北朝鮮の核実験には驚かされた。北朝鮮が実験をするだろうとは思ったが、実行に対して世界各国のメディアが例外なく、一面のトップで報道したのには全く驚いた。これこそが、世界最貧国の北朝鮮の思惑だったのでないかと思う。
結局この国には、状況を判断する能力がないのである。情報が少ないばか りでなく、評価が単一なのである。社会主義国家が崩壊する、最も大きな理由が、情報の不開示にあるといわれる。東欧の人たちが、BS放送を見て壁を崩したともいわれている。
同胞の韓国でさえ、太陽政策を見直すといっているくらいである。殆ど唯一の支持者であった中国さえも、向こうに追いやったことの重要性を、判断できないのである。
唯一の真理とされるものは、現実社会では意味がない。哲学と宗教の世界とは違うのである。生物の体がその良い例である。血糖を上げるホルモンと下げるホルモンのバランスを生体が都合の良いところで、折り合いをつけるのである。伸筋と屈筋を用いて指 を動かし、都合の良いところで物をつかむようになっている。
単一の評価からは健全な社会は生まれない。多くの情報と、ことなる価値観が健全な社会を構成するのである。皆で北朝鮮が悪い!となじる行為も同じである。この最貧国が戦争を持続してできるわけがない。いや、自滅してでもやるかもしれない。判断能力がないから・・・
困った国である。哀れなのは国民である。
それにしても、安部晋三にとってはラッキーなお土産である。今、何をしても反対するものがいない。