Mars&Jupiter

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ギュンター・ラファエルの交響曲第3番ヘ長調作品60を聴く

2022-02-12 06:43:17 | 古典~現代音楽ドイツ編
今回取り上げるのは1903年生まれのギュンター・ラファエルが、
1942年に作曲した交響曲第3番ヘ長調作品60である。
聴いたCDの演奏はマティアス・フォレミー指揮、
MDR(中部ドイツ放送)交響楽団のものである。
第一楽章「力強くそして決然と」は、ホルンの吹奏で始まるが、
一瞬マーラーの「大地の歌」かと思わせる始まり方である。
そのあと弦楽器中心に奏でられる旋律をもとに進行し、
金管楽器が鳴り響き緊張感のある音楽になる。
もう一つの旋律は対照的で東洋的な雰囲気も感じさせる。
また、クラリネットなど木管楽器を中心に叙情的な旋律も現れる。
やがて、金管楽器と打楽器中心に音楽は盛り上がっていき、
そのあとは低弦奏でる音型に合わせ、せわしない感じの旋律が現れ、
打楽器や金管楽器中心に再び盛り上がりをみせていく。
最後はドラマティックに盛り上がった後、力強く終わる。
第二楽章「落ち着いて、遅く」は、低弦の奏でる音型で始まる。
それにヴァイオリンやヴィオラが絡んでいき、旋律が奏でられる。
穏やかな旋律のあとヴァイオリン・ソロが入り、
弦楽器の穏やかな旋律に金管楽器が絡んで、盛り上がりをみせていく。
そして静まったあと、再び弦楽器中心となり、最後静かに終わる。
第三楽章「ゆっくりと」は、鈴の叩くリズムに乗って、
フルートなど木管楽器が軽やかな旋律を奏でていく。
東洋的な雰囲気もあるこの音楽が終わると、
中間部は金管楽器のみのゆったりとした音楽になる。
ファンファーレ風になったりし、行進曲風に進行する。
そのあとは、冒頭の音楽が再び現れ、金管楽器が絡んで、
最後フルートなど木管楽器でかわいらしく終わる。
第四楽章「遅く」は、重々しく始まった後、
弦楽器が奏でる旋律が対位法的な展開をみせていく。
そして、金管楽器がトッティで鳴り響くなど、
盛り上がりをみせ、再び弦楽器中心に旋律が奏でられ、
金管楽器や打楽器が絡んで最後は力強く終わる。
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