そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

安倍政権を支える野党体たらくの象徴、希望と民進の合流

2018-04-24 | 新自由主義
希望の党と民進党が合流して、「国民民主党」通称国民党を立ち上げた。台湾の人たちもびっくりである。
前原が衆議院選挙直前に唐突に、周辺の誰にも相談することなく民主党を解体した。小池百合子が立ち上げた希望の党に合流するというのである。ところがどっこい、参議院の民主党は手つかずだった。いわば遺物のような存在である。
一方東京都議選の大勝利の先に国政を夢見た小池百合子は、この勢いを国会に持ち込もうとした。都民ファーストもいい加減であるが、ここで立ち上げた希望の党は野党か与党か判別できない、相当いい加減な急ごしらえの矛盾を抱えたままであった。小池百合子人気にあやかった党であるが、立ち上げた本人は早々と退散してしまった。この党には前原が解体を画策した、民主党の姿は何処にもなくなってしまった。それが希望の党の実態である。すでに立ち上げた小池百合子はほぼ除名の扱いである。
民主党の民主党的な部分として、新たに枝野幸男が立ち上げた立憲民主党は、国民の多くの支持を得た。立憲民主党は、節操なく離散集合を繰り返す政党を嫌い、全く希望にも民進党にも声をかけられても動く気がない。
そもそも希望の党の存在が問題なのである。今回民進党との合流に、当初メンバーの馬淵や長島や前原などが参加しないのである。それともう一つ。無所属の党のメンバーである。枝野幸男の下に入りたくない、かつての民主党の党首や総理経験者たちの存在である。本来であれば離散した民主党の合流などに力を注ぐべきであるが、全くその動きがない。
立党の理念や目的を失った希望の党は、消えゆく維新の会同様に与党になれずに苦悶しながら、消滅してゆくべきなのである。前原が手を出せなかった参議院にわずかに残ってしまった民進党は、安保法に賛成する一部は希望の党にでも行けばいいのであって、基本的には立憲民主党に参入するべきである。
こんな下らない政党の合流を繰り返しているようでは、与党を利するばかりである。安保法に賛同する議員は、自民党に参入すればいいのである。今回のような合流は存在感も理念も放棄した、まるでみんなの党や維新の会のような存在になるしかない。滑稽な動きとしか言えない。

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