりは第二楽章と同じで、
まるで第2次世界大戦による戦争の惨禍の傷跡を
みているかのように重く、悲しみにふけるような感じである。
最後は第二楽章のようなコラールの旋律が登場し、
盛り上がるかと思わせながら、
こんなところでというところで終わる。
ところで、マリピエロは「7」を自分の運命数と考え、
その後番号付きの交響曲をしばらく書けなかったらしい。
だからその間番号のない交響曲を書いたようだ。
この話まるでマーラーが「9」の番号を恐れて、
「大地の歌」を番号なしの交響曲として作曲し、
その恐怖を克服し第9番の交響曲を書いた話と似ている。
イタリアもマリピエロの時代で音楽的には
ついにドイツ交響曲の呪縛から逃れたなという印象であった。
しかし、交響曲の数の呪縛からは逃れられなかったみたいだ。
ドイツ交響曲の場合は「9」であり、「7」ではないのだが、
マリピエロがなぜ「7」の数の恐怖におびえたのかは謎である。
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