そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

当事者でないロシアも中国現政権も歴史改ざんに熱心である

2015-05-10 | 国際・政治
ロシアがウクライナ問題でG7のボイコットの中、70周年の戦勝記念日を祝っている。大国としては、中国が参加しているだけである。中露の異常接近と言える。
しかし、彼ら二人の戦勝祝も反ファシズム、反植民地主義宣言も歴史的事実に反するものと言える。
先ず、ドイツに勝ったのはロシアではない。ソビエト連邦である。ソビエトが勝ったのは、奸計に長けたスターリンに拠るところが少なくはない。それに、現ロシアだけの勝利ではない。そもそも、カチンの森で2万2千人ものポーランド人が虐殺された事件は、当初はスターリンだやれヒトラーだとお互いに罪を擦り付け合っていた。ロシア側の虐殺であったのであるが、スターリンとヒトラーは同質の政治家・独裁者である。どちらがやっていたとしてもおかしくはなかった。
スターリンは、ソビエトのためなら何でもやった。特に日本へ長崎への原爆投下当日の宣戦布告は、その後の問題を複雑にさせた。日本無条件降伏のポツダム宣言の場所提供もあらゆる下準備をやったのはスターリンであるが、当然のことながら日ソ和親条約の中のソビエトは署名がないのは当然である。
そもそもシベリア以東の、多数の蒙古系の少数民族を侵略・支配し侵攻した巨大化したソビエト連邦こそ、地続きの植民地政策を行ってきたといって良いのである。
ソビエト連邦の崩壊後、連邦を離脱した国々への不清算が噴出しているのが、ウクライナ問題と言える。ソビエト連邦の負の遺産を突き放し、良いとこ取りのロシア現政権である。

現中国政権にも同様のことが言える。日本に勝利したのは、国民党政権・蒋介石軍である。ヤルタ会談もポツダム宣言も蒋介石の署名である。中国共産党軍(八路軍)は、戦後ほどなく蒋介石政権を台湾に追いやったが、日本と戦っている時には国民党軍の消耗を待っていたのである。南京虐殺も、現共産党政権は被害者としての顔をするが、日本帝国主義を避難するのであれば国民党と共に、侵略者の日本軍と戦うべきであった。毛沢東は背後で蒋介石の消耗を待っていた。敵の敵は味方であるのは戦時だけのことである。
毛沢東が中華人民共和国を宣言した上空を飛んでいたのは、旧日本軍の技師が作った戦闘機である。日本軍と八路軍はほとんど戦ってはいない。お互いが都合よく利用し合ったのである。

中国とロシアの現政権は第二次世界大戦の事実とそれに関わることについて、現政権の都合の良いように宣伝し利用している。プーチンや習近平がこうしたことに踏み込むのは、日本の安倍政権の歴史隠ぺいの姿勢にある。この二人を近づけ火を点けたのは、EUでありアメリカでもある。

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2 コメント

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そのとおりです。 (きらきら)
2015-05-11 15:15:56
第二次世界大戦の相手は連合国であり、そのメンバに入ってなかったり、まだできてない国が戦勝イベントをやるのには笑ってしまいます。
単に日本を貶める目的しかないということですね。
さらに韓国は日本軍の兵隊だったのに戦勝国づらするんだから滑稽です。
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きらきら様 (そりゃないよ獣医さん)
2015-05-11 17:39:58
それは違います。ロシアも中国も彼らが否定した国家の都合の良い所だけを利用していると言っているのです。
安倍晋三も同類です。都合の良い所だけ、現政権に利用しようとする愚かな行為なのです。
日本を貶めるためのものではありません。彼らには民族として主張する権利があります。
韓国の兵隊が日本兵だったのは建前です。彼らが日本の敗戦を喜ぶのは当然でしょう。
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