そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

環境問題や条例に戦前の強権思想が残っているのを巧みに利用した、神宮外苑の破壊工作

2023-09-21 | 環境保護と循環
神宮外苑の再開発が問題になっている。神宮外苑の皇室行事地の、最も厳しいランクAからいきなり、最低のSに誰かが外した。そして公園のまちづくり制度からも外されていた。超高層ビルも公園面積をかぶせることで、幅広い空中権が得られたため、”超”高層ビルの建築可能となっている。
そしてこれを受けて再開発促進区の指定を受け、施設の老朽化と明治神宮の資金難を背景に、神宮外苑の構想が示された。広報に出た程度で、意見は33件あったのみである。それが2021年12月のことである。
我々もこのような行政の、硬直した姿勢を何度も経験している。事業内容を示せと言えば、「まだ決まっていない、検討段階」だと回答され、公表されて質問などすると、「決まったことなのでご理解願いたい」というのが常である。
フランスなどでは、計画段階で公聴会を開き、必要ならば一般からも参加する検討委員会まで作る。日本ではわづか3カ月前の公表が許されている。
そして決まって、「ご理解願いたい」の一点張りである。
風致地区の評価も秘密裏に、公園の指定も秘密裏にそして計画の公表は3カ月前というのである。
住民など国民が物言えぬ、おいコラ警察そのままの横柄な制度は、民主主義の精度が醸成されていない証拠である。
ユネスコ諮問機関のイコモスが反対の声明を出し、対案まで出している。どのみち建設業者が、周到な準備をしてここまでこぎつけた、神宮外苑再開発である。

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1 コメント

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Unknown (ノブ)
2023-09-26 09:02:28
東京には問題提起する社会環境やチャンスが整っている。ひとも大勢いるし提起された事への感受性も高い。
公園(神社の外苑)樹木伐採ひとつでも大騒ぎになるが地方で起きている事には余り耳を貸さないし
国やマスコミが言うことが正しい事になっている。

福島原発の排水問題でも中国が言う核汚染水の方が正確な表現だが我が国ではいつの間にか原発の処理水と置き換わっている。
東電と国が汚染水海洋投棄をしなければ中国の日本産水産物の輸入停止は無かったはずだ。ある意味中国を敵に回すための手段として汚染水海洋投棄をやったと考えても可笑しくない。
神宮の森の伐採 福島汚染水 大阪万博 札幌冬期5輪も問題だらけで中止してほしいものだがそうはならないところが歯がゆい。
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